小説『ちっぽけなバンドの物語』
作者:Dissonance★()

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「10-FEETとかdustboxとかセンスありすぎだよな」
雄大がたばこをふかしながら言った。
「junkboxは?」
「ぱくりすぎっすよね・・」
それから案が出なくなりしばらく沈黙となった。

「Junk・・・」
「Junking」
Junkというフレーズが気に入ったのか海斗がJunkを主軸とした案を出し始めた。
「Junkに特に意味はないよな」
「ああ」
Junkに意味はないようだ。
「Junkersは?」
海斗は自身ありげに言った。
「Junkers・・ちょっとださくね?」
「そうかな」
「自分は結構いいと思いますけどね」
龍児も結構気に入っていた。
「まあ俺は、他のバンドとかぶらなかったらなんでもいいけどな」
「じゃあJunkersでいいな!」
海斗がうれしそうに言った。
「まあ、バンド名なんてすぐに変えられるしな」
雄大はホームページのCROWNをJunkersに変えていた。
「俺が名づけ親だな!」
海斗が自慢げに言う。
龍児は苦笑いをし、適当に流した。

バンド名はとりあえず「Junkers」に決まった。
ライブハウスにも名前を変更してもらい、次のライブもJunkersで出ることになった。
3人のモチベーションも上がった。

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