小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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ーテロリストー

部室

零誠「そろそろ時間だな」

レーティングゲームの時間になったので魔方陣で跳ぶ準備をする。

リアス「私達は今日試合が無いから応援に行くわ」

アー「レーセーさん!頑張ってくださいね!」

零誠「ああ」

部長達+オーフィスは転送先が特別観客室なので魔方陣が別である。

カッ!

魔方陣が光り、跳ぶ。

ーーーーーーーーーーーー

試合会場?

周りを見回すと大きな神殿が見える。その中でゲームをやるのだろうか?

だが、その神殿より気になるのが俺達が使ったのとは別の魔方陣。

しかも、その紋様は、

零誠「グレモリー家の魔方陣?」

カッ!

その魔方陣から現れたのは部長達だった。

全員『え?』

零誠「これはどういうことだ?」

朱乃「魔方陣に問題でも起きたのでしょうか?」

ゼノ「ならばいいんだが、それならば何故アーシアがいないんだ?」

零誠「アーシアがいない?」

ゼノヴィアの言葉の通りアーシアの姿が見えない。

零誠「一体どこに?」

次の瞬間に沢山の魔方陣が辺り一面に現れる。

黒歌「マズいにゃ。これ全部旧魔王派の物にゃ」

零誠「『禍の団』のテロってことか」

ディオ『その通りだよ。薄汚いドラゴンくん』

神殿の壁についていた大鏡にディオドラが映し出される。

零誠「お前の仕業か?とか答えが分かり切った質問はしねえよ。アーシアはどこだ?」

ディオ『アーシアならここにいるよ』

アー『レーセーさん!』

鏡に手枷がつけられたアーシアが映るが、すぐにディオドラの姿が遮る。。

ディオ『はい、お楽しみはここまで。さて、ゲームをしよう。レーセーくんが倒されるまでアーシアに手を出さないであげるよ。僕達は神殿の最深部で待っているよ。まぁ、君達は神殿にすら入れないだろうね。その魔方陣から来るのは蛇持ちの先鋭だからね』

パリン!

零誠「うざい」

レーセーは鏡に向かって槍をぶっ刺し、割った。

ディオドラが言った通り、魔方陣から『禍の団』が現れる。

???「ほっほっほっ、良い尻じゃのう」

イリナ「きゃっ!?」

老人がイリナの尻を間近で凝視していた。

零誠「何やってんだ!エロジジイ!」

バコン!

