小説『呪い使いの転生者』
作者:unworld()

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「もう、悲しむ顔は見たくない!!!!」

俺はその日からコツコツとジュエルシードを探し始めた。
なぜかってそれはフェイト顔が悲しそうだったからかな、
まるで、昔のなのはみたいに…
だが、そんなことを言ってみても所詮は子ども探せる量なんてたかが知れている。
そこで、俺はあるものを利用した。

「なぁ、神」
『どうした?』
「おまえジュエルシード探せんだろ。手伝ってくれ!」
『なぜ?そこまでするんだ?』
「はっ?」
『一度ご飯を食べただけの仲じゃないか…なぜ、そこまでするんだ?』
「仲とかそういう理屈じゃねぇんだ。
ただ、あいつは…フェイトは悲しんだ顔をしていた。
俺はそういうやつを見たくないから」
『そうか…でもな』
「昔に約束したよな。もう、俺の二の舞は作らせないってよ。
俺はみたくないんだ!
あいつが悲しむ姿を…」
『…そうだったな…』
「ああ、そうだよ。
俺はもう悲しむ顔は見たくない!!!!」
『わかった俺も協力しよう。
その前にだ俺からの加護をやる。』
「加護?」
『ああ、加護だ。
俺の加護…それは
絶対破壊(アブソリュートブレイク)だ。』
「アブソリュートブレイク」
『その加護は
二つあるんだが…お前にやったのは
絶対に破壊するではなくて
絶対を破壊する能力だ。』
「絶対を破壊する?」
『お前にはお誂え向きの能力だ。
この世は不条理だと考えるお前にな』
「なんじゃそりゃ」
『……なあ、薫…』
「なんだよ」
『怒ってるか?』
「何をだよ。」
『お前に辛い運命を背負わせあまつさえ殺してしまった事に…すまなかった』
「はっ何を言ってやがる。
俺とお前の仲じゃねぇか、それにここに来れて俺は幸せだ!
なのはに出会えて
月村に出会えて
バニングスに出会えて
フェイトに出会えて
いろんなやつに出会った。
ここにいるとよ、案外、この世界はいいかもなって思ったんだよ。」
「世界が不条理?
そんな事は俺が一番良く知っている。
だからこそ、この世界に来たんだとおもうぜ?
この世界の
不条理を呪い殺しに俺が送られた。と思えば
お釣りがかえってきて俺はすこぶる嬉しいぜ?」
『薫…』
「おらおら、この話は終わりだ!
行こうぜ!探しによ。」

俺は立ち上がり伸びをする。
その時、大きくて変な感覚が俺を襲った。

「なんだ?」
『ジュエルシードが!』

そして、俺は目を疑った。
街の中心部に大きな木が生えたのだから…

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