小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

ーライザー・フェニックスー

部長が部屋に来た翌日

アーシア、夕麻、木場と一緒に部室の前まで来た。

木場「驚いたな。僕がここまで近づかないと分からないなんて」

零誠「旧校舎に入った時には気付いたぞ。昨日あったばかりの気配だったからな」

部室の中には部長、白音、黒歌、朱乃、そしてグレイフィアがいた。

うわー空気が悪い。

部長は機嫌が悪く、朱乃さんはニコニコしてるのに目が鋭い。

リアス「これで全員揃ったわね。みんなに話があるわ」

グレイ「お嬢様。私がお話した方が」

リアス「私が話すわ。実は」

部長の話を遮るように床が光る。

グレモリー眷属のマークではない。

???「ふぅ、人間界に来るのは久しぶりだな」
現れたのは赤いスーツをワイルドに着くずした男。

???「愛しのリアス。会いに来たぜ」

臭っ!こんなセリフを現実で吐く奴いるんだ。

部長も半眼で絶対歓迎してないよ。

???「さてリアス。さっそくだが式の会場を見に行こう。日程は決まっているんだし、早い方がいいだろ」

男は部長の腕を掴む。

リアス「放してちょうだい。ライザー」

部長はライザーの腕を振り払った。

ざまあ(笑)

零誠「木場。あのバブル時代の売れ残り的な人誰?」

グレイ「レーセーさま失礼過ぎますよ。上級悪魔の純潔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男でございます」

木場に聞いたのにグレイフィアさんが答えた。

グレイ「そしてグレモリー家次期党首の婿殿でございます」

零誠「方法ってそういうことか」

グレイ「リアスお嬢様とご婚約しています」

ーーーーーーーーーーーー

ライ「いやあ、リアスのクイーンが淹れてくれたお茶は美味しいな」

朱乃「痛みいりますわ」

朱乃さんもやっぱり不機嫌だよ。

この重い空気やだ。

換気したら少しは良くなっかな?

リアス「いい加減にしてちょうだい!」

とうとう部長がキレました。

リアス「ライザー!以前もあなたとは結婚しないと言ったはずよ!」

ライ「ああ、以前も聞いたよ。だが、そういうわけにもいかないだろ。君のところの御家事情は切羽詰まっていると思うんだが?」

リアス「余計なお世話だわ!私が次期当主である以上、自分で婿相手を見つけるわ!お父様もお兄様も一族の者も事を急ぎ過ぎなのよ。当初の予定では私が人間界で大学を卒業するまで好きにさせてくれるという話だったのに」

ライ「しかし君のお兄様は家を出た身だ。グレモリー家は君しか継ぐ者がいないんだ。君の代でグレモリー家を潰す気か?」

リアス「家は潰さないわ!婿養子だって迎え入れるつもりよ」

ライ「おお、さすがリアス!じゃあ、早速俺と」


リアス「でも、あなたとは結婚しないわ!私は私のいいと思った者と結婚するわ。古い家柄の悪魔だってそれくらいの権利あるはずだわ」

ライザーの機嫌が悪くなっていく。

ライ「リアス。俺もなフェニックス家の看板を背負った悪魔なんだ。この名前の面子を潰すわけにはいかないんだ。だから人間界のこんな狭くてボロい建物にも足を運んだんだ。だいたい俺は人間界が好きじゃない。この世界の炎と風は汚い。炎と風を司る悪魔として耐え難いんだよ!」

ボウ!

ライザーの周囲を炎が走る。

ライ「俺は君の下撲を全員燃やし尽くしても君を冥界に連れて帰る!」

殺気とプレッシャーが部室内を包む。

零誠「ちっちぇえな」

ライ「何?」

零誠「ちっちぇえって言ってんだよ。そんなことしねえと好きな女1人手に入れることが出来ないなんてな。自分の力で惚れさせてみろよ!それが出来ない面子なんて潰れちまえ!」

