テスト結果のせいで更新のピンチです。
ー世界のルールー
ルール・ブレイカーが発動し、紫色の光が発せられ、その光が消えると制服姿のレーセーと赤い服の少女がただの人間の状態のイリナが落ちる。
近くにいた木場とオーフィスが3人を抱き止め助ける。
そして、覇龍が解けたことによって作り出された世界まるで主の居なくなった城が廃れるように崩壊していく。
全員慌ててその場を離れた。
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レーセーサイド
教室のような空間
いつものような教卓の上に鎮座する悪戯の神。
ロキ「久しぶりだね。零くん」
零誠「その名前で呼ばれるのも久しぶりだな」
ロキ「前に会ったのは1ヶ月だったかな?」
零誠「3年ぶりだ。バカ!ここ入ってから一度も会ってないだろうが」
ロキ「いやー毎日毎日見ているからよく分からないな」
零誠「毎日?」
ロキ「そりゃあじっくりとおはようからおやすみまで着替え、トイレ、お風呂一切手を抜かず見させて貰ってるよ」
零誠「おいストーカー。神ってどこに突き出せば裁いてもらえんだ?」
ロキ「警察じゃないってことは確かだね」
零誠「今からロンギヌスを使うから待ってろ!」
ロキ「さて、冗談はこれくらいにして、今回、雑談しようと思ったのは」
零誠「冗談ってのはどこからだ?」
ロキ「今回は随分とやり過ぎたんじゃないかな?」
零誠「質問に答えてもらえなかったのは甚だ遺憾だが、確かにその通りだよ」
ロキ「別に攻めてるってわけじゃないよ。別にここが終われば次の世界を準備するだけだし」
そう。現在俺が住んでる世界はロキが用意したただのゲーム板。
ロキ「でも、君自身がぶっ壊そうとは思わなかったよ。そんなにあの修道女ちゃんが死んだことがショックだったかい?」
零誠「みたいだな」
ロキ「ふーん。確かにあの修道女ちゃんが死んだらゲームオーバーだから分からなくもないけど」
そうこれはゲームなのだからゲームクリアがあればゲームオーバーもある。無いのはリセットとコンテニューだけ。
しかも、ロキはゲームマスターであって対戦相手ではない。敵は世界。俺というイレギュラーによって壊れた原作を元に戻す。又は抹消しようと頑張っている。
ロキ「さて、せっかくだから勝利条件と敗北条件を確認しておこう。勝利条件はいつも通りに敗北条件を満たさずに原作を終了することだ。その敗北条件は原作で生存している重要キャラの脱落」
零誠「なら今までと変わらないじゃねえか」
ロキ「少し違う。生存している重要キャラだ。レイナーレだっけ?彼女なら死んでも構わないんだよ」
零誠「………ふざけてるのか?」
ロキ「そう怒らないで欲しいな。だいたい何故そこで怒るのかが分からない。このゲームに勝とうが負けようが記憶が残らないのに」
確かにロキの言う通り俺は最初の世界の記憶が無い。ただその世界での行った記録が残っているので知っているだけ。
零誠「だからと言って目の前の物を見過ごさねえよ」
ロキ「零くんの好きにすればいいよ。でも、それにしては今回は行動が軽率過ぎた。ディオドラを追い払っただけで満足して原作知識を忘れてしまったんだから」
零誠「返す言葉もねえな」
ロキ「私としては雑談の為に呼んだのだから返して欲しいな。仕方ない。雑談しずらいみたいだから話題を変えよう。君は薄々大まかな勝利条件、敗北条件を予想していたね」
零誠「まぁ、似たようなのだからな」
ロキ「そう君は躍起になって重要人物を鍛えている節がある。君がゲームに例えたようにチェスで例えるとするとクイーンにみんなをプロモーションさせるみたいにね」
零誠「実際はクイーン兼キングってのが現状況だけどな。文字通り女王ってわけだ」
ロキ「女王か。………おや?せっかく話題を変えたのにそろそろ終わりのようだ。全く残念で致し方ない」
零誠「そうかい。そんじゃ戻るぜ」
ロキ「また近い内に会おう」
零誠「そんなに問題起きてたまるか!」
そう言って教室を出た。
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ロキサイド
全く女王か。
零くんは勘違いしてるみたいだが、チェスのクイーンは女王では無く王妃。つまり、王様の奥さんってことだね。
その奥さんであるクイーンを増やそうとはね。イッセーくんと同じようにハーレム作ろうとしてるのと変わらないじゃないか。
うーむ。何故か物凄くムカついてきたのはどうしてかな?
