小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ーグレモリー本家ー

使用人『お帰りなさいませ!リアスお嬢様!』

俺達が列車を降りるのと同時に大量の執事とメイドが挨拶をし、花火まで上がってる。

ギャス「ひぃー。人がいっぱい」

ギャスパーでなくともこの人数にはビビるわ。

アザ「このまま俺はサーゼクスの元へ行く。会議だとよ。めんどくせえ」

列車はアザゼルを乗せて出発した。

グレイ「皆さん、馬車で本邸までお送りします」

グレイフィアさんに言われて馬車に乗り込む。

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零誠「これは家か?」

目の前にあるのは城。

移動時間が異様に長かったから庭が広いのは分かったんだが、屋敷の大きさ東京ドーム何個分だ?

ま、東京ドームの大きさも良く分からないだがな。

???「リアスお姉様!お帰りなさい!」

部長が馬車から降りると赤い髪の少年が部長に抱きついてきた。

零誠「サーゼクスさんに似ていますね。あ、グレイフィアさんの面影もありますね」

リアス「この子はミリキャス・グレモリー。お兄様の息子なの。私の甥にあたるわ」

零誠「初めまして。ミリキャスくんでいいかな?」

ミリ「あっ、呼び捨てで構いません!レーセーさん。よろしくお願いします」

リアス「じゃあ、そろそろ屋敷に入るわよ」

ミリ「レーセーさん。行きましょう」

ミリキャスは俺の手を引いて行く。

なんか懐かれたみたいだ。

この屋敷(城?)の中も随分と凄いな。

リアス「お父様とお母様に帰国の挨拶したいんだけど」

グレイ「旦那様は出かけておりますので、夕食の時間にお顔合わせをされると仰っていました」

リアス「そう。なら皆には部屋で休んで貰って」

グレイ「それでしたら、今すぐお部屋は使えますが」

俺達はメイドに連れられ、部屋に向かった。

その途中、亜麻色の髪を持つ部長と同じくらいの女性にあった。

???「あなたが兵藤零誠くんかしら?」

零誠「はい。えっと、あなたは部長の血縁ですね?」

ヴェネ「ええ。リアスの母親のヴェネラナ・グレモリーです」

零誠「お母さんでしたか。お若いのでてっきりお姉さんかと思いましたよ」

ヴェネ「女性の悪魔は皆これくらいの歳に魔力でしているんですよ」

なるほど。若作r!?

横髪の先っぽが消滅し、後ろの壁にも穴が空いている。

ヴェネ「何か?」

零誠「いえ!美しいなと思っただけです」

ヴェネ「おほほ。そうですか」

こえー。なんか知らんが俺の周りの女性って勘がいい奴ばっかなんだが。

零誠「そういえば、良く俺のことを知ってましたね?」

ヴェネ「母親ですから、娘の婚約がかかった試合くらい見ますわ」

零誠「………イヤァ、ホントウニコノイエはオオキイデスネ」

ヴェネ「露骨に話を変えなくていいですわ。あなたに恨みなんてありませんから」

零誠「ほ、本当ですか?」
ヴェネ「ええ。ただしこれからもリアスのことを(生涯の伴侶として)よろしくお願いしますよ」

零誠「ええ、(主である)部長は命をかけても守ります」

零誠・ヴェネ「「あはははははははは!」」

ーーーーーーーーーーーー

夕食

グレ「リアスの眷属諸君。遠慮無く楽しんでくれたまえ」

零誠は優雅に食べていく。

舐めるなよ。他の世界で礼儀作法が必要になる場面がどれだけあったか。

ヴェネ「零誠さんは現在お付き合いしてる方はいらっしゃるんですか?」

ブフッ!?

零誠「うわ!?汚ね!」

何人か口から吹き出した。

そしてみんな聞き耳を立てている。

零誠「えっと、いませんけど」

ヴェネ「そう。なら好きな女性のタイプとかは?」

零誠「好きな女性のタイプですか?」

ヴェネ「ええ。例えば歳上がいいとか、髪が長い方がいいとか」

零誠「そうですね。俺としては見た目にはそこまでこだわりとかありませんね。でも、強い人がいいでかね」

ヴェネ「強い人?」

零誠「はい。心身共に強いがいいですね。きっと俺が歩む道は茨どころか粒子鉄線ねような道になると思います。なのでそれについて来られる強さが必要なんですよ。それに、どうやら俺は守りながら戦うのが苦手みたいなので俺の大切な物を守って欲しいんです」

女子(((修行頑張って強くなろう)))

ヴェネ(なるほど。ならリアスを私とグレイフィアで一から鍛え治しますか)

女性の思惑がよぎる夕食になった。

ーーーーーーーーーーーー

中級試験当日

受ける人数が結構少ないな。しかも、受けてる奴らは俺より歳上がほとんどだし。

筆記はカリカリやってるだけだから、面白く無いから飛ばすよ。

そんでもって、お待ちかねの実技試験。

ルールは簡単。

気絶させたら勝ち。

殺してしまったら失格。

零誠「殺さないように気をつけないとな」

他の下級悪魔はどれくらいなのかは知らんが、はっきり言って素手でも殺してしまわないとは限らないんだよな。

んー。よし。こんな時にはあれを使おう。

審判「始め!」

零誠「『投影開始』」

竹刀を一本投影する。

敵「はっ!」

対戦相手は氷の龍を飛ばしてきた。

『Divide!』

氷の龍は少し小さくなる。

ヴァーリーから奪った能力は俺が使うとせいぜい2、3割程しか減らせない。

『Boost!』

強化した拳で氷の龍をぶん殴って砕く。

敵「なっ!?」

対戦相手が驚いてる間に間合いを詰める。

零誠「秘剣 燕返し!」

宝具とかした剣技をたたき込む。

敵「グハッ!?」

もし普通の竹刀を使っていたら相手を撲殺していただろう。

しかし、俺が投影したのは冬木の虎が使用している『虎竹刀』

『虎竹刀』の能力はギャグ補正。これで殴られたら凄く痛いが、ケガをしない。

つまり、俺が使えばどんだけ大技を使っても無傷で半永久的に痛めつけられる鬼畜アイテムと化す。

零誠「気絶するまで使ってない剣術の実験台になって貰おうかな」

ブン!

敵「ゲホッ!カハッ!ゴホッ!」

こうして30分程必殺技を使わせて貰った。

ここで豆知識。肝臓を攻撃すると痛みで気絶が出来ないよ。ちなみに気絶をさせるには頭を狙おう。

ーーーーーーーーーーーー

サー「レーセーくん。君は合格だよ。これから中級悪魔だよ」

零誠「ありがとうございます」

試験が終わり、サーゼクスさんに教えて貰った。

サー「でも、少しやり過ぎだったと思うよ」

零誠「すいませんでした。後で謝りに行こうと思います」

サー「それは止めた方がいいと思うよ。彼、軽くトラウマになってるみたいだから」

零誠「とっておきの酒を送っておきます」

サー「それはいいアイデアだと思うよ」

酒は世界を救う。

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