崇「じゃあ今日帰ったら電話するわ!」
龍一「OK!」
俺と崇はそこで別れた。
プルルルル プルルルル
龍一「お、崇からか?」
ピッ
俺はつい崇からだと思い、表示を見ずに電話に出た。
龍一「おう崇!待ってたぞ。」
携帯から崇の声は聞こえず、代わりに若い女性の声が聞こえた。
龍一「え、ち、違いますけど・・・」
ピッ
電話の女性は謝ってすぐに電話を切った。
そして俺が携帯を手放そうとしたらまた電話が鳴った。
ピッ
龍一「崇!遅いぞ・・・・って、崇?」
俺は今度こそ崇だと思い、すぐに話しかけた。
だけど、崇からの返事は無く静かだった。
声が聞こえたと思ったらまたさっきの女性だった。
崇からの電話が来なくて、少しイラついていた俺は強い声でこう言った。
龍一「ったく、ちゃんと番号確認したのか!?
間違い電話だっての!!」
そう怒鳴ったが、相手は何も言わない。
また怒鳴ろうと口を開いた時、相手は静かな声で囁いた。
ゾクッ
俺は、身体の血液が逆流するような感覚に陥った。
咄嗟に耳から携帯を離し、切った。
ブルルルルル・・・
いきなり、手の中で携帯が震えた。
何故だ・・・俺はバイブ設定にした覚えねぇぞ・・・・!
バンッ
俺は部屋の壁に携帯を投げ付けた。
そしたら、画面が見えた。
その画面には・・・・・・・・
黒の背景に赤い字で『13』と書かれていた。
13・・・・不吉な数字・・・
何で・・・・俺の携帯が・・・?
俺はその後、その携帯を捨てて新しい携帯に買い替えた。
それからは全く前のような事はなくなった。
だけど、今でもはっきりと覚えてる。
あの女性は・・・―――?
『13』の文字の意味は、一体・・・―――?