小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ー5巻プロローグー

冥界に向かう為に駅に来ていた。

零誠「イリナはともかくアザゼル教諭は堕天使トップなんだから、すぐ着く方法があるだろ」

アザ「悪魔側の入口から行けるって言うのに、どんな物か見ないわけないだろうが」

零誠「趣味かよ」

エレベーターの前で

リアス「レーセーと夕麻は私と朱乃と一緒に。アーシアとゼノヴィアは白音と黒歌と一緒に。イリナとアザゼル祐斗とギャスパーと一緒に来て」

零誠「ちょっと覗かせてもらいましたが、地下すか」

リアス「ええ。一般人は絶対に辿り着けないわ」

部長はボタンの下にカードキーを当てると下に下りていく。

零誠「というか、この街に地下鉄通そうって話になったらどうするつもりなんですか?」

リアス「お父様がその案を財力と権力で握り潰すでしょうね」

零誠「ひでぇ」

そんな事を話してるうちに全員が揃った。

リアス「3番ホームに歩いて行くわよ」

そんでもって3番ホームにあるのはグレモリー家の家紋がついてる列車。

人間界の列車と違い鋭角で鋭い。

リアス「グレモリー家所有の列車よ」

さすが金持ち。家の庭に遊園地でもあるんじゃね。

そう考えながら席に座ると主なので前の車両に乗った部長を除いた女性陣で席を決めるじゃんけん大会が開催された。………何故に?

ちなみに木場とギャスパーは違う対面式の所に座り、アザゼルは離れた所で寝てる。

入り方見たかったんじゃねえのかよ。

女性陣の席順が決まったみたいです。

俺の隣に白音。向かい側に朱乃さんと夕麻。教会3人娘と黒歌が俺の後ろの席に座ることになった。

白音「……先輩の隣」

白音は隣で嬉しそうにしている。

零誠「朱乃さん。どれくらいでつくんすか?」

朱乃「だいたい一時間くらいですね」

零誠「魔法陣で飛ぶんじゃダメなんですか?」

朱乃「通常ならそれでいいんですけど、新人悪魔は一度手続きを行わないと不法入国として罰せられますから気をつけてください」

零誠「俺、ライザー戦が終わった後にサーゼクスさんの城に呼ばれて行ったんですけど」

朱乃「まぁ、魔王様公認だから大丈夫でしょう」

零誠「豚箱行きってのは勘弁ですよ。それにしても一時間か。暇だし、何かするか?」

夕麻「私、トランプ持って来ました」

零誠「無難にババ抜きでもすっか」

開始数分後

朱乃「あらあら、レーセーくんの負けですね」
負けました。

俺は白音のを引き、朱乃さんに引かれるのだが。

零誠「白音のポーカーフェイスが凄過ぎる」

どのカードを取ろうとしても眉1つ動かさねえ。

朱乃「それじゃあ、罰ゲームといきましょうか」

零誠「聞いて無いんだが!?」

夕麻「言ってませんからね」

零誠「先に言うのが常識でしょう」

白音「………私達に常識が通用するとでも?」

零誠「しないね!」

朱乃「うふふ、ではこのカード三枚から一枚引いてくださいな」

朱乃さんは三枚カードを伏せる。

朱乃「罰ゲームの内容が書いてあります」

そう言われて一枚カードを引く。

零誠「えーっと『隣の人を膝枕する』か」

白音「……よろしくお願いします」

白音を膝枕してやるのだが、

夕麻「白音さんは優しいですね」

朱乃「レーセーくんは好きなように出来るのにその程度で済ませるなんて」

零誠「ちょっと待て!?他のやつは何だったんだ!?」

残りのカードには『メイド服を着て前の人の給仕』と『対角線上の人の着せ替え人形』

零誠「ざけんな!」

心からの叫び。

しかも全部俺を狙った感があるし、だいたいゲーム中もババを回してもすぐ戻って来ることにも違和感があったんだよ!

零誠「もう諦めたんで1つ教えてください。一体いつから考えていたんですか?」

朱乃「席順を決めるじゃんけんで私達と黒歌の4人が残った時にこの話が出たんですよ」

零誠「あの短い間になんちゅー早業」

黒歌「レーセー楽しそうだにゃ」

零誠「知らんうちに俺包囲網が出来てたことに驚いてただけだからな」

黒歌「でも楽しそうだにゃ」

零誠「ちなみにお前が考えた罰ゲームは何だったんだ?」

黒歌「夜の営みにゃ」

零誠「もしお前の罰ゲームを引いても絶対に」

黒歌「白音のはやったのにズルいにゃ」

零誠「限度を考えろ。限度を」

黒歌の表情は機嫌が悪そうにムスッとしている。

そこへ、部長と車掌らしき人が前の車両から入ってきた。

リアス「レーセー、アーシア、ゼノヴィア。冥界への入国手続きをするわよ。レイナルド、頼むわね」

レイ「かしこまりました。リアス姫」

姫っすか。今時姫っすか。

レイ「初めまして。姫の新しい眷属の皆さん。私はこの列車の車掌をしているレイナルドです。以後お見知りおきを」

零誠「白音ちょっとどいてくれ」

白音「………はい」

俺は白音にどいてもらい車掌さんの前に立つとスキャナーのような物を向けてくる。

レイ「これはあなた方がご本人かどうか照合する物です」

偽者だったら大変だからそうです。

レイ「これで照合と入国手続きが終わったのでごゆるりとおくつろぎください。寝台車や食堂車もあるのでご自由にお使いください」

レイナルドさんは一礼し、前の車両に行く。

零誠「白音。食堂車行くか?」

白音「………はい」

黒歌「私も行くにゃ」

零誠「じゃあ、食料無くなるレベルで食い尽くそうぜ」

白音「………勿論です」

黒歌「私はそのレベルに至るつもりは私には無いにゃ!」

リアス「お願いだから少しは遠慮をしなさい」

零誠「そいつは無理な相談ですね」

勿論この後、食料を食い潰しましたよ。

ーーーーーーーーーーーー

リアス「全くレーセーは。あまりおいたをすると領土をあげないわよ」

零誠「領土?」

リアス「ええ。眷属に私の領土をあげるのよ。赤い所は手が入ってるからダメだけれど、日本の本州くらいはあるから好きなだけいいわよ」

零誠「もう金持ちってレベルじゃなくね?」

アザ「その話は後にしてくれ。これからの予定に話す。まずレーセーは数日後の試験の筆記の復習をしろ。試験が終わった2日後には若手悪魔の顔合わせ。そんでもって8月20日まで修行だ」

零誠「修行パートは構わないけど修行内容に俺が作るトレーニングメニューを検討しろよ」

アザ「分かった。というかお前が得た情報を俺に回せ。その情報から作成すっから」

零誠「了解」

リアス「なんかレーセーって、私より部長らしいんだけど」


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