小説『短編恐怖物語集』
作者:Maifa(アクアマリン)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


私は今日、久々にペットショップの仕事が休みだったので、家で雑誌を読みながら音楽を聞いていた。



〜〜〜〜♪


 ピッ

早和子「はい、もしもし。」


「沢渡さん?田中だけど、明日の事なんだけど・・・」


上司から電話がかかってきて、仕事について暫く話していたら・・・・・







       バリンッ





早和子「!!!?」

いきなりキッチンの棚が割れた。
私はリビングのソファーにいたから勿論ケガはない。

「何?どうかした?」

早和子「あ、いえ、ちょっとまた後で連絡します。」

  ピッ

早和子「ハァ〜せっかくの休みなのに・・・」

私はそう言いながら落ちているガラス片に手を伸ばす。
そして私の指がガラスに触れた時―――




     パリンッ



少し後ろで、また何か割れる音がした。
振り返れば机に置いてあったマグカップが粉々に割れていた。


早和子「・・・・何なのよ・・・・・・。
    ・・・・・そう言えば・・・」


棚の時もさっきも、別に地震みたいな揺れは無かった。
じゃあ何故割れたの・・・?







             私と割れた物とは、1m以上も離れていたのに・・・・・・・。







     割れモノにはご注意を―――・・・

-24-
Copyright ©Maifa All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える