「ジ、 ジム?・…………」
バタッ っと歩太は 倒れてしまった
「お、おい! あ、気絶してるだけじゃん」
田は すぐにジムに歩太を 連れて行った
「ジジィ!!!! テーピング取ってくれッッ」
「なんじゃ 田!! お前 ロードワークはっっ??!!」
「んな事 どうでもいいんだよ!! 早く取ってくれ!」
このジジィ呼ばわりされている 者こそが
60年代 ボクシング界を驚愕させた かの有名な 鎌川 拓海 である
しかし、 歳を取るにつれ ボクサーとして 危機感を感じたのか
今は ボクシングジムの会長をやっている
あっさりと引退してしまった
「・・・よし。 熱はねぇ ちょっとしたらケロッとなるだろ」