小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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テストが色んな意味で終わった。
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ー山籠もり 後半ー

匙「そんじゃ、頑張れよ」

修行日数の3分の1が終わり、匙が堕天使の施設に行くことになったので、タンニーンとティアマット2人を相手にしないといけないってことです。

ちなみに五つ目の山を潰した時に、部長にさすがにもう止めてと言われたので、地形が変わらないレベルに攻撃の威力が落ちた。

タンニ「匙を送ってくる。12時まで休憩だ」

匙を連れてタンニーンは屋敷へ飛ぶ。

零誠「ふー。久しぶりに日が昇ってるうちに休める」
タンニーンさんは日が昇ると同時に目覚め、日が落ちるのと同時に眠るからな。

お前は田舎のお爺ちゃんか!って、まぁ、年齢的に人生何周したか分からんほど生きてるんだけどな。

ティア「お主は何をゴロゴロと転がっておるのだ?」

零誠「気にするな」

ティア「いや、気にするなという方が無理であろう!」

確かに俺もそんな奴がいたら気にするな。

ティア「全く。お主は何をしでかすか分からん」

零誠「いい意味で?」

ティア「現在進行形では悪い意味でじゃ」

零誠「ですよねー」

ティア「まぁ、そんなお主にいい物を持ってきてやったぞ」

零誠「いい物?」

ティア「お主、最近呑んで無いじゃろ?」

ティアが酒を懐から取り出す。

零誠「ティア!大好きだ!」

ティア「お主の評価は容易く最大に上がるのう」

山に入って修行を始めてから一度も見てないからな。

こんな事になるんだったら、温泉に入った時に黒歌に付き合えば良かったな。

ティア「む、他の女子のことを考えておるな?」

零誠「なんで分かったんだ?」

ティア「やっぱりそうか。どうやらこれは入らないらしいのう」

ティアは酒を懐にしまう動作に入る。

零誠「なになになに!?何でしまおうとしてんの!?」

ティア「それが分からないからしまおうとしてるのじゃ」

零誠「上げて落とすって酷過ぎんだろ!」

ティア「評価が簡単に上がると思ったら、簡単に下がるのう!」

零誠「………お酒」

ティア「分かった!くれてやるからそんな捨てられた子犬のような顔をするのはやめい!」

零誠「きゃっほー!」

ティア「レーセーってアル中ではないかのう?」

零誠「中毒ではない!ただ酒が死ぬほど好きなだけだ!」

ティア「それを中毒と言うのじゃ」

零誠「好きな物を好きと言って何が悪い」

ティア「開き直るのはやめい!」

零誠「ティアのことも好きだぞ」

ティア「酒とどちらの方が好きなのじゃ?」

零誠「………ティア?」

ティア「なんじゃ!今の間は!?そして何故疑問系なのじゃ!?」

零誠「ごめん」

ティア「謝るのはやめい!」

ティアは涙目になって叫んだ。

零誠「ぷっはははは!」

ティア「なんじゃ?バカにしておるのか?」

零誠「いんや。可愛いなと思って」

ティア「んな!?」

零誠「呑もうぜ」

ティアの持っていた酒を取り、グラスをティアに持たせて注ぐ。

ティア「お主はズルいのう」

そう言ってティアは一気に飲んだ。そしてレーセーから酒を取り、ティアが使ったグラスをレーセーに持たせて酒を注いだ。

ティア「美少女に酌をされたのじゃ。嬉しかろう」

零誠「少女って歳じゃねえだろ」

レーセーも一気に飲む。

ティア「『美』というところは否定せんのじゃな」

零誠「まぁ、綺麗だと思うよ」

また、グラスを渡し酒を注ぐ。

ティア「それは見た目だけかのう?」

ティアは飲まずに酒をグラスの中で転がす。

零誠「んー。ティアは見た目が綺麗だと思うが、中身はどっちかっていうと綺麗っていうよりさっきも言った通り可愛いだろう」

ティア「ふふっ。そうか可愛いか」

ティアは少し酒を飲む。

ティア「レーセー。わらわはそなたをすすすっ」

零誠「す?」

ティア「いいいっ」

零誠「すい?」

ティア「わらわはそなたを好いておる!」

ドーン!!

