幼稚園じゃないところにいるナオキ君は初めてだった。
スモックとか幼稚園の制服じゃなくて、半ズボンとセーターを着てた。
なんだか違う人みたいで、ドキドキした。
ナオキくんとお兄ちゃんは、なぜだかすっごい大興奮で、
はしゃぎながらいろんな宝物とか見せてくれて、テレビゲームとかして遊んだ。
「おやつ食べよう」
って、ナオ君ママが呼んでくれて、リビングの椅子に並んで座った。
「お砂糖いっぱい入れようね」
って出してくれたのはコーヒー牛乳だったから、あたしはすごいびっくりしたんだ。
子供は眠れなくなるからって、うちのお母さんはコーヒーは大人になってからって言ってた。
ナオキ君はニコニコしてコーヒー牛乳を飲んでいた。
あたしは、ナオキ君って大人だなーって、ますますドキドキしてた。