小説『vocaloid note』
作者:幻想狂想曲()

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ローリンガール


ロンリーガールはいつまでも 届かない夢見て
騒ぐ頭の中を掻き回して、掻き回して。


「問題ない。」と呟いて、言葉は失われた?
もう失敗、もう失敗。
間違い探しに終われば、また、回るの!


もう一回、もう一回。
「私は今日も転がります。」と、
少女は言う 少女は言う
言葉に意味を奏でながら!


「もう良いかい?」
「まだですよ、まだまだ先は見えないので。息を 止 (と)めるの、今。」


ローリンガールの成れの果て 届かない、向こうの色
重なる声と声を混ぜあわせて、混ぜあわせて。


「問題ない。」と呟いた言葉は失われた。
どうなったって良いんだってさ、
間違いだって起こしちゃおうと誘う、坂道。


もう一回、もう一回。
私をどうか転がしてと
少女は言う 少女は言う
無口に意味を重ねながら!


「もう良いかい?」
「もう少し、もうすぐ何か見えるだろうと。息を 止 (と)めるの、今。」


もう一回、もう一回。
「私は今日も転がります。」と、
少女は言う 少女は言う
言葉に笑みを奏でながら!


「もう良いかい?もう良いよ。そろそろ君も疲れたろう、ね。」


息を 止 (や)めるの、今。

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