小説『Re:Write(仮)』
作者:桃飴()

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 シャワーを浴びて眠気も覚まして部屋に戻るも、前原はまだ爆睡中。

 いつもは登校時に前原宅に寄って起こしにいくのが日課なのだが、一体起こさなかったら何時まで寝てるの

だろうと思った事はない。

 とりあえず時間がくるまでは放置して、テレビをつける。この時間はニュース位しかやっていないが、何

もしないよりかはマシだろうと画面を眺める。

『県内の天気は、全体的に晴れマークがついています。昨日よりも最高気温が1℃〜3℃程高く……』

 夏が急加速しているなと改めて感じ、まだ2ヶ月先の夏休みの過ごし方を考えてみるものの、どうせ学校に

行く時間がバイトの時間に変わるだけで特に変わらないだろう。

 泊まる気がなかったせいか、朝食を買ってなかったから近くのコンビンに行く事にした。

 徒歩3分で着くコンビニ、徒歩5分弱で着く学校と今の生活に関すれば前原宅は利便性極まりなく、その

コンビニでパンとコーヒー牛乳を買って戻る途中に本校や他校の生徒数名とすれ違った。

まだ時間は7時20分なのに、何が楽しくてこんな時間に行くのか到底俺には理解できない事だ。

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