小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ープールー

サーゼクスさんが泊まって数日後

休日なのだが学園に向かっている途中である。

ゼノ「アーシア。例の宿題は終わったかい?」

アー「はい。ゼノヴィアさんはどうですか?」

ゼノ「実はまだ終わっていないんだ。少し分からない日本語があって困ってるんだ。良かったら教えてくれないかい?」

アー「分かりました。でも、漢字が苦手で」

ゼノ「同感だな。全く日本人はこんな画数の多い文字を使っていられるな。経済大国の片鱗だな」

夕麻「なら私がお二方に漢字をお教えしましょうか?」

アー「いいんですか?」

夕麻「はい。私でよければ力になりますよ」

教会追放組がここまで仲良くなるとはな。

初め会ったときなんて命狙ったり殺したりしてたのにな。

クラスでは『静のアーシア』、『動のゼノヴィア』、『まとめの夕麻』と言われている。

ゼノ「なるほど。これも主のお導きだな」

ゼノヴィア・アーシア『アーメン。イタッ』

零「いい加減学習しろや」

そうこうしてるうちに学園に着いた。

リアス「さて、今日は私達貸し切りのプール開きよ!」

職権乱用です。

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プール

零誠「海に行ったら「海だー!」と叫ぶが同じ水辺のプールや川、湖で叫んでも盛り上がらないのは何故だ?」

リアス「どうでもいいこと考えてないで私の水着はどう?」

部長の水着は紅いビキニタイプ。

零誠「凄く似合っていると思いますよ。その髪と同じ赤。部長と言ったらやっぱり赤ですね」

リアス「そう?この色を選んで良かったわ!」

朱乃「あらあら、部長ばかりではなく私も見て欲しいですわ」

朱乃さんは部長と対極な真っ白なビキニ。

零誠「朱乃さんも良く似合ってますよ。部長とお揃いなんですね。流石は二大お姉様と呼ばれることだけありますね」

朱乃「うふふ。お世辞がお上手ですね」

夕麻「主様!私はどうですか?」

夕麻は黒のスカートタイプ。

零誠「いいと思うぞ。部長達みたいに派手さは無いが、静かな感じが出てる」

夕麻「お褒めの言葉ありがとうございます!」

アー「レーセーさん。私も着替えてきました」

アーシアはスクール水着。

零誠「うん。可愛いと思うよ。プールの時間は他の男子を見張ってないといけなくなりそうだ」

アー「そう言われると嬉しいです。白音ちゃんもスクール水着なんですよ」

白音「……先輩」

声がした白音を見ると、

零誠「……白だと?」

白音のスクール水着の色は白でした。

零誠「似合っていて凄く可愛いんだが、それうちの学園のじゃないよな?どうしたんだ?」

白音「……お姉ちゃんから渡されました」

零誠「あいつどこから仕入れてきたんだよ」

黒歌「ネット通販にゃ」

零誠「それまたどうし………お前はなんちゅう格好をしてんだ!?」

やってきた黒歌の格好は本当に大事な部分しか隠れていない紐水着だった。

黒歌「大事な部分しか隠れてないんじゃなくて、仕方なく大事な部分を隠してるのにゃ」

零誠「基本的には全裸かよ!?あと地の文読むな!」

黒歌「私はこうやってお色気担当を頑張って出番を増やしてるだけにゃ」

零誠「分かったから走りながらこっちに来んな!ズレたらどうすんだ!」

黒歌「じゃあ、ちょっとお願い聞いてにゃ」

零誠「お願い?あまりふざけた物じゃないなら聞いてやっから他の水着に着替えてこい」

ーーーーーーーーーーーー

零誠「ばた足は水面から出さずにするんだ」

白音「………はい」

アー「分かりました」

黒歌からのお願いは白音に泳ぎ方を教えるというものでアーシアも泳げないからついでに教えることになった。

