崇「おい龍一!
お前、今日誕生日だったよな?」
龍一「あ、うん。そうだけど・・・
ぇ!ナニナニ!?なんかくれるの!?」
崇「あぁ。コレだよ。
お前、最近パズルに夢中だって言ってたからな。」
龍一「おう!サンキュッ!!
これって、最近流行ってる光るパズルだよな?」
崇「そうだぜ。探すの結構大変だったんだぞ〜」
龍一「マジサンキュな!!」
俺は、12月14日の誕生日に崇からプレゼントでパズルを貰った。
〜〜沢渡宅〜〜
龍一「うわ〜っ!センスいいなー崇は・・・」
俺は家に帰ったらすぐに箱を開けてパズルを完成させた。
いつもやっているだけあって早く出来上がった。
絵柄は俺の好きな動物の絵柄だ。
早和子「龍一ー!もうご飯の時間だから降りてきなさい!」
龍一「ハーイ!」
今日は珍しく父さんが早く帰ってきていて、久々に家族全員で夕食を食べた。
勝広「龍一、今日は誕生日だったな。おめでとう。」
龍一「うん!ありがとっ」
それから全員から「おめでとう」と言われた。
そんな幸せな時間は、すぐに終わってしまったが・・・
ガチャ
龍一「ふぅ〜〜〜」
俺は夕食の後、少しテレビを見てお風呂に入った。
髪を乾かしたりしたから、2時間半ぐらい部屋に居なかった。
龍一「・・・ぁあ!すっげ〜!!」
俺が部屋に入ったら、ベットの上には作ったばかりのパズルが光っていた。
〜〜〜〜〜♪
パズルに感動していたら、携帯が鳴った。
相手は崇だ。
龍一「どうした?」
崇「別に。パズル、どうだ?」
龍一「すっげーよ、このパズル!
夕食食べてからかれこれ2時間半ぐらい経ってから部屋に戻ったら光ってんの!!」
崇「へぇ〜、それはよかった・・・・・は?
おま、ちょっもう一回言ってみろ!!」
龍一「へっ?『部屋に戻ったら光ってた』・・・・」
崇「・・・・・お前、夕食の時とか部屋の電気消した?」
龍一「?うん、しっかり消してるけど・・・」
崇「・・・・そのパズルな・・・2時間ほど、光を当てたらやっと光るんだ・・・。
そして、また2時間ほどで光は収まるんだ。」
龍一「?それがどうかしたんだ・・・よ・・・・!!!」
ここで俺はある事に気付いた。
え・・・俺は電気を消したし、母さんも父さんも龍二も俺の部屋に無断で入ったりしない・・・
龍一「・・・・まさか・・・」
崇「・・・・・・あぁ、おそらく・・・・
居たんだ、お前とお前の家族以外の誰かが。お前が来る直前まで。」
俺が部屋に居なかった時間は2時間半。
部屋に戻った時、普通はパズルは光らない・・・・
でも、光ったと言う事は・・・・
俺の部屋に、さっきまで家族以外の誰かが居た事になる・・・・。
崇「・・・・気をつけろよ。」
崇はそう言って電話を切った。
――――――――その時、窓の向こうに人影が見えた気がした。