小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ーツートップー

もう少しで夏休みだな。

そろそろ中級試験か。勉強しといたし大丈夫だろう。

そんなことを考えている俺は最近良く呼ばれる依頼人にのところに来ている。

浴衣「よー。悪魔くん。今日も悪いね」

その依頼人は20代くらいのイケメンの浴衣を着た外人。

釣りに一緒に行くやゲーセン巡りと大した依頼でも無いのに報酬は有名な絵画に金塊に宝石と超一流の報酬。

零誠「前回のあのワイン最高でした」

浴衣「おお!悪魔くんもいける口か!なら次回は一緒に晩酌でも頼もうかな」

零誠「なら俺も伝説と呼ばれてる梅酒を用意しますよ」

浴衣「凄い名前だな!いいのか?俺に分けちまって」

零誠「俺も未成年だから他と一緒に飲むわけにいかないからいつも一人飲みだから相手が欲しくて」

浴衣「今から次回が楽しみだ。それで今回はゲームに付き合ってよ。昼間レースゲーム買ったんだけど相手いなくてさ」

零誠「いいですけどそのゲームやり込み過ぎて本気出したら負ける気しませんよ」

浴衣「そりゃ楽しみだ。こっちは初心者だから手加減頼むよ」

ーーーーーーーーーーーー

零誠「結構上手くなって来ましたね」

はじめの方は俺が勝っていたがだんだん強くなってきた。

浴衣「そろそろ本気出して良いよ」

零誠「言いましたね?」

ステージは落ちやすいスロープなど難易度が高いもの。

ちょうどそのスロープに入ったところで依頼人の後ろにいる。

俺はここでコースから落ちた。

浴衣「それが悪魔くんの本気かい?」

零誠「はい!」

俺の車体が丁度コースの上に落ち、依頼人に大きな差をつける。

浴衣「何だとっ!?」

零誠「やっぱレースゲームの醍醐味はショートカットだな」

このステージ俺が勝った。

次のステージは真ん中が穴になっているシンプルな物。

浴衣「このステージじゃショートカットは無いだろう」

レースが開始した時俺はスタートダッシュを失敗した。

浴衣「この勝負俺が貰った!」

零誠「甘いですね」

浴衣「何逆走始めてんだ!?」

俺の機体はスタートに向かって走りだし、スタートの横を抜けるようにコースアウトした。

浴衣「自滅?」

俺の機体が復活したのはゴールの目の前。

浴衣「なんだと!?」

零誠「落ち判定をギリギリゴール側にしたんです」

このステージも俺の勝ち。

浴衣「なら落ちないステージで」

街のステージ

スタート早々俺の機体は宇宙人が書かれた看板に突っ込み。

零誠「ワープ」

コースの残り3分の1のところまで跳んだ。

浴衣「落ちずに看板の無いところなら」

サーキットのようなステージ。

俺の機体はバックで細い道に入っていき、壁に無理矢理押し付け、操作画面が揺れて、コース外である林の中を走ってショートカットしていた。

零誠「バグ技」

勿論勝ちましたよ。

浴衣「まさかと思うが」

零誠「はい。全ステージの裏技知ってます」

浴衣「全く卑怯だな。赤龍帝」

零誠「現実じゃ堕天使総監督アザゼルさんには適いませんよ」

アザ「いつ分かった?」

零誠「俺独自の情報網で」

原作知識って言うわけにもいかないしね。

アザ「情報の管理をもっと厳重にした方がいいな」

零誠「自己紹介。兵藤零誠。悪魔兼赤龍帝」

アザ「俺はアザゼル。堕天使共の親玉やってる」

零誠「あんたのところの部下をかっ消しちまったがよろしく」

アザ「勝手に部下が手を出したみたいだがよろしく」

ーーーーーーーーーーーー

部室

リアス「冗談じゃないわ!」

部長はご立腹のようです。

リアス「いくらこの街で3すくみのトップ会談があるからと言って、私の縄張りに侵入して営業妨害してたなんて」

あんだけの報酬出してくれたんだから、営業妨害つうより、貢献してくれてたんじゃね?

