小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ー魔剣創造ー

部長の考えた作戦は重要拠点である体育館をあえて潰す。

まぁ、ライザー相手だから奇策のオンパレードするつもりだな。

白音「………上手く行きましたね」

零誠「ああ。そうだ、くっマズい!」

白音「にゃっ!?」

レーセーは白音を抱えて走り出す。

ドカン!

レーセーと白音がいたところが爆発した。

???「へぇー、なかなかやるじゃない」

上空から声が聞こえてきたので見上げるとライザーのクイーンが浮いていた。

零誠「初っぱなからクイーン投入するとはね」

???「いきなり6人もやられたら出ない訳にはいかないでしょう」

零誠「全くもって光栄だね」

???「無駄話は止めてそろそろ殺りますか」

朱乃「あらあら。なら私が相手をしますわ。『爆弾王妃(ボムクイーン)』のユーベルーナさん」

ユーベ「その二つ名は嫌いですわ。『雷の巫女』さん」

朱乃「レーセーくんは佑斗くんのところに向かいなさい」

零誠「大丈夫ですか?」

朱乃「あなた達にはあなた達のやる事があるでしょう?」

零誠「分かりました。気をつけてください。多分そいつ『フェニックスの涙』を持ってますから」

朱乃「あらあら。そうなんですか?『ボムクイーン』さん」

ユーベ「だからその二つ名は嫌いだと言ったでしょう。まぁ、持ってるかどうかは秘密ですよ」

朱乃「『ボムクイーン』さんは意地悪ですね」

ユーベ「だ・か・ら!嫌いだから呼ばないでください!」

うわあ、朱乃さん絶対に『ボムクイーン』って呼び続けるよ。

そう思いながら木場の元へ向かった。

ーーーーーーーーーーーー

グレイ『ライザー・フェニックス様のポーン三名リタイア』

やったのは消去法で多分木場だな。

白音「………これで九名。半分を切りましたね」

零誠「ああ。しかもポーンが全滅したから、もうプロモーションの心配は無いな」

ガシッ

いきなり腕を捕まれた。

零誠「木場だろ?」

木場「残念。ばれちゃったか」

零誠「でも触られるまで気付かなかったわ」

木場「修行の成果が出たみたいだね」

零誠「そんで状況は?」

木場「仕切っているのはナイト、ルーク、ビショップの3人。挑発してるんだけどなかなか乗ってこなくてね」

白音「………どうしますか?」

『Boost!』

零誠「お前ら出てこないならその間貯めさせてもらうわ」

これで炙り出せればいいけど。

カーラ「私はライザー様のナイトのカーラマイン!グレモリーのナイトよ!お手合せ願いたい!」

甲冑を着た女性が現れた。

零誠「すぐに出てきやがった。単純な奴だな」

木場「名乗られたならナイトとして相手しないとね」

零誠「はぁー。こっちにも単純な奴がいたよ」

木場「僕はリアス・グレモリー眷属のナイトの木場佑斗」

零誠「同じくポーンの兵藤零誠」

白音「………ルークの白音」

カーラ「嬉しく思うぞ!グレモリーの眷属にお前達のような戦士がいるとはな!真っ正面から正々堂々出てくるなんて正気のさたではないからな」

零誠「こいつと一緒にしないでください!」

木場を指差し言う。

木場「レーセーくんって結構酷いよね」

カーラ「だが私はそんなバカが大好きだ!」

零誠「木場、良かったな。お前告られてるぞ」

木場の奴告られてるじゃん。良かったね。

木場「ここは僕一人にやらせてくれないかい?ナイト同士一対一でやりたいんだ」

零誠「ナイトってそういうの好きそうだよな。俺は構わないよ」

白音「………私もいいです」

木場「ありがとう」

木場とカーラマインは戦闘を始めた。

???「暇そうだな」

後ろを振り向くと半分だけ顔を仮面で覆ったライザーのルークと西欧の貴族のような服を着たライザーのビショップが立っていた。

???「これだから頭の中が剣剣剣で埋め尽くされた連中は嫌ですわ」

白音「………やる」

???「私はやりませんわ。イザベラ。お相手してあげて」

イザ「最初からそのつもりだが、2対1はキツいな」

零誠「なら俺は不参加で。焼き鳥のルークより凄いってところ見せてやれ」

白音「………はあ。しょうがないですね」

零誠「やばくなったら手を貸すから呼べ」

白音「………期待せず待っててください」

白音とイザベラは戦闘を開始する。

零誠「なんで戦わないのにレーティングゲームに参加してるんだ?」

零誠はビショップに聞く。

???「戦場を見学するためですわ」

零誠「お前は他の下撲とは違うみたいだな」

???「お前呼ばわりは止めてください」

零誠「しょうがねえだろ。お前の名前知らないんだから」

レイヴ「私の名前はレイヴェル・フェニックスですわ」

零誠「名字が同じだがライザーとどんな関係なんだ?」

レイヴ「ライザー・フェニックスは私の兄ですわ」

零誠「身内を眷属に出来るのか?」

レイヴ「少し特別な方法を使ってますの。お兄様曰く『妹をハーレムに入れることが世間的に意義がある。ほら、近親相姦っての?憧れたり、羨ましがる者も多いじゃん?まぁ、俺は妹萌えじゃないから形としての眷属悪魔ってことで』っだそうですわ」

零誠「本気であの変態焼き鳥病院に行った方がいいんじゃねえか?」

レイヴ「焼き鳥って発言は私への悪口になるんのですが」

零誠「焼き鳥=ライザーってことだから気にするな」

ブウン!

