小説『呪い使いの転生者』
作者:unworld()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

呪い使いは選ばない

なのは達は俺をみて驚愕している。なぜか神羅はめちゃめちゃ軽蔑している目をしている。
はい、こっちを見るんじゃねぇ。

「薫くん?」
「おう…」
「なんで、邪魔するのよ!」
「別に理由なんかねぇ…わけじゃねぇけどよ」
「そこで口ごもるんだ!?」

別にいいじゃねぇかよ。
口ごもることの何が悪い!(開き直るんじゃねぇよ!)

「と、いうか、薫くん魔導師だったんだね」
「え?なんの話だ?」

とぼけるんじゃねぇよ。俺。
嘘下手だなぁ。
あれだな、詐欺師の才能はないな…魔法の才能はあるけどな!

『うまい事言ったつもりか!?そして、その才能もねぇよ!』
「余計なお世話だ。影薄い神様め」
『なぜか一方的に罵倒された…』
「日頃の行いが悪いんだよ」
『そんなに登場すらしてねぇよ!?』

はいはいわかったから黙りましょうね〜(扱いが適当だな!?)
うん、あれだ。作者が悪い。多分俺は悪くないはずだ。
(なぜか私のせいに!?by作者)

「早く答えなさいよ!なんで邪魔するのよ!」
「なんでもいいだろ?逆にお前らに味方する訳がわからん」
「なっ!?」
「だってそうだろ。そっちには神羅がいんじゃねぇか。それだけでこいつとの戦力差を考えろ。それに…」
「それに?」
「あんまし一人に数人とかは好きになれ無くてよ」
「!?」

そりゃあそうだろ。
一方的にいじめられてるのをみてなんにもおもわないのはおかしいと思いませんかね?
俺はそう思うぜ?

「ほざくな!!蓮月!!」

俺の考えを神羅は一喝する。
うわっ…あいつのバリアジャケット引くわ〜金ピカ王の装備ってか容姿そのまま小さくなったみたいなもんじゃねぇか!
俺は大きくため息をつき言った。

「来いよ!!金ピカ!!」
「行くぞ!セイバー!!」

はい、おかしいよ!
金ピカ王のくせしてセイバーかよ!おかしいな!おら、配役がおかしいぞ!スタッフどこだ!

「王の財宝!(ゲートオブバビロン!)」
「マジでか!」

いろいろな剣が俺にふりそそぐ。だが、俺は自分のレアスキル先駆を使い逃げる。先駆は人より早く行動できるスキルだ。一見、使えないスキルのようだが使い方は様々だ。
今回の場合【王の財宝】を使った神羅の行動の先をとっただけのことだ。
しかし、【王の財宝】から出てくる剣は俺を何処かに誘導しているみたいだった。俺はそこにいかないようにするのだがなかなか行けない。

「ジリ貧だなぁ進めねぇよ」
「おら!当たれ!」

こんにゃろ、また増やしやがって!
俺はすこし後ろに後退する。すると、何もない空間から鎖が出て腕に脚に絡みつく。

「しまっ…」
「かかったな!【王の財宝】!!」
「やばっ!」

【王の財宝】から放たれた剣は一斉に俺の方をむき迫ってくる。
俺はこの鎖の拘束から逃れようとするが逃れられない。
努力も虚しく俺に剣が刺さり始める。

「ぐぁっ!」
「良いぞ!良いぞ!もっとやれ!」

神羅がそういうと剣が一層強く早く俺に刺さる。
もう、俺の肌は血で染まっている。頭や目からも血がでて視界が遮られる。
俺は瀕死の重症をおいながら神羅に問う。

「おい神羅…」
「なんだ?雑種よ」
「なんで…フェイトを…傷つけた?
お前は…ハーレムとやらを…目指してるんだろ…傷つける意味は…ないとおもうぜ…」
「そんな理由は簡単だ。
俺の肌に傷をつけたことだ。」
「は?」

確かに神羅の顔にはすこし切り傷がある。それはすこしだが血が滲んでいた。
だが…

「たったそんだけの理由で人を傷つけるなんて最低よ!」
「そうだよ!神羅くん!」
「私もそう思う!」

俺が言おうとした言葉をアリサたちに取られた。
流石に、こんな横暴な理由で人は動かないか…
なのは達が俺の前に立ちはだかって神羅に文句を言ったとき神羅の口から歯ぎしりの音が聞こえた。
そして、【王の財宝】から一つの武器を取り出す。それは金ピカ王だけが持つことを許された剣だった。
そう天地乖離す開闢の星それだ。まあ、読み方としては皆さんおなじみエヌマエリシュだ。

