小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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75 急展開

13:50 某所

・・・ん?ここは何処だ・・・さっきまで廃工場に居て・・・
!?・・・そうだ!!私はあの赤髪の女に!!私は起き上がろうとするが
体中に大量の管が刺さって動けない!!何だ!?あいつは一体何をした!?

ガチャ

誰か入って来た!?・・・さっきの赤髪の女と・・・
見た事無い学者風の天然パーマの赤黒い髪の男・・・

「ドクター、処置は終わったかの?」
「ああ、問題無・・・」

学者風の男と目が合った

「何じゃ、起きておったのか」
「気分はどうだ?」
プリングルズ「・・・体中に管を刺されて気分が良いと思っているのか?」
「仕方なかろう、貴様の体から魔王が施した術を解く為だ」

・・・こいつらは一体何だ?そもそもここは何処だ?
さっきの廃工場とは打って変わって超未来的だ・・・

プリングルズ「ここは何処だ!!」
「教えない」
プリングルズ「お前らの目的は何だ!!」
「聞いておらんかったのか?最初に・・・」
プリングルズ「嘘を吐くな、ならあの魔王とか言う奴は何だ!!」
「少しは黙れ」
ガレット・デ・ロア「いや、続けさせろ」
「閣下!?」
プリングルズ「閣下?・・・ボスはあんただったのか」
ガレット・デ・ロア「ん?どういう意味だ?」
プリングルズ「・・・チェスでいきなりキングを出す人は居ないって事だ」
ガレット・デ・ロア「私の背後に黒幕が居ると思っていた、と言いたいのか?」
「お前、中二病か?」
プリングルズ「う、五月蠅い!!」
「・・・それで閣下、さっきのはどういう意味です?」
ガレット・デ・ロア「彼もすでに巻き込まれているんだよ
我らの永きにわたる戦いに、それなのに事情を全く知らないのでは
可哀そうすぎるだろ?」
「そんな物ですかね?」

永きにわたる戦い?何の話だ?こいつらは一体何だ!?

プリングルズ「・・・とりあえず質問良いか?」
ガレット・デ・ロア「何だ?」
プリングルズ「お前の本当の目的は何だ?
まさか最初の無理矢理すぎる理由じゃないよな?」
ガレット・デ・ロア「最初の知名度が低いとかって奴か?
当然違う、俺にはやらなくてはならない事がある
それ故に力が必要なんだよ」
プリングルズ「力?バトルロワイアルをやる事と何の関係がある?」
ガレット・デ・ロア「・・・ドクター、処置は終わったのか?」
「ええ、すでに・・・」
ガレット・デ・ロア「そうか」

ガレット・デ・ロアはこちらを見た、私の体に刺さっていた管が全て抜けた

プリングルズ「ぐわっ!!」
ガレット・デ・ロア「ああ、すまんかったな、立てるか?」
プリングルズ「・・・体中痛くて動けん」
ガレット・デ・ロア「仕方無いな、ほら車椅子だ」

・・・こいつ今何所から出した?・・・私は車椅子に乗せられ
部屋から出された、それから最初にバトルロワイアルが始まった時に
我々が居た場所に移動した、ただ最初とは違い中央のせり上がった床に
大量の機械のコードが刺さっていた

プリングリス「これは・・・一体?」
ガレット・デ・ロア「『Pandora』我らの最後の希望だ」
プリングルズ「・・・・・これは何をする機械なんだ?」
ガレット・デ・ロア「これは、詳しい原理を説明すると
日が暮れてしまうので説明は省くが、簡単に言えば
人の負の感情をエネルギーに変える装置だ」
プリングルズ「なるほど・・・つまりバトルロワイアルは
我々菓子に負の感情を起こさせこの機械でエネルギーに変換しているという事か」
ガレット・デ・ロア「そうだ、物分りが良くて助かる」
プリングルズ「それでお前はこの機械で作り出したエネルギーで何をするつもりだ?」
ガレット・デ・ロア「俺の能力を限界まで上昇させる」
プリングルズ「・・・能力?」
ガレット・デ・ロア「そうだ、我々は菓子兵という
戦闘用に作られた菓子でな、それぞれ固有の能力がある」
プリングルズ「・・・あの魔王とか言うのも菓子兵か?」
ガレット・デ・ロア「そうだ、魔王ジョロキア、通称魔王」
プリングルズ「・・・じゃあ、そっちの赤髪の良く似ているのは」
ガレット・デ・ロア「暴君ハバネロだ、向こうの学者がドクターペッパー
こっちの軍人がM&Msだ」
プリングルズ「私と同じく企業の菓子か!?なら何故こいつに従う!?」
M&Ms「閣下の思想に共感したからだよ」
プリングルズ「馬鹿な・・・商品が企業を裏切るなんて・・・」
ガレット・デ・ロア「企業なぞ潰れても構わん、人類の為だ」
プリングルズ「な・・・なんだと?どういう意味だ!?」
ガレット・デ・ロア「それは・・・・・ちょっと失礼」

ドゴォ!!

