小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ーレイナーレー

零誠「アーシアを助けに行かせてください」

リアス「ダメよ」

昨日、アーシアに自宅の住所を教えていたので家にいるという可能性があったので家に帰ったのだが、やはり居なかった。

すぐに教会に向かおうとしたが、部長に話をしないといけないと黒歌と白音に止められた。

リアス「教会は危険だと何度も言ったでしょ。主の言うことを聞きなさい」

零誠「これからアーシアが殺されるのを見て見ぬふりするくらいなら、はぐれになってでも救いに行きます」

パシン!

リアス「冗談でもそんなこと言わないで!」

リアスはレーセーをはたいた。

朱乃「リアス。ちょっと」

朱乃はリアスに小さな声で何かを伝えた。

リアス「ちょっと出るわ。朱乃と黒歌はついてきて」

リアス達は準備をする。

リアス「そうそうレーセー。ポーンは主が敵地と認めた場所でしかプロモーション出来ないわよ」

リアスはそう言って外出した。

零誠「さて白音に木場。俺もチラシ配りでも行ってくるわ」

木場「それはいくらなんでも教会に行くとしか聞こえないよ」

白音「………私も行きます」

零誠「部長に怒られるぞ」

白音「………先輩は救ってくれました。今回はアーシアさんを救うならその手伝いをしたいです」

零誠「それじゃあ二人で部長に怒られるか」

木場「三人だよ。この雰囲気じゃ行かなかったら、嫌な奴みたいじゃないか」

零誠「悪いな。木場」

木場「それに部長が出る前にプロモーションについて言ってただろ。あれは行ってもいいって許可してたんだよ」

白音「………きっとはたいた後だったから言いずらかったんですね」

零誠「よし。なら怒られる心配が無くなったしあのくそ野郎共をぶっ潰しに行きますか!」

白音・木場「「はい(うん)!」」

ーーーーーーーーーーーー

教会前

木場「レーセーくん。これ必要でしょ?」

そう言って教会の見取り図を出す。

零誠「こんなのどこから手に入れてきたんだよ?」

木場「それは秘密ってことで」

零誠「気になるが聞かないでおく」

白音「………どうやら地下があるみたいですね」

木場「多分十字架の下に入り口があると思うよ。背徳的な意味でね」

零誠「お前ら頼りになるな」

教会の扉を開けた。

ジー「レーセーくーん!待ってたぜー!昨日の恨みを当社比3割増しでお返してやるよ!」

零誠「うん。そうだね。ちょっと俺忙しいから後でね」

フリー「なんだよそのテンション!俺は君にフォーリンラブ!わざわざあのシスターちゃんの『聖母の微笑み(トワイライトヒーリング)』で治してもらって会いにきたんだから。こういう時は宿敵みたいなノリで!」

零誠「は?昨日一方的にやられたじゃん。お前は俺の中でもう終わってから」

フリー「このクソ悪魔が正義の味方の俺をそういう見方してたのかよ!」

木場「悪魔にもルールはあるよ。ルールを守れない君よりはマシだよ」

フリー「モブは黙ってろ!」

プチッ

あ、なんかキレた。

木場「レーセーくんに小猫ちゃん。先行っていいよ。彼は僕がなんとかするから」

木場、めっちゃ笑顔なのに目が笑ってないよ。

零誠「あ、うん。じゃあ俺ら先に地下行ってるから後から来いよ」

木場「うん。出来るだけ早く行くよ」

零誠「白音行こう」

白音「………は、はい」

俺と白音は祭壇から地下に入っていった。

木場「『光喰剣(ホーリーレイザー)』これで君の光の攻撃を全て食らうよ。だいたい君の方がセリフが長いってどういうことなんだい?」

大人気ねえよ。あとメタ発言禁止。

それに気付いてないみたいだけど基本的に俺視点だから一緒に来ないと活躍出来ないぞ。

そんなことを考えながら階段を降りていくと大きな扉があった。

零誠「あれか?」

白音「………多分そうです。おそらく中に堕天使と大勢のエクソシストがいます。覚悟は出来ましたか?」

零誠「んなもん寝てるうちに済ませた」

白音が扉を開こうとすると勝手に開いた。

レイナ「いらっしゃい。悪魔さん」

神父が光の剣を構え、レイナーレは十字架に磔にされたアーシアの近くにいた。

アー「レーセーさん?」

レイナ「感動の対面だけど、今、儀式が完了したわ」

アー「ああぁぁぁ!!いやぁぁぁ!!」

アーシアの体が光り、叫ぶ。

レーセーはアーシアの元に駆け寄ろうとするが、

神父「邪魔はさせん!」

神父「この悪魔め!」

たくさんいた神父が邪魔をする。

バコッ!

