小説『GONG!!!』
作者:和樹()

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早速 歩太に あのパンチの事を聞き出そうとする…が、
田が 発狂している   よほどあのパンチに興奮したのだろう

歩太にテーピングを巻いていた時とは まるでちがう雰囲気で 歩太の所に押し寄せた


「あ、歩太ァァァァァァァァッッ!!!!!!!!!!!

テメェ 必殺パンチ持ってんじゃねぇかぁ!!!!」

「え… だって 今まで僕が こんなパンチ打てるなんて全然知らなくて…」


・…………………田と鎌川が 何かぼそぼそと話している

[ジジィ!何がひょろひょろだ! 人一人くらい殺せそうなパンチじゃねぇか!
まぁ 俺様のパンチには到底かなわないけどな]

[うるさいわ!黙っておれ!  今考えてるんじゃ…

駄目だ あいつは ボクシング界じゃ生きていけん

帰らせよう]

「小僧 帰りな   いくらパンチが凄くても 打つそれに気づかないような 間抜けじゃ

この世界では生きていけん」

「・…………………」 歩太は 黙って 自分の家へと帰った

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