ガレット・デ・ロアが私の腹に手を突き刺した!!

プリングルズ「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

そこで私は意識を手放した・・・

ガレット・デ・ロア「五月蠅いな・・・ドクター手当を」
ドクターペッパー「能力を使えば良かったのでは?」
ガレット・デ・ロア「こっちの方が手っ取り早い」
ハバネロ「何でいきなり?」
ガレット・デ・ロア「魔王がどうやら何らかの機械をプリングルズに仕込んでいたらしい
ドクター、プリングルズの手当が終わり次第機械の解析を」
ドクターペッパー「分かりました、ところで今ののバトルロワイアルの状況は?」
ガレット・デ・ロア「ちょっと待て・・・」

俺は通信機を取り出し、うまい棒に回線を繋いだ

うまい棒『はい』
ガレット・デ・ロア「うまい棒!!今の状況は!?」
うまい棒『・・・芳しくないですね、みたらしに向かわせた
分身達は全滅した上、みたらしはポップコーンとマシュマロと共に
病院に向かっています、最悪アンパン達と合流して我々に刃向う可能性も・・・』
ガレット・デ・ロア「無視しておけ」
うまい棒『・・・は?』
ガレット・デ・ロア「アンパン達は菓子兵のファイルを持っていて
そのファイルにはみたらしが載っている、更に焼き芋の襲撃で
奴らの中には『菓子兵=敵』の構図が出来ている
敵の話なんか聞く耳持たないし、お前がアンパンの立場でみたらしが
真実を話して信じるのか?」
うまい棒『・・・いえ、絶対信じませんね』
ガレット・デ・ロア「とりあえず病院の方は何人かお前の分身を
送るだけで良い、それよりも問題は白餡だ、最寄の菓子兵を向かわせろ!!」
うまい棒『今は誰も近くにいない上に移動するようなので
向かわせても、すれ違いになる可能性が・・・』
ガレット・デ・ロア「・・・そうか・・・では白餡の方にも分身を送れ」
うまい棒『分りました、では分身を作りだすのでこれで・・・』
ガレット・デ・ロア「分かった、では任せる」

俺は通信を切った

ガレット・デ・ロア「聞いての通りだ、ドクター
『Pandora』の作り出したエネルギーは今どの位だ?」
ドクターペッパー「目標の4割です、マシュマロのヤンデレのお陰で
予測の3倍以上のスピードで溜まっています」
ガレット・デ・ロア「そうか・・・予定変更だ
『Pandora』で目標値に達したら全ての首輪を作動させバトルロワイアルを終了させろ」
ドクターペッパー「分かりました」

残り49名

ガレット・デ・ロワ
状態:健康
能力:不明
効果:不明
思考
1.さっさとバトルロワイアルを終わらせたい

M&Ms
状態:健康
能力:不明
効果:不明
思考
1.閣下(ガレット・デ・ロワ)に従う
2.閣下の護衛
3.バトルロワイアルを速やかに終わらせる

ドクターペッパー
状態:健康
能力:不明
効果:不明
思考
1.閣下(ガレット・デ・ロワ)に従う
2.バトルロワイアルの監視はうまい棒に丸投げするか・・・
3.バトルロワイアルを速やかに終わらせる
4.プリングルズをとっとと治して仕込まれた機械を解析する

暴君ハバネロ
状態:健康
能力:THE・TYRANT
効果:不明
思考
1.ロア(ガレット・デ・ロワ)に従う
2.もっと暴れたいのぉ

うまい棒
状態:健康
武器:棍棒
能力:常世と現世に住まう我が同胞
効果:過去に存在していた味と
今も存在する味のうまい棒の種類の数だけ分身を作る
味によって戦闘力が違う、三色団子の『天地人』とは違い
本体を殺すと全ての分身は死滅する
ちなみにうまい棒は特注でオリジナルの味が作れるらしい
つまりほぼ無尽蔵に味があるといっても過言ではない(?)
思考
1.閣下(ガレット・デ・ロワ)に従う
2.白餡とアンパンの所に分身を送る

プリングルス
状態:腹部貫通、気絶
思考
1.・・・・・

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