小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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08 私を持ち上げて

1:30
にの4

オッス俺アンパン(粒餡)!!アットノベルスのみんな!!待たせたな!!
このバトルロワイアルに乗る気が無いのに何か凄い奴に追われてる真っ最中です!!
その相手は・・・

「私ぃぃぃをぉぉぉぉ持ち上げてぇぇぇぇぇ!!!!!」

こんな奇声を上げるゴスロリ少女です、自分の身の丈位ある棍棒をブンブン振り回して
追ってこられて早1時間、何とか病院の隣のブロックまで来れましたが
足パンパンです、なんでアイツ疲れないんだ?頭おかしいのか?ドーピングか!?
こうなったら戦うしかないと武器を確認するとナックルダスターでした(泣)
リーチ狭っ!!あいつが疲れるのを待つか!?いやいや俺の方が疲れてるっつーの!!
こうなったら大ぶりの攻撃をした瞬間に殴りかかる!!

「私をぉぉぉぉ!!!」

奴が棍棒を振り上げた!!今がチャンス!!!

「なんてね♪」

棍棒を捨てた!?そして思いきり顔面に飛び膝蹴り、かなりのダメージだ
でも幸い餡子は大丈夫だ、何とか耐えられる!!
だが俺の脚に棍棒がグサッと突き刺さる、あーあれですね主人公死亡ルートですね?

「残念だったね、お兄ちゃん♪」

そう言って、棍棒を振り上げる

アンパン「最初の私を持ち上げてって言ってたのは何だ」
「あぁ、あれね、頭おかしいと思われれば何かと有利じゃない?」
アンパン「・・・賢いな」
「まぁーねぇー♪でも最初の何発かで殺そうとしたんだよ?良く逃げました」
アンパン「賢いが馬鹿だなお前!!おい、今だ!!」
「!?」

後ろを見るゴスロリ、だが残念

アンパン「ハッタリだよ!!」
「!!」

思いきりゴスロリを殴る俺、少女を殴るのは趣味では無いがしょうがねぇ
吹っ飛ぶが大したダメージは無い、空中で回転して奇麗に足から着地した
かなりの運動神経だな、こいつに勝てるのか?俺は脚を負傷して素早く動けない
対してゴスロリはまたピンピンしてる、こっちの武器は素手とリーチがほとんど変わらないナックルダスター
あちらは1〜2M はある棍棒、勝ち目は薄いな・・・・・

「やーめたっと」
アンパン「!?」
「足怪我してる人と遊んでも面白くないもん」
アンパン「遊び・・・だと?」
「うん、最初のお菓子のおーさまもゲームだって言ってたじゃん」
アンパン「貴様!!気でも散ったのか!?」
「うん?」
アンパン「俺達菓子は食われてナンボの存在!!それが戦うだと!?この世の理から外れてんだよ!!!」
「・・・何で?」

周囲の空気が一気に重くなる、目の前の少女の見た目とは全く異質な冷たい声
蛇に睨まれた蛙とはまさにこの様な状況を言うのだろう

「何で私達が遊んじゃ駄目なの?何で私たちが楽しんじゃ駄目なの?」
アンパン「菓子が遊んだり勝手に動き出してみろ世界は大混乱に陥るぞ」
「そんなの知らない!!!人間がどうなろうと知った事じゃない!!そんなの私には全然関係無い!!!」

彼女はそういうと何所かに走り去った・・・
当面の脅威は去ったので俺はとりあえず病院に行くことにした



私はティラミス、さっきお兄ちゃんと遊んだんだけど・・・
変な説教されて遊ぶ気失せちゃった・・・
でも何かモヤモヤするー、あーもう誰かやる気のある人とあーそぼ!っと
とりあえず来る途中にあったボロボロの建物に行ってちょっと休もっと

残り75名

アンパン(粒餡)
状態:左足に損傷
道具:支給品一式
武器:ナックルダスター
思考
1.バトルロワイアルを止める
2.足の手当をする
3.病院に行く
4.桜餅と合流する

ティラミス
状態:軽い混乱
道具:支給品一式
武器:棍棒
思考
1.皆と遊ぶ(殺し合う)
2.何かモヤモヤするー
3.ボロボロの建物(廃工場)に向かう

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