分かるかい?この記録を見ている諸君。
ん?そう驚くことないだろう?
私は腐っても神だぞ。画面の外側に話し掛けても可笑しくない。
まぁ、零くん以外とは会話したいと思わないからそちらからの発言は基本的に無視する。こちらが話し掛けた時だけ反応してくれれば構わないよ。
そろそろ零くんの観察に戻るとするから黙って見てくれたまえ。
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零誠サイド
零誠「んんっ」
アー「レーセーさん!目が覚めたんですね!」
起きるとアーシアが抱きついてきた。
零誠「ああ。みんなには迷惑かけたみたいだな」
ゼノ「全くだ。私なんてレーセーに辱めを受けたぞ。これは責任を持って子作りを」
零誠「ちょっと重要なところだから黙ろうか」
木場「レーセーくん。彼女は?」
木場が気絶した赤い外套の少女を指差す。
零誠「………ドライグだ」
木場「………あ、やっぱり?」
どうやら薄々感づいていたみたいだ。
アル『うおおおーーーん!!ライバルがなんて姿に!』
ドライグだという真実にアルビオンは泣き出した。
ヴァー「流石は俺のライバルだな。伝説の二天龍を女子に変えるとは………。俺も出来るだろうか?」
アル『止めてくれ!』
ヴァー「いや、俺はお前を幼女にする!」
アル『グアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
ヴァー「という訳でどうやったんだ?」
零誠「いや、アルビオン泣いてんぞ」
ヴァー「気にするな。先程ヒーリングの少女を助けた礼と言っていたからその方法でいい」
零誠「そう言われると断る訳にはいかないか。出来るきっかけになった道具を貸してやるよ」
あの危険な道具は俺が管理しています。
アル『止めてくれーーーーーーーーーーーーー!!』
ドラ「うっせーぞ!白いの!」
ヴァー「くっ!?」
目を覚ましたドライグがヴァーリに飛び蹴りを食らわした。
アル『黙れ!お前のせいで!お前のせいで!』
ドラ「ん?なんで白龍皇を蹴り飛ばせたんだ?
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実体化してる!?」
零誠「今頃気付いたんかい」
ドラ「ていう事はみんなにこの醜態を晒してるということか?」
オーフ「ドライグ、恥ずかしくない?」
ドラ「自分からその姿になってるお前に言われたくねえよ!」
アザ「おーい!全員無事かー?」
外で戦っていたアザゼル達がやって来た。
ドラ「相棒!早く元に戻してくれ!こんな姿笑われる!」
零誠「いや、どうやりゃいいんだ?」
ドラ「お前が投影したルール・ブレイカーだろうが!」
契約の仕方なんてしらねえよ!
ロス「この赤い少女はどちら様ですか?」
アザ「ドライグと波長が似てるな」
スゴいね。トップはそんなところにも気がつくんだ。
サー「というか、十中八九ドライグくんだね。変身魔法か何かかな?」
ティア「ドライグはパワーバカだから魔法なんて使えん」
オーデ「まぁ、何はともあれ、ネタじゃろ」
アザ「ということは笑っていいんだな?」
ドラ「笑うんじゃねー!」
ティア「アーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!」
ドラ「笑うなーーーー!!」
ドライグの叫びはこの空間に木霊した。
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PSヴァーリサイド
さて、使ってみたが成功しているのだろうか?
確認の為に心象世界に潜る。
ヴァー「アルビオン!どこにいる?」
アル「死ね!ゴラァ!」
ヴァー「グフッ!?」
女体化したアルビオンにぶっ飛ばされる。
ヴァー「成功のよう…だ…な?」
アルビオンの姿は長身のスタイルの良い美女になっていた。
ヴァー「お前、空気読めよ!」
アル「理不尽過ぎるだろうが!?」