木場は闇の魔剣『ホーリーイレイザー』を使用している。

カーラ「私にはそのセイクリッド・ギアは通用しない!」

カーラマインの剣は炎を纏う。

木場「じゃあ僕はこう返そうかな。僕のセイクリッド・ギアはこれだけじゃないんだよ」

カーラ「何を言ってる?見苦しさは剣士としての室を落とすぞ」

木場「凍えろ」

木場の空いてる手に冷気が集まり、氷の剣を形成される。

木場「『炎凍剣(フレイムデリート)』この剣の前ではいかなる炎は消え失せる」

カーラ「バカな!?セイクリッド・ギアを二つも所持してるのか?」

カーラマインの炎の剣は『フレイムデリート』に触れた瞬間に凍り砕ける。

カーラマインは懐から短剣を抜き、天に突き上げ叫ぶ。

カーラ「我ら誇り高きフェニックス眷属!炎と風を司る!受けよ!炎の旋風!」

木場とカーラマインを中心に炎の渦が巻き起こる。

零誠「あっつ!レイヴェルは平気か?」

レイヴ「ええ。私はフェニックス家の者ですから。それより敵である私を心配するんですか?」

零誠「別に普通だろ」

俺は木場の方を見直す。

木場は溶けたフレイムデリートを前に向けた。

木場「止まれ」

炎の旋風は木場の剣に吸い込まれ、風は止んだ。

木場「『風凧剣(リプレッション・カーム)』一度の戦いで2本以上も魔剣を使ったのは久しぶりだよ」

カーラ「他のセイクリッド・ギア所有者から奪って自分の物にする後天的な所有者なのか?」

木場「残念ながらそれは創ったんだよ」

カーラ「創っただと?」

木場「『魔剣創造(ソードバース)』任意で魔剣を創りだす。それが僕のセイクリッド・ギアの能力」

零誠「俺と若干被ってる!」

レイヴ「いきなり叫んでどうしたんですか?」

零誠「気にしないでくれ」

グレイ『ライザー・フェニックス様のルーク1名リタイアです』

………やべっ、忘れてた。

零誠「白音。お疲れ」

白音「………忘れてましたね?」

零誠「ナンノコトデスカ?」

白音「………片言になってますよ。敵のビショップと仲良く話しているみたいで」

零誠「木場の方を見てただけだって」

白音「………せっかく新技を出したのに」

零誠「えっ、マジで!?次は絶対に見るから機嫌直してくれ」

白音「………膝枕」

零誠「はい?」

白音「………今から先輩が膝枕してください」

零誠「はい。やらせていただきます!」

良かった。白音の機嫌が直ったみたいだ。

カーラ「数奇な物だ。どうやら私は特殊な剣を使う剣士と戦う運命のようだ」

木場「僕以外にも魔剣使いが?」

カーラ「魔剣ではなく聖剣だ」

木場「聖剣?」

うわっいきなり殺気を出すなよ。びっくりするだろうが!

木場「その聖剣使いのことを教えてもらおうか」

カーラ「あの剣士と何かあったのか?なら剣士同士剣で応えよう」

木場「まぁ、いいか。瀕死でも口が動けば」

そろそろ木場の奴止めないとマズいかもな。

???「ここか」
???「イザベラがいないじゃない。負けちゃったの?」

ライザーの残りの眷属のナイトとビショップが現れた。

???「そこのポーンくん。あなたのところのお姫様とライザー様が一騎打ちするらしいわよ」

ビショップが指差した方向に赤い羽と黒い羽が見える。

零誠「ちっ、マズい展開になりやがった」

アー『聞こえますか?レーセーさん!』

零誠「ああ。今は屋上か?」

アー『はい。相手から一騎打ちの提案があって、部長がそれを受けて』

零誠「だいたい分かった」

レイヴ「お兄様ったらあなた達が予想以上にやるから高揚したのかしら」

零誠「白音。早速だが新技見せてくれ」

白音「………はい。この時間を邪魔したのは万死に値します」

零誠「30秒稼いでくれ」

『Boost!』

レイヴ「あのブーステッド・ギアは時間が経つと厄介ですわ。シーリス、南羽風。早急にルークを倒し、ポーンを仕留めなさい」

白音「………簡単にやらせません」

南羽風「2対1なのに威勢がいいわね」

シー「生憎私はカーラマインとは違い、騎士道精神を持ち合わせてなくてな」

白音「………なら2対2にするまでです。シロいきますよ」

白音は使い魔の白い猫を呼び出す。

白音「………『鏡合わせ』」

シロの姿が変わり白音の姿になる。

シー「分身か?奇妙な技を使うな」

白音・シロ「「………にゃあ」」

白音とシロ対シーリスと南羽風の戦闘が始まる。

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