小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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79 三途の川で何を思う

14:20 はの4 橋

・・・いかん、病院に行くつもりだったのに
どうやら全くの逆方向に行ってしまった様だ
このカステラ一生の不覚、このまま病院に行っても間に合わん
仕方が無い、ここは商店街の方に向かい首輪の解析を急がねば
・・・誰か水の中に入っているな・・・だとしたらここは危険だ
電車のルートで行くか



この女、まさかこの葛饅頭の存在に気付いた?・・・
只者じゃないな・・・少し交戦してみるか・・・
この槍を投げて射殺してやる・・・



バシャ!!

川から何か出てきた!!私は糸鋸を構え防ごうとしたが
見事に糸鋸が三又の槍の間部分に入ってしまい槍の先端が胸に刺さった!!



ドスッ!!

良し・・・狙い通り胸に当たったな・・・
あの刺さり具合から肺に損傷を与えてる筈・・・



バシャ

くっ!!川の中から女が出て来た!!こいつがやったのか!!
反撃せねば・・・糞、血が口から出て息が・・・

カステラ「ゴボ・・・」
葛饅頭「返して貰うぞ・・・」

そう言うと女は槍を私から引き抜いた、そして私に突きつけた
こんな所で・・・まだ・・・私は・・・

カステラ「待て・・・」
葛饅頭「何だ?・・・命乞いの類は受け付けんぞ?・・・」
カステラ「ゴホッ・・・お前は何故ゴホッ・・・
この戦いに乗った?・・・何故ガレット・デ・ロアの言い成りに?
それほどの力があるならゴホッ・・・この戦いを潰す事も・・・」
葛饅頭「・・・義務・・・」

・・・義務・・・だと・・・?

カステラ「どういう・・・意・・・味だ・・・」
葛饅頭「悪いが説明する暇は無くなった様だ・・・」
カステラ「な・・・・・・・に・・・・・」
葛饅頭「そこの奴出て来い・・・」
「バレた!?」

・・・この声は・・・誰だ・・・?女の様だが・・・
さっきから・・・喉の奥から出ていた血が・・・
止まってきた・・・本格的に死が近いのか・・・

葛饅頭「貴様から先に相手をしよう・・・」
「ひぃぃぃぃぃいいいいいい!!!!!!!!!」
葛饅頭「待て・・・」

・・・・・どうやら逃げたから追っているらしいな・・・
あぁ・・・意識が遠くなってきた・・・ガム・・・私の代わりに
どうかこの戦いを潰してくれ・・・・・



目の前の女・・・明らかに誘っているな・・・
弱い振りをして油断した所を殴りかかってくるタイプの奴だ・・・
その証拠に本気で走っていない・・・この葛饅頭も舐められたものだな・・・

葛饅頭「おい、そろそろ止まれ・・・お前本当は強いだろう?・・・」
「!!」

女は止まった・・・この女の服装・・・
前世紀のブルマとかいう奴か?・・・見ているこっちが恥ずかしい・・・
髪の毛は飴色の髪を団子にして纏めている・・・
身長は私より小さい・・・敵の武器にもよるがリーチはこちらの方が上・・・
銃器、矢の類ならば弾は全て打ち落とせる自信がある・・・
問題は無い・・・いける!!・・・

「何故あたしが強いと分かった?」
葛饅頭「走り方を見れば本気を出していないとすぐに分かる・・・」
「へぇ・・・やるもんだね、名前は?」
葛饅頭「葛饅頭だ・・・お前は?・・・」
「カルメ焼きだ」
葛饅頭「武器は何だ?・・・」
カルメ焼き「あたしの武器はこれだ!!」

そう言って奴はバックから取り出した物は・・・

葛饅頭「亀甲の盾!?」
カルメ焼き「その通り!!」

盾を前面に出し突撃してきた!!これは不味い!!
近距離では槍は不利!!恐らく奴はかなりの腕力を持っていると見た!!
だったら近づかられるのは不味い!!こうなったら・・・私は川に走って逃げた

カルメ焼き「!?待て!!逃げるな!!」
葛饅頭「断る!!」

バシャ!!

私は何とか川に逃げ込み急いで南の方に泳いで逃げた・・・
盾か・・・次に会うまでに対策を考えないとな・・・
それにしてもさっき殺した奴の持ち物を奪えないのは惜しかったな・・・

カステラ 脱落
残り47名

葛饅頭
状態:健康
道具:支給品一式
武器:三又の槍
思考
1.皆殺し
2.カルメ焼きの盾の対策を立てる
3.対策が思いつくまで逃げる

カルメ焼き
状態:健康
道具:支給品一式
武器:亀甲の盾
思考
1.とりあえず戦いに乗るか乗らないか考える
2.あいつ・・・逃げやがって・・・

※はの4の橋でカステラの所持品が放置されています

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