小説『最強の天体魔導士』
作者:ユウ()

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フィオーレ王国、ここは魔法世界。

魔法が売り買いできそれを使う者たちがいた。


人々はその者達をこう呼んだ【魔道士】と・・

魔道士は様々なギルドに属しておりギルドに入っていない魔道士はほとんどいない



だが、ここにギルドには属さない魔道士の少年がいた。

名は【ユウキ・コウサカ】15歳の少年だった。

ユウキは生まれたときから魔力が高く親に【悪魔の子】として捨てられ、人里離れた森で生きてきた



「ふぅ今日の食糧調達完了っと。そっちはどうだい?ガルム」

「いい魚がとれたよ」

【ガルム】バトルウルフという種の狼で知能が高く人間の言葉が話せる。だが個体数が少なくとても珍しい。ユウキは5歳くらいの時に出会い、以来一緒に過ごしてきた

「お疲れ様♪じゃあ食べよっか」

「そうだね」



そういい食事を始めた

「そろそろユウキもギルドに入れば?最近だと【フェアリーテイル】っていうギルドが有名だけど?」

「う〜ん・・でもどこにあるかわからないんだよね・・・」

食事が終わり休んでいた時ユウキは人の気配を感じた。

「人?まずいな・・この森の獣はみんな凶暴だ、助けに行かないと!」




「おにいちゃ〜ん怖いよ〜」

まだ小さな男の子と女の子が獣に囲まれていた

一匹の獣が女の子に襲い掛かり女の子は目をつぶった・・だが不思議と痛みはなかった。

「ふぅ〜間に合った」

そこには自分たちよりも7〜8歳は年上であろう少年が立っていた

「少し待っててね、こいつらをやっつけるから」

少年はそういうと

「さてと・・七つの星に裁かれよ【七星剣!!】」

すさまじい光と音のあとそこには何もなくなっていた

「もう出てきてもいいですよ、そこの木の陰の人」

「!!」





ギルダーツside

俺はある村についていた、村で宿をとろうとしていたら

「ま、魔道士の方ですか?実は村の子供が二人あの森にいってしまい戻ってこないんです。あの森には凶悪な獣がいると聞きます、どうか助けてください!」

確かあの森にはS級の獣がいたはず、急がねえと!


森に人の気配ととてつもない魔力を感じた

「(なんだこの魔力は!?あそこか)」

そこに行くと二人の子供と獣たちの間に入るように子供が立っていた

「(あいつの魔力・・少し様子を見るか・・)」

「さてと・・七つの星に裁かれよ【七星剣!!】」

「(なっ!?あの歳でここまでの威力、しかもまだ全力にみえねぇ、何者だあいつ?)」

「もう出てきてもいいですよ、そこの木の陰の人」

「(!?気づいていたのか・・)」





ユウキside
「あなたは誰ですか?あなたからすさまじい魔力を感じますが・・」

「俺はギルダーツだ、村の者に依頼されてきたんだが・・手遅れだったようだな」

「そうですか・・ならこの子たちをお願いします」

「あぁそれはいいんだが・・お前は何者だ?さっきのも本気には見えなかったが・・」

「俺はユウキ・コウサカといいます、ギルドには入っていないただのはぐれ魔道士ですよ」

「そうか・・もしお前が良ければ俺のギルドに来ないか?【フェアリーテイル】に」

「え!?」

願ってもないことだった・・まさか入りたかったギルドの人が自分を誘っているのだから

「でもいいんですか?俺みたいな見ず知らずの男をいれて」

確かにそうだった、S級の獣が住む森で暮らし、その獣たちを一瞬で倒すような男を簡単には信用できない

「ふっフハハハハ!確かにそうだな!だがお前はこの子達を助けた、それにそれなら最初から俺を殺しに来ることもできた、だがお前はそれをしなかった。それにな、お前は俺のギルドのガキどもになんとなく似てるんだよな」

「そうですか・・」

「だから俺と来い!マスターやみんなも歓迎してくれるさ」

「なら俺の友達も連れて行ってもいいですか?小さいころからずっと一緒なんです」

「いいぜ」

「ガルム〜!」

「呼んだ?ユウキ」

「こいつはバトルウルフか?珍しいな・・じゃあ行くか!」

そういいユウキたちはフェアリーテイルへと向かった・・

「あ・・そうそうギルドに入ったら気をつけろよ?多分勝負でも仕掛けてくるやつがいるだろうからな」

ギルダーツは楽しそうに言った

「まぁ難しく考えないで仕合みたいな感じで楽しめばいいんだよ」

「は、はぁ?」

「頑張ってねユウキ!」

「そういやユウキはどんな魔法が使えるんだ?」

「基本的にはさっき使った天体魔法ですが、あとは身体強化の魔法、火、水、風、雷、土、闇、光の魔法ならほとんど使えます、あと吸収の魔法です」

「吸収?」

「はい、相手の魔法を吸収して自分の力にするんです、まぁ物理的な攻撃とかは無理ですけどね・・それに俺は今のところ火と水と雷しか吸収できませんけどね」

「お前なら近いうちに【聖十】にもなれるかもな」

「あはは・・そうだといいですね」

「まぁあらためてよろしくなユウキ」

「はい!ギルダーツさん」

「僕のことも忘れないでね」

「ワリィワリィよろしくなガルム」

「うん!」

こうしてユウキ・コウサカの物語が始まった

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