小説『ハイスクールD×D 史上最強の存在』
作者:黒鋼()

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も〜い〜くつ寝〜る〜と〜、おーしょーおーがーつー……、って。

あと一回寝りゃ正月だよ! 大晦日じゃん今日!!!

カモン、2013年へび年! 年男……ではないですがね(笑)


この小説のアクセス数も50万を突破しまして、いぇーいって感じでゴザイマスです。

来年も『ハイスクールD×D 史上最強の存在』をよろしくお願いいたします。

良いお年を〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!


追記―― 
この章終わり次第、番外編とかご希望のありましたRー18とか頑張ってブッ込もうかと思うんで、
更新は遅れたり不定期になると思います。 どうぞご理解を。






第32話「終局」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

















トキの全身から突風が吹き出し、辺りを覆い尽くす。

溢れ出た覇気なのだろうか……?



だが、覇気にしては………、優しい風……。

いや、コレはもう風と呼べるモノではない。 ?大気?そのものだ…!



暖かく、優しき?大気?が辺り一帯を包み込む。



その優しき?大気?が疾風(かぜ)となり、ライザーを吹き抜ける。

いつの間にかトキはライザーの後ろに移動しており、背を向けていた。



私もライザーも、何やら途轍もない必殺技でも飛び出すのかと身構えていたのだが……!?



「ハ、ハハ……、フハハハハハハッ! どうやら不発だった様だな人間ッ!!!

 いくら長刀でも間合いが足りなさ過ぎじゃないかッ?」



私は呆然とした。

あのトキに限ってこんな………。



ライザーはトキの攻撃が効かなかった事が余程嬉しい様だ。

ニヤニヤとトキを見ている。

まぁ、あれだけ手も足も出せずにボロボロにされていたんだもの、多少なりと気持ちは分からなくもない。



背を向けているままのトキにズンズンと近づいていき、炎を纏った腕を振りかぶるライザー。

トキは動く気配もない。

いくら効かないからって………ッ!



――スカッ――



そんな音が聞こえてきそうな程の空振り、ライザーの拳はトキにヒットしなかった。



「グゥゥゥゥゥゥゥッッ!? う、腕がァァ!?」



当たらない筈だ。

振りかぶった拳がいつの間にか切り落とされているのだから(・・・・・・・・・・・・・)

トキは動いていなかった。 なのに斬れた。

どういうことなのか、サッパリ理解できない。



「……それ以上動かねぇ方がいいぜ?」

「な、何を言ってやがる!! よくも…ッ!」



――ズルッ――



「ギィィィヤァァァァァァァァァァァァァッッ!!!」



トキの言葉に怒り、踏み出した足が……、ズレる様にして斬れた。

ライザーは地に倒れた。 その体を支える足が無いのだから当然だろう。



それを機に、ライザーの至る所から血が吹き出し始める。

もう片方の足もバラバラに斬り落とされ、体中に傷が増えていく。

再生の兆候を見せないまま、ライザーは斬り刻まれていくが、トキはその間ピクリとも動いていない。



少し前までは自信と余裕に満ちていたその顔も恐怖一色に染まっている。


――自身の特性である?再生?が発動しない――

――何も出来ないまま体中が斬り刻まれていく――

――トキが何をしたのか分からない――


堪ったものじゃ無いだろう。 精神が崩壊しても無理はない。



「た、頼む…助けてくれぇ……。痛い痛い痛いぃぃぃ………!」



血みどろの顔で、敵であるトキに助けを求める。

恥も外聞もかなぐり捨てて、縋りつく……。

――が。



振り返り、蔑むような笑みを見せるトキ。



「もう遅ぇ」



その一言でライザーの表情は凍り、恐怖と苦痛、そして絶望に染まる。



侮蔑と失望の視線。

トキの蒼い眼にはそんな感情が映っている。



そのままライザーを見下し、貶む様な笑みのままトキは――、















「ライザー・フェニックス……、お前も聞いただろう?」















 言葉を――、















神風(かぜ)清響(こえ)を」
















 紡いだ――。














――ドバァァァァァァァァッッ!――






トキの言葉と共にライザーの体中がバラバラに、細切れになった。

トキは触れてもいないのに……。



ライザーだった肉塊肉片が光に包まれ、このフィールドから消える。



……………勝……った……?



『……『王』ライザー・フェニックス様、戦闘不能。リアス・グレモリー様の勝利です』



そんなアナウンスが聞こえた瞬間、私は思わずトキに抱きついた。










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