小説『ちっぽけなバンドの物語』
作者:Dissonance★()

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結局その日は放課後まで睡眠で終わった。
昼飯はここ最近食べてない。
スタジオ代に小遣いが押されていた。

学校の帰りに適当な夜飯を買い、家に帰宅した。
カップ麺かスーパーで夕方を過ぎた頃に安くなる惣菜が最近の主食。

携帯がメールの着信を知らせた。
海斗からだった。

「ホームページ作ったぞ。こんなんでいいかな?」
URLを押してみるとなんともシンプルで単純なホームページだった。
リンクにはすでに6つのバンドの名前があった。
海斗と雄大は人脈が広い。
「全然いいと思います」
ホームページなんて、あればいい。

求人情報誌を開いてみた。
コンビニ、居酒屋、遊園地。
高校生の求人はこのくらいだった。

大工はアルバイトは許可制である。
成績が人並みであればまず許可がおりないことはない。

龍児は人並み以下だった。
当然許可はもらえない。

「無許可でいいっていったら、遊園地かな・・」
もちろん企業側が許可がないとダメと言い出したらそこまでだ。
また、高校を辞めることが脳裏をよぎった。

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