小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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69 お前ら何やってんだ

13:10 ろの4、ブティック

ドガアアアァァァァン!!!

ショートケーキ「五月蠅いですわよ!!」

・・・しまったつい怒鳴ってしまった・・・
いくら服が決まらないとはいえ少々ヒステリー気味になっていますわ
これもそれもあのお菓子の王様が良い服をここに置かなかったからだわ!!
最初に私が擬人化していた時に来ていたドレスは私にお似合いの物でしたから
多少は感謝していましたのに・・・全く気が利かないのにも程があります!!
そもそも私に殺し合いをさせるのはおかしいでしょう!!全く・・・

ガチャ

「失礼致します」
ショートケーキ「誰ですの!?」

私は後ろを振り返るとそこには体くらいの大きさの窯を持った執事服を着た金髪の少年・・・
いや青年?・・・中間ぐらいですね、そのくらいの男が立っていた

「私はブリオッシュです」
ショートケーキ「何の用ですの!?」
ブリオッシュ「私が先ほど遠方からキラキラと何かが反射をしていたのを見つけまして
その方向に向かっている最中に轟音がしまして
その時貴方の声が聞こえましたのでお伺いしたまでです」
ショートケーキ「・・・さっきの声・・・聞きましたの?」
ブリオッシュ「ええ」
ショートケーキ「忘れて頂戴!!」
ブリオッシュ「え?」
ショートケーキ「忘れてと言っているの!!あんな声聞かれたと
思うと恥ずかしくて恥ずかしくて・・・」

ちょっと頬が熱くなってきました!!もう不愉快極まります!!
もうこの・・・ブリオッシュでしたか?殺します!!

ブリオッシュ「所で何をしているのですか、マドモアゼル?」

・・・中々礼儀を弁えてる様ではありませんか、生かしてあげましょう

ショートケーキ「ここで服を選んでいました」
ブリオッシュ「服?・・・あっ!!」

後ろを向くブリオッシュ

ブリオッシュ「も、申し訳ございません!!何分非常時な物で・・・」
ショートケーキ「構いませんわ、そこまで謝られて許さなかったら
逆に恥になります、そうですわ、服選びを手伝ってくれませんか?」
ブリオッシュ「・・・私なんぞの意見でよろしいのですか?」
ショートケーキ「時間がかかりすぎて困っていましたから
もうかれこれ5時間は選んでいますが、まだ決まらないので」
ブリオッシュ「一通り見たのですか?」
ショートケーキ「あと3分の1って所ですわ」
ブリオッシュ「そうですね・・・・・ではこちらのジーンズでは」
ショートケーキ「鉱夫が履くような物を私に履けと?」
ブリオッシュ「動きやすいですし、似合うと思いますよ?」
ショートケーキ「イマイチですわね・・・もうちょっと何か・・・」
ブリオッシュ「そうですか・・・では・・・こちらの・・・」

ガシャアアアアアアン!!!!

「よぉ、お二人さん」

・・・何か妙な男が窓を突き破って入ってきましたわ
髪はバッハ顔負けのロールなのに服装はロッカー風
クラシックかパンクどちらかに纏めなさいよ・・・

ショートケーキ「・・・お知り合い?」
ブリオッシュ「いえ?何処かでお会いになりましたか?」
「いや、初対面だが?」
ショートケーキ「初対面なのに馴れ馴れしいですわ」
ブリオッシュ「そうだ、失せたまえ!!」
「お前らこそ初対面の相手に失」
ショートケーキ「喋らないで貰いたいですわね」
ブリオッシュ「そうですね、聞くに堪えない声ですね」
「ちょ」
ショートケーキ「さっさと何処かに行って欲しいですわ」
ブリオッシュ「そうですよ、服選びの邪魔です」
「・・・・・俺を舐めるな」

バックからハンマーを取り出す男

ショートケーキ「やる気ですの?」
ブリオッシュ「ここは私にお任せを」
ショートケーキ「では貴方が戦っている間に私は服を選んでおきます」
ブリオッシュ「では貴女の為に征ってまいります、そこの下郎」
「・・・あ・・・俺の事か」
ブリオッシュ「外に行くが良いな?」
「問題無い、お前名前は?」
ブリオッシュ「下郎に名乗る名前は無い!!」
「そうか・・・俺の名前は」
ブリオッシュ「さっさと外に出ろ!」
「いや、名乗らせて」
ブリオッシュ「必要無い!!」
「ええ〜・・・・・」

残り50名

ショートケーキ
状態:服ボロボロ
道具:無し
武器:ソードブレイカー
思考
1.戦いに勝ち自分以外の菓子を消去する
2.レアチーズケーキを探す
3.服を選ぶ

ブリオッシュ
状態:健康
道具:支給品一式
武器:大鎌
思考
1.戦いに勝ち品格の無い菓子を消去する
2.ロールケーキを殺す

ロールケーキ
状態:健康
道具:支給品一式
武器:ハンマー
思考
1.戦いに勝ち自分の価値を上げる
2.とりあえず名乗りたい
3.目の前の二人を殺す

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