小説『ちっぽけなバンドの物語』
作者:Dissonance★()

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翌日、学校はサボり、ドラムを叩いて早めのバスに乗り遊園地へ向かった。

4時過ぎか、だいぶ早かったな。
10分前まで面接のイメージトレーニングをして、事務所へ向かった。
履歴書を渡し、面接が始まった。
「えー、曜日や時間帯に希望はありますか?」
「平日は、5時以降からで土日は昼間がいいです」
とりあえず学校は行ってることにしておこう。
「はい、分かりました。シフトは自分の入りたいとこ入れてもらっていいから。週4くらいでお願いします」
「ありがとうございます」
「はいはい。あとはこちらで微調整するんで。いつ頃から入れるかな?」
「今週のシフトこちらで提案していいなら今週から大丈夫です」
「ホント?じゃあ決めてもらえる?」

なんとか面接は終わりどうやら明日から入れるみたいだ。
給料日は次月の3日。
早めに入るのはありがたい。
仕事はレストランやらアトラクションやら結構いろんなところにまわされるみたいだ。
人手かなり足りなかったんだな。
とりあえず面接前にイメトレで志望理由をがんばって考えたのはまったく意味なかった。

従業員用の通路を歩いていると前方から女性が歩いてきた。
したっぱの俺はすぐにあいさつをした。
「お疲れ様です」
「あ、お疲れ様でーす」
ぱっと見高校生で可愛い感じの女性。

やっぱり気を遣うのは疲れる。
とにかくバイトが決まって一安心だった。

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