小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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65 ババロアは思案する

12:40 ほの4 病院ロビー

大福「・・・はぁ・・・」
ババロア「47回目だ」
大福「は?」

情けない声を上げる大福

ババロア「溜息の数だ、どうした?」
大福「色々な・・・」
ババロア「便利な言葉だ」
大福「・・・君は妙に大人びているな」
ババロア「ほっとけ、それよりもさっさと何所か行かなきゃ不味いぞ?
禁止エリアで死亡って言うのは御免だ」
大福「仕方ないだろう、ホワイトチョコレートが・・・」
ウイスキーボンボン「おい!!お前ら!!」

俺は輪宝(刃がついた輪)を構え、大福も銃を構えた

大福「何者だ!?」
ウイスキーボンボン「ウイスキーボンボンだ!!」
ババロア「そんな奴、名簿には載ってないぞ?」
ウイスキーボンボン「飴玉の名前で登録されている
ウイスキーを飲んだ事で変異したんだ、ってそんな事はどうでも良い!!
早く逃げろ!!」
ババロア「どういう事だ!?」
ウイスキーボンボン「主催者側の何か強い菓子がこっちに向かっている!!」

主催者側の強い菓子・・・菓子兵か!!

ババロア「だとしたら・・・不味いんじゃないか?
アンパンも手負いで桜餅も手が離せない状況だ
武器も不足している、この状況でまた菓子兵が来たら・・・」
大福「・・・ホワイトチョコレートが起き次第、皆を集めて今後を話し合おう」

くっ・・・こいつは不味いな、完全にこいつらと組んでいたら
俺まで巻き添えで死んでしまう可能性があるではないか!!
こうなったら適当な理由をつけて逃げた方が良いな・・・
このウイスキーボンボンは何を持っているんだ?

ババロア「・・・お前の武器は?」
ウイスキーボンボン「チャフグレネードだ」
ババロア「・・・何だそれ?」
大福「アルミ箔とかをばら撒いて電波障害を起こすものだ」
ババロア「・・・・・」

使えるかもしれないな・・・これは奪った方がいいのでは無いか?

ウイスキーボンボン「やろうか?」

何!?奪う算段を立てようとしていたら相手が自らくれるとは・・・

ババロア「良いのか?」
ウイスキーボンボン「良いよ、こんな物使い時無いし、あんたもどうぞ」
大福「あ、ああ、頂こう、そういえば名乗ってなかったな私は大福
こっちの少女はババロアだ、よろしくな」
ババロア「・・・・・」

・・・何か適当に理由を付けて逃げた方が良いな

大福「どうしたババロア?」
ババロア「いや・・・もうホワイトチョコレートを待つ必要はないんじゃないか?」
大福「何!?どういう意味だ?」
ウイスキーボンボン「なぁ、話が見えないんだが・・・」
ババロア「ホワイトチョコレートが死にそうでな
今他の菓子に作り替えてる最中で今冷やしている最中なんだ」
ウイスキーボンボン「そんな事が出来るのか!?」
大福「それよりさっきの言葉はどういう意味だ?」

良し、乗ってきた・・・

ババロア「ウイスキーボンボンが言っている通りここは危険だ」
大福「だから見捨てろと言うのか!!」
ババロア「落ちつけ、ここは何組かに分けて探索した方が良いと思う」
大福「ああ・・・それは私もそう思うが・・・」
ババロア「だからここには必要最低限の人数を残して
他の連中は別の場所に探索に向かわせた方が良い」
大福「・・・私の一存では決めかねる、皆に聞いてみよう」

良し!!これでこいつらと離れられる!!

残り52名

ウイスキーボンボン
状態:疲労
道具:支給品一式
武器:無し
思考
1.戦いに乗らずフラフラする
2.柿ピーとは戦いたくないがしょうがない
3.ちょっと休みたい

ババロア
状態:健康
道具:支給品一式
武器:サブマシンガンの弾、霊安室の鍵、屋上の鍵
チャフグレネード10個、輪宝(仮)
思考
1.戦いに勝って個性を手に入れる
2.利用できる奴は利用して殺す
3.こいつらから離れる

大福
状態:健康
道具:支給品一式
武器:マスケット銃と弾、チャフグレネード10個
思考
1.この殺し合いを潰す
2.別行動か・・・

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