小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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前回のクイズは霧夜さんが正解しました。
コメントに書いてあるので知りたい方は見てください。
知らずに物語を読みたい方はコメントに気をつけてください。

ーデート(朱乃)ー

朱乃「お待たせ。レーセーくん」

零誠「いえいえ、俺もついさっき来たばかりなので待ってなどいませんよ」

と、定番のやり取りを家が同じなのにハチ公っぽい銅像の前で朱乃さんと行った。

はい。ライザー復活選手権の賞品です。

朱乃「じゃあ、それでは行きましょうか」

零誠「はい。そうそうその服いつもと雰囲気が違いますが似合ってますよ。」

朱乃「ッ!?」

朱乃さんの格好がいつもの大人っぽい服装ではなく、今どきの高校生女子の格好だったので褒めてみると朱乃さんは顔を赤く染めた。

朱乃「レーセーくんはこれを天然でやるんですよね」

零誠「ん?なにか言いましたか?」

朱乃「今日1日はレーセーくんは私の彼氏です。………レーセーって呼んでもいいですか?」

零誠「ッ!?えぇ、構いませんよ」

顔を赤らめて上目遣いは反則だろ。

ズドッ!!

後方から何かがぶっ壊れる音がした。

零誠「ん?」

音がした方向を見てみると見るからに変装してますよ的な格好をした人達が集まっており、消し飛んだ塀を見ている。

零誠「………つか、どう見てもあれって」

朱乃「全くリアス達ったら」

だよねー。変装してっけど赤い髪とか金髪とかが見えてるもん。

朱乃「そっちがその気なら考えがあります。えいっ!」

零誠「え?」

朱乃さんが腕に抱きついてきた。

零誠「あのぅ、朱乃さん?」

朱乃「レーセーは今日1日彼氏なのですから構いませんよね?」

零誠「全く、今日1日だけですよ」

グシャン!!

音がした部長達の方向を見ると部長達の周りが更地と化していた。

早くこの場を離れた方がいいな。

ーーーーーーーーーーーー

洋服店

朱乃「似合いますか?」

零誠「はい。てか、朱乃さんって大抵の服は似合いますね。まるでモデルみたいです」

朱乃「レーセーはお世辞が上手いですね」

零誠「本音ですよ」

朱乃「まぁ。それじゃあレーセー。この白のワンピースと先程の黒のワンピースどちらの方が似合いますか?似合ってる方を買おうと思いますので」

零誠「うーん。甲乙つけ難いですね。よし。二着共買いましょう」

朱乃「え?でも、持ち合わせが」

零誠「俺はデートで女性に金を出させるほど甲斐性無しじゃありませんよ」

二着お買い上げ。

ビリィッ!!

店員「お、お客様!?商品をこんなにされたら困ります!!」

後方でそんな効果音とやり取りが聞こえたがスルーしよう。

次はゲームセンター

零誠「何からします?」

朱乃「最初はやっぱり2人で出来るのがいいですね。あれにしましょう」

朱乃さんが選んだのはゲームセンターの定番のガンシューティング。

十数分後

零誠「こいつがラスボスみたいですね」

朱乃「思ったより簡単でしたね」

野次馬「あのカッブルスゲーよ!」

野次馬「ノーコンテニューでラスボスまで行きやがったよ」

野次馬「このままラスボス倒したら伝説のカップルだな」

朱乃「で、伝説のカップル………」

零誠「朱乃さん危ない!」

朱乃さんがボーッとしており、丁度ラスボスが朱乃さんを攻撃して来たのでうち落とす。

零誠「朱乃さんどうしたんですか?」

朱乃「い、いえ、なんでもありません。さっさと倒してしまいましょう」

2人は的確に攻撃を牽制しダメージを与えていき、

零誠・朱乃「「これで終わりだ(です)!!」」

クリアーした。周りから喚声が上がり、拍手が巻き起こる。

野次馬「あのカップル相性抜群じゃねえか!」

野次馬「リア充死ねって思ってたけどあの2人なら許せる」

野次馬「写真いいですか?」

零誠「どうします?」

朱乃「少しだけならいいですよ」

野次馬達はケータイでレーセーと朱乃のツーショットを撮りまくった。

2人のゲームレコードは破られることは無かったという。

ドシャァン!!

野次馬「うおっ!?パンチングマシンで満点出たぞ!?殴る部分がぶっ壊れてるし!?」

全く聞こえない。

朱乃「次はあれをしましょう」

零誠「えっと、クレーンゲームですか?すいません。昔調子に乗って取り過ぎて出禁くらいました」

朱乃「そ、そうですか。じゃあプリクラやりましょう」

零誠「はい」

早速撮ってペイントは朱乃さんに任せた。

朱乃「はい。半分こにしましょう」

朱乃さんから半分受け取る。

朱乃「早速ケータイに貼っちゃいました」

ハートで囲まれたツーショットの物だった。

零誠「ちょっと恥ずかしいですね」

ダダダダダタ!!

野次馬「もぐら叩きのもぐらが全滅してる!?」

部長達、本当に何してんだよ。

朱乃「撒いちゃいましょうか」

朱乃さんは俺の手を取って走りだした。

ーーーーーーーーーーーー

朱乃「ふぅ。撒けたみたいですね」

零誠「そうみたいですね………ぶっ!?」

周りを見渡すと休憩1時間いくらの店が並んでる。

零誠「早くこの場から離れましょう!!」

朱乃さんは周りを見て凄くいい顔になった。

朱乃「疲れたから休憩していきましょう」

零誠「冗談は止めてください!」

朱乃「冗談じゃありませんよ。デートの時にやろうと言っていた混浴ならこの辺りなら出来ますし」

零誠「ふざけないでください!だいたい俺が相手でいいんですか?」

朱乃「………初めての相手はレーセーがいいわ」

朱乃さんの顔が赤く染まる。

零誠「ッ!?」

いきなり雰囲気変わるのは卑怯だろ!!

やばっ。雰囲気に流されそう。

???「なぁーにやってるんですか!?」

俺と朱乃さんの間に女性が割り込んで来た。

零誠「えっと、ロスヴィアセさん?どうしてここに?」

ロス「それはこっちのセリフです。なんで未成年のあなたがこんな所にいるんですか?」

淡々と話すロスヴィアセさん。………恐い。

零誠「えーっと、追手を撒く為に走っていたらここにたどり着きました」

嘘は言ってない。

ロス「ほう。では、何故すぐ出ることなく、こんな場所で仲良く話し込んでるんですか?」

零誠「………ごめんなさい」

ロス「私は謝罪ではなく、説明を求めているんですよ」

どうやら許しては貰えなかったようだ。

オーデ「これこれ、あまりいじめるとレーセーが愛想尽くしてしまうぞい。儂に免じてここら辺で許してやれ」

オーディンさん!ありがとうございます!

ロス「はぁ、オーディン様がそこまで言うならここら辺で勘弁してあげます。似たような事が次あったら………分かってますね?」

零誠「Yes!Ma&#039;am!」

会話に入って来ない朱乃さんが気になって見てみると、がたいの良い男と向かい合っていた。

???「朱乃!どうしてこんな所にいるんだ!」

朱乃「ふん!あなたには関係無いでしょ!」

零誠「あのう。どちら様でしょうか?」

バラ「私はバラキエル。貴様のような女たらしに娘はやらんぞ!!」

………練習とは言え、デート中に彼女の方の父親と対面(ラブホ前)って、キツいな。

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