小説『ちっぽけなバンドの物語』
作者:Dissonance★()

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「すみません日曜はちょっと・・」
「あー分かりました。今忙しいんでまた掛け直しますね」
ツー ツー

ふう、機嫌を損ねたな。
他探すか。
大体今週の日曜って遅すぎるだろ。
遊園地か・・・

「はい、島岡後楽園遊園地です」
「えっと・・バイト希望なんですが、どんな仕事がありますかね」
「少々お待ちください、担当の者に代わります」
また意味もなく緊張する。
「もしもし、えーと高校生かな?」
「はい、高2です」
「学校から許可とか取ってるかな?」

まずいな。
「ないとまずいですかね?」
「そうだなー。こちらは全然構わないけど、責任は取らないんで大丈夫かな?」
「もちろんです。ありがとうございます」
理解のある企業の方でよかった。
「じゃいつ頃空いてるかな?」
「今週の平日ならいつでも大丈夫です」
「じゃあ明日の夕方6時に事務所の方まで来てください」
「わかりました、失礼します」

よし、なんとか決まりそうだ。
恐らく表に出るような仕事を頼まないだろう。
まあ遊園地なんてそんな先生やらは来ないか。

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