小説『短編恐怖物語集』
作者:Maifa(アクアマリン)

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崇「じゃあ今日帰ったら電話するわ!」

龍一「OK!」

俺と崇はそこで別れた。







 プルルルル   プルルルル

龍一「お、崇からか?」

 ピッ

俺はつい崇からだと思い、表示を見ずに電話に出た。

龍一「おう崇!待ってたぞ。」

  (あれ?七海じゃないの?)

携帯から崇の声は聞こえず、代わりに若い女性の声が聞こえた。

龍一「え、ち、違いますけど・・・」

  (え、あっそうですか。すみません・・・)

   ピッ

電話の女性は謝ってすぐに電話を切った。
そして俺が携帯を手放そうとしたらまた電話が鳴った。

  ピッ

龍一「崇!遅いぞ・・・・って、崇?」

俺は今度こそ崇だと思い、すぐに話しかけた。
だけど、崇からの返事は無く静かだった。

  (・・・七海?)

声が聞こえたと思ったらまたさっきの女性だった。
崇からの電話が来なくて、少しイラついていた俺は強い声でこう言った。

龍一「ったく、ちゃんと番号確認したのか!?
   間違い電話だっての!!」

  (・・・・・・・・)

そう怒鳴ったが、相手は何も言わない。
また怒鳴ろうと口を開いた時、相手は静かな声で囁いた。


  (・・・・知ってるわよ。
   だって・・・・・・・――――――――――













                   貴方、沢渡龍一だもんね・・・。
)


  ゾクッ

俺は、身体の血液が逆流するような感覚に陥った。
咄嗟に耳から携帯を離し、切った。

 ブルルルルル・・・

いきなり、手の中で携帯が震えた。
何故だ・・・俺はバイブ設定にした覚えねぇぞ・・・・!

 バンッ

俺は部屋の壁に携帯を投げ付けた。
そしたら、画面が見えた。

その画面には・・・・・・・・







               
                黒の背景に赤い字で『13』と書かれていた。


13・・・・不吉な数字・・・

何で・・・・俺の携帯が・・・?




俺はその後、その携帯を捨てて新しい携帯に買い替えた。
それからは全く前のような事はなくなった。
だけど、今でもはっきりと覚えてる。

あの女性は・・・―――?
『13』の文字の意味は、一体・・・―――?

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