零誠「今日も依頼来てんですけど」

リアス「行っちゃダメよ」

零誠「ですよねー」

リアス「なんか残念そうね」

零誠「いえいえ。そんなことありませんよ」

酒飲むためとは言えないよな。

リアス「私の可愛いレーセーが誑かされてしまったわ!全く万死に値するわ!アザゼルはセイクリッド・ギアを収集してると聞くからブーステッド・ギアに興味を持ったのね。大丈夫。レーセーはやらせないわ。私が守るから(エヴァネタ
)」

零誠「アザゼルは俺と白龍皇で紅白揃えたいのかね」

木場「僕の幸せのためにも僕がレーセーくんを守るから安心して」

木場が腐った方々が聞いたら発狂しそうな発言をしました。

零誠「気持ちは嬉しいんだが、そういうセリフを男から真顔で言われても困る」

木場「真顔で言うに決まってるじゃないか。レーセーくんは僕の大切な仲間だからね。きっと大丈夫。僕の聖魔剣と君のブーステッド・ギアがあれば不可能は無い!こんな熱い言葉少し前の僕じゃ考えられなかったよ。君と付き合ううちに変わったみたいだ。それが嫌じゃない。胸の辺りが熱いんだ」

零誠「アウト!その発言はアウトだ!少し黙ろう」

木場「酷いよ。レーセーくん」

零誠「しゅんとしないでくれ!そういうのは男の俺がされても寒気がするわ!」

リアス「さて、アザゼルをどうやって葬るかをみんなで案を出し合いましょう」

零誠以外『はい!』

零誠「あんたら凄い団結力だな!?」

白音「………レーセー先輩のためですから」

零誠「気持ちは嬉しいが行動に移したら戦争になんぞ!」

黒歌「ばれないようにやれば大丈夫にゃ」

カオスです。部員のみんなが大真面目に暗殺を企てています。

サー「アザゼルは昔からああいう奴だったよ」

魔方陣からサーゼクスさんとグレイフィアさんが現れた。

零誠「良かった!この話が終わるきっかけが現れて本当に良かった!」

リアス「お兄さま!?」

サー「みんな久しぶりだね。しかしレーセーくんと会うのはもう少し先の予定だったんだが、全く何が起こるか分からないね」

中級試験の前にコカビエルが襲撃するなんて予想出来るやつなんてそうそういないでしょ。

そう考えているといつの間にかみんな跪いている。

零誠「やべっ」

サー「いや、跪かなくて構わないよ。今回はプライベートで来たからね」

みんな立ち上がる。

リアス「お兄さまはどうしてここに?」

サー「そろそろ授業参観があるだろう?妹が勉学に励むところを見ようと思ってね」

本当にプライベートだ。

リアス「お兄さまに伝えたのはグレイフィアね?」

グレイ「はい。グレモリー眷属の情報は全て私の元へ入って来ます。そして私はキングであるサーゼクス様にお伝えしただけです」

サー「情報が入った私は激務であろうと休暇を入れ、参加することにした。父上もお越しになられるよ」

リアス「そうではなく、魔王が一悪魔を特別気に掛けることをしてはいけません」

サー「仕事も兼ねて来ているから大丈夫だよ。会談はこの学園で行われることになった。つまり会場の視察だ」

リアス「この学園で!?」

サー「ああ。この学園には何かあるみたいでね。魔王の妹が二人、伝説の赤龍帝、聖魔剣使用者、聖剣デュランダル所持者が所属し、色んな力がとぐろ巻いている。その力の結果がコカビエルの襲撃だろうね。そしてその力を促進させているのは赤龍帝であるレーセーくんの存在かな」

ま、俺程のイレギュラーが存在するとは思えないしな。

サー「さて、難しい話はお仕舞いにしよう。我々は宿泊先を決めないといけないのでね。しかし、夜中に空いてる場所はあるだろうか?」

零誠「ならうちに来ますか?」

サー「そちらが良いのなら頼もうかな」

魔王様のご宿泊先決定。

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