小説『ちっぽけなバンドの物語』
作者:Dissonance★()

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時間が近づき、3人は楽器屋を後にした。
「おし!行くぞ!」
海斗はやる気満々、雄大も心を据えている。
今回は絶対に失敗したくない龍児。
前のライブのせいか、期待より不安が大きい。

4時前、ライブハウス「Tabasco house」に到着した。
海斗を先頭に扉を開け中に入る。
入ってすぐに階段があり降りたところの左側にまた扉。
その扉を開けると、落ち着きのあるバーについた。
横を見るとMinelより大きいライブハウスが見えた。
バーには対バンの人達であろう人たちが座っていた。

「こんにちは、今日はよろしくお願いします」
海斗はすぐに挨拶をした。
「お疲れ様でーす」
「お疲れでーす」
座っている人たちは明るく返してくれた。
「Junkersです。この度は急に名前変えてすみません」
「あーいえいえ、とにかく今日はよろしくね」
若いスタッフが明るく対応した。
「じゃまだNootsさんが来てないけど始めちゃおうか」
若いスタッフがそう言った時、入り口が開いた。
「お疲れ様でーす、よろしくお願いしまーす」
「あ、お疲れでーす。Nootsさんですね、じゃ早速リハやるんでこちらへ」
そういって皆をライブハウスへ連れて行った。

縦に長く、ステージと客席の高低差は低い。
縦25m、横12mほどだろうか。
対バンのアップルライスさんは人気があるらしく、今日は120人ほど入るらしい。

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