小説『ナオキ君』
作者:ヨナ(ヨナ日記)

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冬の夕方は、あっという間に街中を真っ暗にしてしまった。

雪はどんどん降ってきて、そりの中にも積もってきた。

「よいしょ、よいしょ!」

「いそげ、いそげ!」

 ナオキ君とお兄ちゃんは一生懸命そりをひっぱる。

まるで、まるで、雪と真っ暗闇と戦う勇者みたいに。

あたしはそりに乗っかって、お姫様になったみたいだった。

なんだか、ナオキ君のこと、真っ直ぐ見れなくなって、青い長靴ばっかり見てた。

心のなかでは、本当は、ナオキ君かっこいいなーって思ってたんだ。

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