「……死んでしまえ…消えされ!
エヌマエリシュ!!!」

神羅は剣を降り大きな禍々しい黒と赤の渦が俺となのは達を飲みこむ。
俺が目を開けるとそこは惨状だった。神羅がふるったエヌマエリシュのせいで地面は抉れ木々は薙ぎ倒されていた。フェイトも巻き込まれたようで倒れて気絶していた。しかし、俺たちはなぜか無事だった。俺はなのはたちに声をかける。

「なのは!大丈夫…か…」

俺が言葉を紡ぐ前になのは達は倒れた。何が俺たちは無事だっただよ。無事なんじゃねぇ!守られたんだ!なのはに!アリサに!すずかに!
俺はなのは達を助けようと足を踏み込むだが…俺の足は天の鎖につながれ動けない…

「くそっ!くそっ!くそがぁぉぁぁ!!!!」
「はっはっはっあがけ雑種よ。」

このクソ野郎!!
俺はこんなところで終わるわけには行かないんだ!
なのはが!アリサが!すずかが!フェイトが!目の前でたおれてんだぞ!俺の大事な友達が倒れてんだぞ!
そんな時、俺の心臓のところに強い衝撃が走った。
俺の口からは血が噴き出す。

「がっ…」
「お前の足掻きは見飽きた雑種よ死ね」

俺の心臓には剣がつきささる
その時、俺の視界は真っ白く染まった。
次の瞬間目を開けるとそこには赤い球が浮かんでいた。大きさはちょうど水晶玉くらいの大きさだ。そこそこデカイその球は俺に問いかけた。
(力を望むか?少年よ)
「なんだ?お前は?」
(私は…だ。)
「よく聞こえないぜ?」
(今はよいだが…質問に答えよ少年汝、力を求めるか?)
「ああ、欲しい。
今の俺は弱い。誰よりも弱くて脆い。だから、力をくれ。
あいつらをせめて俺の大切な奴らを守れる力を俺にくれ!」
(よかろう。我は汝の望むものを与えよう…)
その球は光を発し始め俺の体を包み込む。そして、その球は俺の心臓のあたりに吸収された。


次の瞬間、目をさますとさっきの光景だ。俺の心臓にはまだ剣が突き刺さっていた。息も苦しい。
目の前に広がるのは惨状だ。なのは達は倒れたままなのに、神羅はフェイトの髪を掴む。

「死ね…」

俺はその光景をみて驚愕し鎖を断ち切ろうと強く引っ張った。
だが、断ち切れない。そんなとき神羅がこちらをむき言った。

「無駄だ雑種よ。その鎖は神でも絶対に切れぬよ」
「絶対ね…俺にはきかねぇ。」

あいつは言ってくれたよ。
絶対にと。絶対?それは誰が決めた?少なくともお前が決めることではないな、神羅!

「ああ、そうだ!絶対なんて誰が決めた!」
「誰がなど!俺がこの王が決めたに決まっておろうが!!」
「ああ、神羅お前は王だ。それは認める。だが!お前は愚王だ!クソ野郎!」
「貴様ぁぁ!!!」

ブチッブチッバキバキと音がなり鎖が切れ始める。
そうだ。俺には関係ない!!!
神羅はフェイトを投げ捨てエヌマエリシュを手にとる。
間に合え!!その瞬間、鎖は外れる。
神羅はエヌマエリシュを振るった。

「くらえ!エヌマエリシュ!!!」
「喰え!デッドイーター!!!!」

俺は不意にデッドイーターを繰り出しエヌマエリシュを喰う。
その光景に神羅は驚愕の顔を浮かべる。

「なっ!?」

俺は大きく足を踏みこみ先駆を使い神羅の懐に入る。そこから、神羅のイケメンの面に一発渾身の拳を叩きこむ。
神羅は吹っ飛び地面に這いつくばる。
そして、驚愕をあらわにした。

「なっ!?」
「さぁ…反撃のお時間だ!!」

俺は再度、拳を構え直した。



どうもunworldです。
はい。神羅vs薫のバトルを展開中です。みてわかりますか…すいません。神羅のチートは半端ではないですよ。まだまだチートが発生します。まあ、約束された勝利の剣なんてものは登場したりしませんよ。ええ決して!

コメントや応援等よろしくお願いします。

-27-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




キャラクタースリーブコレクション 魔法少女リリカルなのはViVid 「八神 はやて」
新品 \2850
中古 \
(参考価格:\699)