白音「………にゃあ。ちょっと本気出します」

白音は神父をぶっ飛ばしていた。その白音の頭には猫耳が生えている。

レイナ「これよ!これ!私が長年求め続けていた力!このセイクリッド・ギアさえあれば、私は愛をいただける!」

アーシアから抜き取られた光はレイナーレに取り込まれた。

レイナ「うふふ!アハハハハ!ついに手に入れた!これで私は至高の堕天使になれる!私をバカにした奴らを見返せる!」

邪魔だった神父達を一撃で沈め、アーシアの拘束具を外した。

アー「……レーセーさん」

レイナ「無駄よ。セイクリッド・ギアを抜かれた者は死ぬわ」

零誠「なら返せよ」

レイナ「バカじゃないの?上を騙してまで行った計画なのよ。返すわけないじゃない」

零誠「レイナーレ。上に上がろうぜ。白音、ここは任せた」

アーシアを抱え、上に上がる。

アーシアを長椅子に寝かせる。

アー「………レーセーさん。……ありがとうございました。……イリナさんにもよろしくお願いしますと伝えてください」

零誠「生きて自分で伝えろ!」

アーシアは目を閉じ開けなかった。

木場「レーセーくん!その子は………」

零誠「あの神父は?」

木場「逃げたよ」

零誠「下に行って白音を手伝ってくれ」

木場「レーセーくんは?」

零誠「親玉を潰す」

レイナ「私を潰す?笑わせないでよ」

零誠「木場。行け」

木場は返事をせずに、ナイトの速さを生かして地下に逃げた。

レイナ「ナイトの子は逃がしちゃったか。後で殺せばいっか。それよりこの傷ルークの子に付けられちゃったんだけど見てみなさいよ」

レイナーレは傷口に手を当てると淡い緑色の光が傷口を癒す。

レイナ「見て。素敵でしょう?癒しの力は悪魔や堕天使には滅びの力なんだけどね。この『トワイライトヒーリング』は生きてる者なら全てを癒せる!これでアザゼル様とシェムハザ様の力になれる!」

零誠「俺はもう返せなんて言わねえよ。ああもう面倒だ。お前の死体から勝手に持っていく」

レイナ「バカなあなたにも分かるように教えてあげる。あなたのセイクリッド・ギアはただ力を二倍にするだけの力。確かにあなたの力が二倍になったら困るけど、何度も私は傷を治せるから痛くも痒くもないわ!アハハハハ!」

零誠「バカはお前だ。他人の力でバカにした奴を見返す?愛をいただく?役に立つ?」

レイナ「うっさいわね!」

レイナーレが投げた光の槍が零誠に刺さる。

零誠「プロモーション。ビショップ」

ブーステッド・ギア発動

零誠「体は武器で出来ている」

『Boost!』

零誠「血潮は鉄」

『Boost!』

零誠「心臓は硝子」

『Boost!』

零誠「幾度の戦場を越え不敗」

『Boost!』

零誠「ただ一度の敗走もなく」

『Boost!』

零誠「ただ一度も理解されない」

『Boost!』

レイナ「なんで光の毒が体を回って焼けそうなくらい痛いはずなのに詠唱し続けられるの!?」
零誠「彼の者はただ一人武器の丘で勝利に酔う」

『Boost!』

零誠「故に彼の人生に意味は無く」

『Boost!』

零誠「彼の体はきっと無数の武器で出来ていた」

『Boost!』

レイナ「そんな、ありえない。こんなことって、あなたのセイクリッド・ギアはただ力を倍にする『龍の手(トゥワイスクリティカル)』のはずでしょ!?私の魔力を越えて上級悪魔と同じいやそれ以上の魔力なんて!」

零誠「『無限の武器庫(アンリミテッド・ウエポン・ワークス)』起動!」

『Exprosion!』

周りの景色が変わっていき、炎が燃え、武器が地面に刺さっていた。

レイナ「う、嘘よ!これこそありえないわ!これは現実に干渉し侵す固有結界。そんな高等魔術を、あなた一体何者なのよ!」

零誠「俺、悪魔っす。そんでもって赤龍帝っす」

レイナ「赤龍帝?で、でも私には『トワイライトヒーリング』がある。この前最高で10連なんでしょう?なら倍になったところで私は負けない」

零誠「そうかよ。なら100倍だ!『千刀 剣』!」

零誠の後ろに1000本の刀が現れる。

レイナ「私はシェハザム様とアザゼル様に愛をいただくのに」

零誠「つまらない最後の一言だな。射出!」

大量の刀がレイナーレを襲った。

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