ー一巻エピローグー
木場「どうやら終わったみたいだね」
零誠「いや。しぶとい奴だ」
レイナ「ううっ」
レイナーレは致命傷になる刀だけ撃ち落とし、刀が刺さった状態で『トワイライトヒーリング』を使い、一命をとりとげた。
リアス「本当にあれだけ食らって生きてるなんてゴキブリ並みの生命力ね」
零誠「酷い人ですね。部長見てたんですか?」
リアス「ええ。でも手出しされたく無かったでしょ?」
零誠「確かにそうですね」
リアス「それより堕天使さん。はじめまして。私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主よ。短い間でしょうがどうぞよろしく」
レイナ「ふふっ。してやったりと思っているのでしょうけど、そうはいかないわ。上には内緒だったけど私に同調した協力者はいるんだから。すぐに私を助けに来るわ」
リアス「彼らは助けになんて来ないわよ。堕天使ドーナシーク。堕天使カラワーナ。堕天使ミッテルト。全員私達が消し飛ばしたもん」
レイナ「嘘よ!」
リアスは黒い羽を落とした。
リアス「同族のあなたならこれが彼らのって分かるんじゃない?」
零誠「用事ってその事だったんですね」
朱乃「その一撃を食らえばどんな者でも消し飛ばされるという、滅亡の力を有する公爵のご令嬢。リアスは若い悪魔の中でも天才と言われてるのですよ」
黒歌「『紅髪の滅亡姫(ルインプリンセス)』の異名を持つほどにゃ」
滅亡姫って、今回お咎め無しで良かった。
リアス「それにレイナーレ。あなた一つ勘違いしてるわよ」
レイナ「さっき言っていた赤龍帝に関係あるの?」
零誠「俺のセイクリッド・ギアは『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』レア中のレア。『神滅具(ロンギヌス)』の一つ。一時的になら神や魔王すらをも超える忌まわしき神器」
リアス「じゃあ最後のお仕事しようかしらね」
リアスはレイナーレに近づく。レイナーレはガクガク震え始めた。
リアス「消えてもらうわ。堕天使さん」
レイナ「レーセーくん!私を助けて!」
俺に刀が刺さった体を引きずり近寄り、『トワイライトヒーリング』で俺の傷を塞ぐ。
レイナ「確かに私はあなたを騙して殺したわ。でもあなたを気に入ったっていうのは本当なの。何でもするから私を助けて」
零誠「罪には罰だ」
レイナ「そ、そうよね。ならあなたの手で殺して」
零誠「俺がお前に死より屈辱的な罰を与えてやるよ。お前は俺の使い魔にする」
全員『ええぇぇぇーーーーーーーーーーーーー!?』
白音「………堕天使を使い魔にするなんて出来るんですか?」
リアス「出来ないことは無いかもしれないけど、やっぱり駄目よ!いつ裏切るか分からないのに」
零誠「『投影開始』『エーテルライト』」
一本の糸をレイナーレの頭に繋ぐ。
零誠「お前の神経と融合させた。これでお前の体を強制的に乗っ取れるし、お前が悪事を行なおうとした時は思考がこちらに流れ込んでくる。切ろうとしてもいいが、切った瞬間に神経が焼き切れるぞ」
リアス「首輪は完璧ってわけね」
零誠「レイナーレ。死か服従か好きな方を選べ」
レイナ「選択肢なんてあってないような物じゃない。私はあなたに従います。我が主様」
リアス「でもセイクリッド・ギアはアーシアに返してもらうわよ」
どうやったのかリアスはレイナーレから『トワイライトヒーリング』を抜き取る。
そしてルークのイービルピースを出し、アーシアの元に行った。
零誠「アーシアは助かるんですか?」
リアス「あなたと同じように悪魔に転生させるのよ。嫌がるかもしれないけど」
零誠「死ぬよりずっといいです」
リアス「我リアス・グレモリーの名において名ず。汝、アーシア・アルジェントよ。今、再び我の下撲になるため、この地に再び魂を帰還させ、悪魔となれ。汝、我が『ビショップ』として新たなる生に歓喜せよ」
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翌日 部室
リアス「あら早かったわね」
零誠「部長こそ」
リアス「レイナーレの件だけど通ったわ。あなたもはれて使い魔持ちね」
零誠「お疲れ様です」
リアス「よく分かってるじゃない。上に通すの苦労したわよ」
部長のはからいで今日からアーシア、黒歌、夕麻はこの学園に転校してくる。
チュッ
零誠「へっ?」
頬に何かが。
リアス「頑張ったわね。私からのご褒美よ」
黒歌「私もするにゃ!」
白音「………にゃあ、私もやります」
アー「私もです」
夕麻「主様。私も」
なるほど。逃げた方がいいことは分かった。
あー1時間目はサボりだな。