白音「ぷはっ……付き合わせてすいません」

アー「私もです」

2人は申し訳なさそうに言ってくる。

零誠「別に構わないぞ。後輩と妹分に物を教えるのは先輩と兄貴分の仕事だからな」

白音・アー「「……後輩(妹分)」」

なんか知らんが2人共落ち込んじまった。

零誠「おっと、端に着いちまったな」

端に着いたので止まったら2人は泳いでいた勢い余って俺にぶつかりそうになるので受け止める。

白音「……先輩は優しいですね」

アー「今はこの関係で我慢します」

2人は顔が赤くなっている。2人共なんか忙しいな。

白音「……そろそろ泳ぎ方が分かったので大丈夫です」

アー「は、はい。私も疲れてしまったので休憩にしましょう」

零誠「了解。またやりたくなったら言ってくれ」

2人が休憩に向かったので俺もプールサイドに上がる。

黒歌「レーセー。レーセー」

黒歌が少し顔を赤らめて声をかけてきた。

零誠「ちゃんとした水着にしたのか。そっちの方が似合ってると思うぞ」

黒歌は活動的なトランクスタイプ。

黒歌「そう、かにゃ?」

零誠「ああ。ちょうど今白音達の練習が終わったんだ」

黒歌「実はもう1つお願いしていいかにゃ?」

零誠「さっきみたいな物なら全然構わんぞ。もしかして今度はお前が泳ぎ方を教えて欲しいとかか?なんてな」

この言葉に黒歌は黙って顔を一段と赤くした。

零誠「え、図星?」

黒歌「うぅっ、そんなに言わないでいいじゃない」

口調が素に戻ってるし。

黒歌「で、どうなのかにゃ?」

零誠「さっきも言ったが全然構わんよ」

黒歌「じゃあ、お願いにゃ」

ーーーーーーーーーーーー

零誠「まさか上級悪魔様が泳げnグホッ!」

黒歌「黙るにゃ」
黒歌の奴気を飛ばしてきやがった。

零誠「でも、お前白音より酷いじゃねえか」

黒歌は水の中で目を開けることから始めている。

このプールは湧水が黙っているから目を開けても安心です。

黒歌「だって……」

零誠「だって何だ?」

黒歌「絶対に笑うからやっぱり言わないにゃ」

零誠「笑わないって約束するから言ってみ」

黒歌「水が恐いにゃ」

零誠「ふーん。なんか理由があんのか?」

黒歌「にゃ?本当に笑わなかったにゃ」

零誠「約束したからな」

黒歌「レーセーは優しいにゃ」

零誠「そうか?普通だぞ」

黒歌「レーセーのそういうところが大好きにゃ」

零誠「バカ言ってないで練習続けるぞ。そろそろ開けられるようになったみたいだから次の練習行くぞ」

黒歌「また相手にされなかったにゃ」

零誠「プールサイドに手をついてばた足と俺が手を引いて泳ぐのどっちがいい?」

黒歌「レーセーに手を引いてもらうほうにゃ!」

零誠「即答かよ」

白音達にやったみたいに手を引いてやる。

黒歌「ぷはっ。私が泳げないのは意外かにゃ?」

零誠「まぁ、意外だが、後々考えてみると白音に教えるのを俺に頼んだ理由を考えてみると納得だな」

黒歌「当たり前にゃ。もし私が泳げたら嫉妬するから絶対にレーセーに頼まないにゃ」

零誠「俺にか?」

黒歌「どっちもにゃ」

零誠「お前忙しいな」

黒歌「私が熱心になるのは白音とレーセーだけだから大丈夫にゃ」

零誠「さいですか」

黒歌「ぷはっ。白音より上手くなりたいけどやっぱり難しいにゃ」

零誠「そう言わずに頑張ってみ」

黒歌「でも白音と違って抵抗(胸)が大きいから速く進めないにゃ」

零誠「なるほど」

バキン!

凄い音がプールサイドからしたので見てみると白音がビーチパラソルを片手で圧し折っていた。

零誠「さー、真面目にやろう」

黒歌「了解にゃ」

殺気を気にしないように全力で練習に打ち込んだ。

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