勝広「ハァ・・・本当にあるのか?」
「たぶん・・・」
勝広「どうして今頃タイムカプセルなんて・・・」
俺は、自分が小学生の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こそうと、一緒に埋めた仲間と空き地にいた。
だが見つかる気配がなく俺が諦めて一服しようとタバコに火をつけようとしたと時・・・
「おっ!あったぞ!!」
勝広「!!」
「お〜そうだそうだ!これだよ」
仲間の一人はそう言って古びた木の箱を両手で持って地面に置いた。
箱は長方形で雑誌位の面積で高さは10cmちょっとだ。
俺の記憶にある物と同じだ。
俺は箱を開けたい衝動に駆られ、勢いよく箱の蓋を開けた。
「うわ〜!懐かしいな〜このゲーム機。」
「こっちには昔のマンガなんかあるぞっ!」
勝広「確か俺が埋めたのは・・・・・これだ。」
ボロボロになった野球ボール。
小さい頃は野球が大好きで、日が暮れるまでやって親に怒られたもんだ。
今じゃたまに龍一たちとやっている。
「おい、あとなんか小さな箱があるぞ。」
仲間の手には立方体の箱があった。
「これは誰のだ?」
仲間が聞いても誰も反応は無かった。
勝広「今居ない奴なんじゃないか?」
俺がそう言えば、皆は納得したようにうなずいた。
「でも何が入ってんだ?」
「開けてみればいいじゃねぇか。」
「だな。」
仲間の2人は箱を開けた。
「「!ヒッ・・・」」
勝広「!!」
箱の中には・・・・
血色の無い小さな手首が入っていた
俺たちは腰が抜けて動けないでいた。
勝広「・・・!そ、それっ早く捨てろ!」
一番早く我に返った俺が二人に言う。
二人は慌てて箱を投げた。
地面に当たった事で箱から手首が出てコロンと転がった。
「なっなんだよアレ・・・!!」
「一体誰が!!?」
勝広「とりあえずっけ、警察に行こう。」
「「あ、ああ・・・」」
その後、警察によって手首は回収され、俺たちは事情聴取する事になった。
もちろん知らなかった事なので俺たちはすぐに解放された。
思い出せない・・・・
アレを入れたのは・・・
誰だっけ?
あの手首は誰のモノ・・・・?