レーセーは拳骨で成敗。

木場「さすが『禍の団』外道の次は変態とは、幅が広い」

零誠「木場、この変態は変態でも北欧の主神だ」

オーデ「痛いのう。全く老人をいたわれ」

ロス「自業自得です」

零誠「ロスヴィアセさんも来てたんですか」

ロス「お久しぶりです。レーセーさん。来ているのは私達だけではありません」

アザ「よう。ガキ共助けに来たぞ」

零誠「アザゼル教諭がまるで頼れる大人のようなことしてる」

アザ「それはいつもは頼れないってことかっ!?」

零誠「それで、どうやってここに?」

アザ「スルー!?」

ロス「実は試合の時間になったのにレーセーさん達が現れないのでアザゼル様が部室の魔方陣を調べたところ、細工された形跡があり、その形跡からこの空間を割り出しました」

零誠「よくそんな事をこの短時間で出来ましたね」

オーデ「儂が力を貸したからのう。儂はミーミルの泉で片目を代償に世界各地の魔術の知識を得たからのう」

オーディンの片目は文字が流れている。

零誠「………スゲエ」

言葉が全然出て来ないくらい見入ってしまう。

すぐにオーディンは隠す。

オーデ「ここまでじゃ、お主のような知識に貪欲な者は心奪われてしまうかもしれんからのう」

確かに今のはまずかった。

零誠「てことはこの空間は随分手が込んでいるみたいですね。その目を使っても三人しか入って来れないなんて」

ロス「はい。なので他の方々は少し後に来ます。ここは私達大人に任せて下がっていてください」

零誠「悪いですけどアーシアが攫われたんで助けに行かないといけません」

アザ「アーシアが?仕方ない。お前達行って来い」

リアス「いいの?」

アザ「止めても行くだろ」

零誠「その通り。でも三人じゃキツくないですか?」

オーデ「儂達を誰だと思っているのじゃ?」

アザ「堕天使総督と北欧の主神だぞ」

それを言った途端に魔方陣の数が十倍に増え、悪魔が現れる。

零誠「ありゃ、全員蛇持ちだな」

アザ・オーデ「「少しキツいかも(しれんのう)」」

ロス「はぁ、格好つきませんね。どうにかなりませんか?」

零誠「オーフィス。蛇を回収してくれ」

オーフ「んー」

オーフィスは『禍の団』と協力体制なので渋っている。

零誠「やってくれれば明日はホールでケーキを食っていい」

オーフ「分かった」

胃袋を掴んだ者が勝つ。

オーフィスはすぐに蛇を抜く。

禍の団「何っ!?蛇が!」

禍の団「オーフィス、何故だ!?」

オーフ「ケーキ、ホール」

禍の団『はぁ?』

その返しは正しいと思う。

オーデ「蛇が無いなら敵ではないわい。グングニル!」

ズドーン!!

巨大な魔術が敵をぶっ飛ばす。

アザ「ジジイのやつ随分とヤル気だな。俺も研究の成果を見せてやる」

アザゼルは黄金の鎧を身に纏う。

アザ「これは『黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)』のファーニブルと契約して作成した人工セイクリッド・ギアだ」

アザゼル教諭も無双して行く。

零誠「2人共名前だけじゃなかったんだな」

俺達は三人にこの場を任せ、神殿の中に入った。

ーーーーーーーーーーーー

神殿

暗い通路を進んで行くと少し開けた空間に出た。

ディオ『まさかアザゼル、オーディン、オーフィスが出てくるとは思わなかったよ。あれだけの力を持つ者が助力したのだからここに来れて当然か。このままチートプレイされたら困るのでルールを追加させてもらうよ。ここから先はオカルト研究部の力のみで戦って貰うよ。破ったらアーシアに手を出す』

零誠「外の連中の相手は?」

ディオ『それくらいは構わないよ。そうそう君達はレーティング・ゲームをしに来たんだったよね?ならば、僕の眷属とゲームをしよう』

ローブを纏った悪魔が15人現れる。

ディオ『勝負形式は勝ち抜き。負けるか、全ての勝負が終わるまで出れない。まぁ、負けは気絶に設定しておくから死んじゃうかもしれないねえ。一度に出れる人数は君のルールに合わせて3人にしよう。さぁ、一体誰を出す?』

零誠「俺だ」

全員『なっ!?』

ディオ『アハハハハ!!大将が真っ先に出て来るなんて正気かい?』

零誠「部長。プロモーション許可を」

レーセーはディオドラの発言を無視して、部長に頼む。

リアス「え、ええ」

ディオ『やはりドラゴンは愚かだ。僕からはポーンを2人出す。こちらも既にクイーンへプロモーション済みだ』

零誠「プロモーションクイーン。バランスブレイク。ショートカット。『リアルイーター』」

悪魔「1人でやれるというならやって見せてくださいよ!」

ズシャッ!!

悪魔「五秒です。五秒以内にあなたを倒すと予告します」

ダダダダダ!!

悪魔「へえ。思ったよりは楽しめそうだね。リミッターを2…いや3まで外してみるか」

ドスッ!!

悪魔「今の戦いでデータは揃いました。私達の勝率は97%。なぜならあなたの戦い方には致命的な弱点があります」

ズドーン!!

悪魔「お見事…しかし、悲しいかな。私と戦う前に負けておけば良かったと君は後悔することになるでしょう」

パリーン!!

悪魔「やれやれ、まさか私を引っ張り出すとはね。こういう時の為に『あれ』を用意しておいて良かった」

ガブッ!!

悪魔「ふっ。人生は儚くとも美しい物だ」

ガチャッ!!

零誠「そして最後にスキルを数えるスキル。『指折り確認(カウントアップ)』
刀剣系スキル×100
鉄砲系スキル×100
魔法系スキル×100
精神系スキル×100
生物系スキル×100
ボス系スキル×100
へー。一京もあるとはいえ、700も使ったか。全く全ての勝負がどちらが勝ってもおかしくない歴史に残る名勝負だったぜ」

無傷の7連勝

全員『………………!?』

零誠「みんな何を惚けているんだ?先に進むぞ」

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