小説『紅魔城伝説 〜Number.φ〜』
作者:血濡れの紅き化身(黒龍の進む道)

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よおテメェら!
いきなりで悪いが自己紹介させろや!
俺の名前は戌亥 拓巳、転生者だ。
んで、実はさっき神様に会ったんだけどよぉ……
いきなり「貴方死にました」って言われてな、
「特典つけるから許してテヘペロミ☆」なんて言われたからつい、
「なにこのテンプレ……」って言っちまった。
んで、3つまで特典がつくみたいだから
一個目に[転生先は東方projectの世界にしてほしい]
二個目に[仮面ライダー555の変身道具一式が欲しい]
三個目に[俺を上位のオルフェノクにしてほしい]
と希望したところ、まさかのALLおk!!
そんで次の瞬間に俺が立ってる場所にいきなり穴が開き、
俺の体はその穴に綺麗にボッシュートン!
そしてそのまま意識が吹っ飛んだ。

で、目が覚めたらなにが見えたと思う?
俺的に豊かで和やかな自然の森が見えると想像してたんだがよぉ………

まず最初に目に入ったのが俺の頭ほどはあるだろう
大きなカエルの顔面だった………
いやー、あれは焦ったね。
焦りすぎて体全体が固まったもん。
まぁその後跳び起きて周りを見渡したんだが………
超気味の悪い森の中心にいたでござる。

…………………

「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや…」
なに此処?超気味悪いんですけど?!
俺って東方の世界に転生したんだよな?!

「…っ!!」
ちょっとした丘の上でテンパっていた俺は、
そこまで考えている時に背後から殺気?みたいのを感じた。
俺の頭が全力で避けろと危険信号を発する……
一瞬躊躇したが、俺はなんとか横に避けるように転がった。
すると、

バキャッッ!

俺がさっきまでいた場所に、緑色の隕石みたいなのが降って来て
地面がクレーターの様に潰れた。

……あっぶねぇ!?!!
つぅか今のなに?
俺程度の人間が殺気とか感じれるわけが………あ、
そこまで考えた俺は原因が分かった。


「三個目の願いか……」
俺が希望した三個目の願い、俺はオルフェノクになってたのか……
あと、

「……こいつ見たことあるな」
俺の前で地面のクレーターから這い出る様に出てきた緑色の隕石。
よく見るとツタの様な植物が生えているのが分かる。

あぁ……神様よぉ、確かに俺は東方の世界に転生したいって言ったがよぉ………

「なんで死亡フラグ満載の【紅魔城伝説シリーズ】の世界に転生させるんだ……」

軽く絶望した裏腹に、少し嬉しかったのは秘密だ。

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