小説『ちっぽけなバンドの物語』
作者:Dissonance★()

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大島工業高校に入学して早1年。
初夏のにおいがする5月初めの月曜日。
時計の針は10時12分を指していた。

俺はいつものようにベットの上で寝転がっていた。
急いで支度する気もまったくない。

クラスの奴からいじめられてるわけでもない。
不良ぶってるわけでもない。
朝が極端に弱いわけでもない。

ただ、学校に行って勉強をする意味を感じれないだけ。
気が向いたら登校する毎日だった。

何も考えてないワケじゃない。
検定前にはしっかり勉強してるし、今まで受けた検定も全て受かっている。
高卒の資格も取るつもりだ。

こんなへそが曲がったのはやっぱりあのせいなのだろうか。
へそ曲がりなのは生まれつきだけど。

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