ライ「下級悪魔が。燃やすぞ」

零誠「上級悪魔様がバカにされたからってすぐに暴力かよ。とことん小物だな。いいぜ!やってみな!」

グレイ「レーセー様、ライザー様、落ち着いてください。これ以上やるなら私も黙って見ているわけにはいきません」

ゾワッ

俺の本能が逆らうなと言っている。

俺とライザーは殺気を消す。

ライ「最強のクイーンと呼ばれているあなたにそこまで言われちゃ大人しくするしかない」

ライザーは両手を上げ、降参のポーズをとる。

グレイ「こうなることは旦那様もサーゼクス様もフェニックス家の方々も分かっていました。なので最終手段を取ります」

リアス「最終手段?どういうことグレイフィア」

グレイ「お嬢様がご自分の意志を通すというならレーティングゲームで決着をつけるというのはいかがでしょうか?」

リアス「なっ?」

ライ「へー。俺は成熟してるし、もちろん公式のゲームにも参加してる。今のところ勝ち星の方が多い。それでもやるか?」

リアス「ええ、や「部長、待ってください」レーセーいきなりどうしたの?」

零誠「グレイフィアさん。お互いの賭ける物を確認したいのですが?」

グレイ「構いません。ライザー様が勝った場合は予定通り式を挙げます。リアスお嬢様が勝った場合はライザー様との婚約の破棄となります」

零誠「ダメだ。ダメだ。全然ダメだ!そちらが先に約束であった大学卒業まで自由にさせるという約束を破ろうとしたのだから、この条件では不公平だ」

グレイ「ならどういう報酬を望むのですか?」

零誠「こちらが勝った場合は婚約についてグレモリー家は一切の口出しをしないと約束していただきたい」

グレイ「それはそれで不公平ではありませんか?」

零誠「ここでチェス盤をひっくり返す。そちらはこうなる事を予想し、ライザーを婿養子にしたんじゃないんですか?」

グレイ「そこまで気付いたのですか」

零誠「つまり、そちらの土俵で戦うのですからこれくらいの条件じゃないとレートが釣り合わないんですよ。むしろまだこっちの方が損してますよ」

グレイ「分かりました。先程提示された物を報酬ということにします。ライザー様はよろしくですか?」

ライ「どうせ勝つのだから全く構わない」

こうして部長とライザーの非公式のレーティングゲームが決まった。

ライ「なぁ、リアス。まさかここにいる面子が君の下撲なのか?」

リアス「黒歌以外はそうよ。何か問題でも?」

ライザーは笑い出した。

ライ「これじゃあ話にならないな。君のクイーンの『雷の巫女』くらいしか俺の可愛い下撲の相手にならない」

ライザーは指を鳴らすとライザーが現れた時と同じように魔方陣が発動する。

ライ「これが俺の可愛い下撲達だ」

現れたのは15人。つまりイービルピースをフルに使ってるってことだ。

零誠「なんで全員女なんだよ」

ライザーは何を思ったか、下撲の1人とディープキスをし始めた。

アーシア以外は何やってんだこいつ?という目で見ていた。

ライ「どうだ?羨ましいか?お前のような奴には一生出来ないことだ」

零誠「すいません。この変態焼鳥野郎を頭のお医者さんに連れていってやってください。大丈夫だよ変態焼鳥野郎くん。今から行く病院の先生は優しいから一生白い部屋で暮らすくらいですむと思うよ」

ブチッ!

あっ、協会で聞いたのと同じ音が聞こえたな。

ライザーは鬼の形相になっている。

ライ「この下級悪魔!調子こきやがって!上級悪魔に対して態度がなってねえぞ!リアス!下撲の躾はどうなってるんだ!」

部長は無視してそっぽを向く。

零誠「ごめんなさい。すみません。もう二度としないので許してください(棒読み)」

ライ「雪蘭やれ!」

雪蘭「はい。ライザー様」

零誠「あれ?謝ったのにキレちゃった」

そういや、原作じゃ一番弱いミラって奴じゃなかったけ?
バカにし過ぎて少しマジになってんのかね?

雪蘭は炎を纏った拳を放ってくる。

ブン!

雪蘭「えっ?」

雪蘭は腕を掴まれ、ぶん投げられ宙を舞う。

零誠「やばっ、ちょっと出しすぎたかね」

このまま行くと雪蘭は頭から落ちるので抱き留める。

零誠「大丈夫か?」

雪蘭「は、はい」

雪蘭の顔が少し赤いな。

白音「………お姫様抱っこ」

零誠「ああ、悪いな。この体制は恥ずかしかったか」

雪蘭をすぐに降ろしたが、顔がまだ赤い。

零誠「で、誰が相手にならないって?」

ライ「俺が直々に手を下してやる」

ライザーはまたキレた。

グレイ「お二方、いい加減にしていただけませんか?」

ゾクッ

見ればグレイフィアさんは洒落にならない程のオーラを纏っている。

グレイ「これ以上騒ぐなら容赦しません」

ライザーの眷属達はライザーの後ろに隠れていた。

俺の後ろにはアーシアと夕麻と何故か雪蘭が隠れていた。

お前ら近かったからって俺を壁にすんなや。

ライ「リ、リアス。レーティングゲームは10日後にしないか?今やってもいいが、それじゃあ面白くない」

リアス「余裕ね?」

ライ「初めてレーティングゲームをする君はいろいろと準備しないといけないだろ?その為の時間だよ」

魔方陣が光り、ライザー達は帰っていく。

ライ「それじゃリアス。次はレーティングゲームで会おう」

-15-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




「ハイスクールD×D」リアス・グレモリー 抱き枕カバー(スムースニット&セベリスライクラ本体改)セット
新品 \0
中古 \
(参考価格:\)