ティアの声がタンニーンが降りてきた音に掻き消される。

タンニ「レーセー!修行を始めるぞ!」

ティア「タンニィィィーーーーーーーーーーン!!」

タンニ「ど、どうした?ティアマット」

ティア「ふふふふふふふ。レーセー、龍王の力を見せてやろう。もちろんわらわの得意分野の1つをな」

零誠「それは見てみたいが、出来るだけ上でやってくれ。山を潰すのはマズい」

ティア「よかろう。タンニーン、行くぞ!」

タンニ「ど、どうしてそんなに怒ってるんだ!?」

ティアはドラゴンの姿になり、タンニーンを無理矢理掴んで遥か上空に飛んだ。

零誠「高すぎて見えねえよ」

ーーーーーーーーーーーー

あの後、ティアマットとタンニーンは三日三晩ドンパチをやってました。

その間、俺はほっとかれたのでサバイバルを満喫していた。

いやぁ、まさか温泉を掘りあてるとは思わなかったわ。

そんなこんなで修行期間3分の2終了

アザ『お前はそんな事やってたのか』

アザゼル教諭とケータイで電話中

零誠「そんで匙はどんな感じだ?」

アザ『あいつは随分強くなったぞ。「総督!」ちょっと待ってろ!』

零誠「なんか大変そうだな」

アザ『ああ、大丈夫だ。まぁ、匙がどう変わったかは見た方が早い。そっちに送るわ。「総督!もう手をつけられません」分かった!すぐになんとかする!』

零誠「忙しいなら匙の事は後回しにしていいぞ」

アザ『いや、すぐに済むから安心しろ。………レーセー、任せたぞ』

零誠「おい、それってどういう意味だ?」

ツーツーツー

切れちまったよ。

空中に魔方陣が現れる。

零誠「あれ?思ったよりデカくね?」

魔方陣の大きさはタンニーン並みの大きさがある。

そんでその魔方陣から現れたのは黒い炎の大蛇。

ティア「あやつはヴリトラか?」

プルプルプルプル

俺のケータイにメールが来た。

Fromアザゼル

悪い。暴走しちった。後よろしく。

零誠「あんのクソ堕天使!!俺に後始末全部押し付けやがった!!」

現れたヴリトラは暴れまくっている。

ティア「なんじゃ。ムカつくのう。よし、殺るかのう」

零誠「殺るのは止めてやってくれ。あれ、匙だ」

ティア「随分と大きくなったのう。成長期か?」

零誠「大きさだけでなく、形も随分変わってんぞ」

ティア「イメチェンか?」

零誠「くだらん事言ってないで黙って見てろ。俺1人でなんとかすっから」

ティア「まぁ、わらわ達2人の相手をするよりはマシであろう」

ヴリ「ヴオォォォーーーーーーーーーーーーーー!!」

匙が暴れてる最中に俺が頑張って作った温泉が潰した。

零誠「よし。殺ろう」

ティア「先程、お主が言っていたことと全く逆じゃな」

零誠「温泉の怨みは恐ろしい事を教えてやる」

ティア「お主の好む物は一般の高校生が好む物では無いのう」

ヴリ「グオォォォーーー!」

零誠「だーっ!うっせー!」

暴走した匙が突っ込んできた所をぶん殴った。

零誠「バカ匙が!とっとと目を覚ませ!」

匙『レーセー?この声はレーセーか?』

なんか匙の声が頭に響いてきた。

零誠「いかにも俺が兵藤零誠だが」

匙『悪い!全然ヴリトラの野郎が言うことを聞かねえんだ!』

零誠「そうかそうか。大変みたいだな。匙、一回しか言わねえから耳の穴かっぽじってよく聞け」

匙『ああ。まぁ、今は耳の穴をかっぽじる手が無いんだけどな』

零誠「俺がお前をぶっ殺すまでになんとかしろ」

匙『ええぇぇぇーーーーーーーーーーーーーー!?』

零誠「禁手化『赤龍帝の外套』」

匙『ガチだ!?こいつガチで俺の命を狙ってやがる!!』

零誠「龍王2体相手にさせられたストレスを発散するのに丁度いい(匙!強くなったお前ならこの程度のことは簡単に切り抜けられるって信じてる)」

匙『本音と建前が逆だ!ドチクショー!』

零誠「さすがにさー。鍛えるって言ったー、俺としてはー。暴走しましたなんて会長に言えないんだよねー。だからさー。修行してる最中にー、『カオス・ブリゲート』にやられたって言う方が格好つくんだよねー」

匙『分かった。理解した。お前は俺の敵だ!ヴリトラ!力貸せ!あの外道をぶっ殺す!』

ヴリ「ヴォウ!」

ヴリトラの奴まだ喋れねえみたいだけど匙と意気投合してるよ。

零誠「そこまで出来んだったら制御しろよ」

匙『うっせーよ!今まで何度も辛酸を舐めさせられたんだ!ここで日頃の仕返しをやってやる!』

意気投合した匙とヴリトラは先程よりも鋭い攻撃を仕掛けてくる。

零誠「ざけんな!調子に乗ってんじゃねえ!」

その攻撃を避けて戦闘が開幕。

結果、匙はヴリトラの制御が出来るようになった

ふー。まさか匙があんだけやると思わなかったわ。

めでたく修行完了!

-55-
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