小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ー球技大会ー

球技大会当日 午後

部活対抗戦

午前中のクラス対抗戦はどうしたかって?

屋上で寝てサボりましたよ。

あ、部長は生徒会長とテニスで引き分けらしいみたいだよ。

さて、部活対抗戦はドッチボール。

零誠「………勝ったな」


アー「レーセーさん」

零誠「アーシアか。…………何故にブルマ?」

アーシアは真っ赤になっている。

アー「桐生さんが言ってました。ドッチボールの正装はブルマだって、それに、多分レーセーさんが好きだって」

零誠「俺にそんな性癖は無い」

桐生「え!?そうなの?」

零誠「お前なぁ、アーシアに変なこと………何故にお前までブルマ?」

桐生「体育系のイベントには普通でしょ」

零誠「俺はそれが普通の国に生まれた覚えは無い」

桐生「でも、似合ってない?」

零誠「2人共似合ってはいると思うが、もう少し露出を抑えろ」

桐生「善処して検討させていただきます」

零誠「てめえ全く反省するつもり無いだろ」

リアス「ここに2人共いたの。そろそろ始まるわよ」

部長が走って寄ってきた。

零誠「なんで部長までブルマなんすか!?」

リアス「アーシアが履いてるのを見たら履きたいと思ったからよ」

零誠「頭痛くなってきた」

リアス「私だけじゃなくて他のみんなも履いてるわよ」

零誠「うちの部員には羞恥心という物が無いのか!?」

ーーーーーーーーーーーー

ドッチボール開始

相手は野球部。

野球部は投げるのが得意なはずだが、ボールに力が全然乗ってない。

そりゃそうか。

二大お姉様の部長と朱乃さんは当てられない。

美人姉妹の塔城姉妹は当てられない。

二年生トップクラスのアーシアと夕麻は当てられない。

え、俺と木場?外野にいるからボールが当てられるわけ無いっすよ。

これが対男子オンリーチーム対策。

ま、運動能力の高い男子で固めてるチームばっかりで楽だわ。

卑怯だって?そんな褒めるなよ。

ていうわけで決勝戦まで進んだ。

零誠「さすが相手が相手だから俺達も出ないとな」

木場「うん。そうだね」

リアス「ソーナ!さっきつけられなかった決着つけましょう!」

ソーナ「ええ。負けた方はトッピング全部乗せを奢る約束も続行よ」

というわけで決勝戦の相手は生徒会チームです。

外野はアーシアと夕麻と交代。

決勝戦開始

野次馬「レーセー死ね!」

野次馬「ハーレム作りやがって!」

野次馬「鬼畜野郎!」

一部の男子からのブーイングが凄い。

松田「1人寄越せ!」

元浜「お前はエロゲの主人公か!」

そういやこいつらのせいだった。

ドシュッ!

ボールを松田と元浜にぶつける。

零誠「手が滑った」

うん。松田と元浜が死んでくれたからギャラリーが静かになってくれた。

バウンドしてこっちに戻ってきたボールを拾う。

………誰に当てればいいんだ?

相手チームの内野は女子しかいない。

零誠「部長。生徒会って女子しかいないんですか?」

リアス「確か庶務に1人いたはずよ」

確か匙がいるはずなのだが、まさか!?

外野に生徒会唯一の男子の匙が立っていた。

ソーナ「リアス甘いわよ。この対男子作戦は相手が全員男子じゃなくても使えるのよ!」

リアス「そんな!?」

零誠「部長、お願いします。どうやら今の俺じゃ無理のようです」

部長にボールを渡す。

リアス「分かったわ。でもやられないで。やられないだけであなたは力になるんだから」

零誠「はい。生き延びてみます」

ーーーーーーーーーーーー

数分後

ソーナ「そっちは投げられる人数が2人少ないのに頑張るわね」

リアス「諦めたらそこで試合終了よ!」

零誠「部長、よく言いました。こちらにボールを」

リアス「レーセー!?あなた投げられないんじゃ?」

零誠「大丈夫です。俺はあの時の俺じゃない」

リアス「そう。任せたわ」

レーセーはボールを受け取り、投げて1人を外野に回す。

ソーナ「そんな、この短期間で克服するなんて!?まさかこの戦いの中で成長している?」

白音「………何ですか?この空気」

…………うん。俺もそう思う。

そう考えていると、木場の方にボールが飛んでいった。

その木場はというとボケッと突っ立ってる。

零誠「ぼさっとすんな!」

木場の前に割り込みボールを代わりに受けとめる。

木場「あ、ごめん」

野次馬「キャー!きっと兵藤くんが攻めね!」

野次馬「いや、ここはあえて木場くんの攻めもよくない?」

なんかもうやだこの学校。

零誠「はぁ、木場。今は勝つことに集中しろよ」

木場「………勝つこと。うん、そうだね」

やっと木場はヤル気になった。

勝負の結果はなんとか勝った。

ーーーーーーーーーーーー

パシン!

部長が木場を叩いた。

リアス「どう?少しは頭が冷えたかしら?」

木場説教中

木場「もういいですよね?球技大会が終わったので、球技の練習もありませんし、疲れてしまったのでいつもの部活も休ませてもらって構いませんか?昼間はすいませんでした。どうやら疲れていたみたいです」

木場の奴いつもと違うじゃねえか。目が死んでやがる。

零誠「お前一体どうしたんだ?」

木場「君には関係無いだろ」

救えなかったという関係ならあるんだけどな。

零誠「俺でも心配くらいはするぞ」

木場は冷たい作り笑顔をして、

木場「心配?誰が誰をだい?基本的に悪魔は利己的な者だと思うんだけど。ま、今回は主に従わなかった僕が悪いんだけどね」

零誠「俺が基本的な悪魔に当て嵌まると思ってんのか?」

木場「そうだね。君は悪魔の中でも異端児だったね。なんたって堕天使を使い魔にするくらいだし」

零誠「そうだよ。俺は異端児だ。そしてお前の仲間だと思ってる」

木場「仲間か。レーセーくんは熱いね。でも僕の本質に気付いたんだ」

零誠「本質?」

木場「レーセーくんは僕の戦う理由って何か分かるかい?」

零誠「聖剣を破壊すること」

木場「!?」

零誠「だがな、それは逆恨みだぞ。お前は針で刺されたから、針を恨んでるのと同じだぞ」

木場「何で知ってるかは知らないけど!君、気持ち悪いよ」

木場はそのまま出て行ってしまった。

零誠「………気持ち悪いか。まぁ、分からなくも無いけどな」

触れたくない記憶を開いてるんだからな。

アー「レーセーさん。気にしちゃダメですよ」

白音「………そうですよ」

黒歌「今日は一緒に寝てあげるにゃ」

零誠「それはお前がしたいだけだろ」

黒歌「にゃははは!」

黒歌のおかげで空気が少しだけ良くなった。

まぁ、気持ち悪がられても構わない。木場を救えるならな。

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