小説『vocaloid note』
作者:幻想狂想曲()

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ACUTE



冷たい部屋を 揺れ動く感情
鋭く抉る 濡れた矛先
花火の様に 燃え上がる瞬間
互いを焦がし 焼け跡を舐めあう
優しく…


このままでいいと思ってた 逃げ出した夜の中で
雨音が窓を打ち鳴らす 後悔に苛まれた


私だけを見てほしいなんて 素直に言える訳もない
歪んだ愛の結末には 何が見える?


闇が深まり 放たれる欲望
今この場所で 応えて欲しい
誰かの影が 見え隠れしている
怯える様に その胸に体を埋めて


いつだって知りたい事情は 最新のカンケイだろう
カラカラと鈍い音をたて 歯車は 廻 (まわ)っている


飽きもしないでアナタを信じ 慣れた作業がくるくると
確かめあったつもりになって 誤魔化される


突然のベル 絡み合う友情
嘘を重ねて 微笑んだまま
苦し紛れの 言い訳に 縋 (すが)れば
錆びたココロは ゆっくりと麻痺していくだけ


冷たい部屋を 交差する感情
今この場所で 応えて欲しい
悪魔の声は 突き刺さり消えない
仮面の裏を さあ引き剥がして


闇が深まり 戻れない愛情
鋭く抉る 濡れた矛先
花火の様に 弾けて消えるまで
互いを焦がし 全てを燃やしてく
優しく…

-20-
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