小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

コメントおねがいします。

空中

場所の表記は間違ってません。現在俺達は空飛ぶ馬車で移動中です。

さて、そんな夢みたいな乗り物でどこに向かっているかというと、

オーデ「全く日本のキャバクラは質がいいのう」

全く夢もへったくれも無い大人の薄汚い世界に向かっている。

まぁ、エロ2人が店に入ってる間はそこらの飲み屋に入ってるから構わないけどね。

なんかそこも三大勢力が経営してる所だから未成年でもOKなんだよね。

自分で持ってって飲むのもいいけどやっぱ室内でつまみと一緒に飲むのがいいね。

白音「………五時の方向から攻撃来ます」

気配察知の得意な白音と黒歌が気付いて伝える。

馬車から馬を切り離し、全員飛び出し、車を捨てる。

次の瞬間車が破壊された。

???「完璧に不意を突いたつもりだったんですけどね」

攻撃を放った張本人が言う。

ロキ「我は北欧の悪神ロキ!」

アザ「オーディンが乗っていると分かっていて攻撃して来たのか?」

ロキ「勿論!オーディンが我々の神話体系を抜けようと聞いたので邪魔をしに来たのだよ!」

全く悪びれてねえな。そういう所はあの駄神に似てやがる。

ロキ「さて、オーディン殿。考え直して貰えたかな?」

オーデ「全くじゃな。お前みたいなバカよりサーゼクスやアザゼルと遊んだ方が万倍も楽しいわい。日本の神話体系にも興味あったし、あちらもユグドラシルに興味があるらしいから丁度良いしのう」

ロキ「全くユグドラシルまで出してラグナロクに影響したらどうする気なんだか………さて、護衛にしては厳重じゃないかい?」

オーデ「お前みたいなバカがいるからのう」

アザ「1つ質問なんだが『禍の団』ではないのか?」

ロキ「あんなテロリスト共と一緒にするな!」

零誠「やってる事はテロリストと同じじゃねえか。てか、お前が他の神話体系に関わんのはいいのかよ」

ロキ「他の神話体系を滅ぼすのはいいのだ!」

零誠「やべ。あの駄神と同レベルで話してるとイライラして来た。ドライグやるぞ」

ドラ「準備はとっくに出来ている」

ドライグがロキに向かって飛ぶ。

零誠「俺は策士兵藤零誠。俺の前では悪神だって全席指定。正々堂々真正面から不意討って御覧に見せましょう」

投影したのはスナイパーライフル。

ロキ「ブーステッド・ギアがないお前の力じゃかすり傷にしかならんぞ」

零誠「かすり傷与えられるなら充分」

弾を撃つ。

弾は1ミリ違わずロキの右目を捕える。

ロキ「ちっ!?」

ロキは慌てて顔を反らし、避ける。

零誠「流石に目にかすり傷を負ったらマズいよな」

そして、ロキには本命が当たる。

ドラ「オラァッ!!」

ロキ「ゴフッ!?」
弾の役目は気を逸らすのと、ブラインド。

弾はドライグの右手は見えないように放たれていた。
ドラ「ちっ!倍加が足りなかったか!」

零誠「援護は続けるが、今みたいに上手く行くとは思うなよ」

ドラ「分かっている」

ロキ「………全く。我が一撃を貰うとは…我が息子を呼んだ方が良さそうだ」

次の瞬間、空間が食い千切り、巨大な狼が現れた。

アザ「フェンリル!?」

ロキ「こいつは我が作った中でも最悪な部類に入る。なんたって神を殺す牙を持つのだからな。試した事はないが、他の神話体系にも有効だろう」

零誠「やべーな。今の手持ちじゃ対応しようがねえよ」

レーセーはぼやきながらもフェンリルに向かって撃つ。

ヴォン!!

フェンリルの一吠えで弾が霧散する。

零誠「………マジすか?」

フェンリルは俺に向かって襲いかかって来る。

デカ物のわりに速い。

マズいな。死んだっぽい。

ドラ「相棒!!」

ドライグがレーセーの直前まで迫っていたフェンリルを殴り飛ばした。

しかし、ふっ飛んだだけでフェンリルはピンピンしている。

ドラ「ぐっ!?」

殴ったはずのドライグの腕に穴が開いている。

零誠「アーシア!早く回復を!」

アー「は、はい!!」

ロキ「フェンリルの前では伝説のドライグも形無しだな」

フェンリルはもう一撃食らわす為に牙をむく。

『Half Dimention!』

白いオーラがフェンリルを包むが、フェンリルはオーラを食い千切ってしまう。

ロキ「おやおや、今日の所は二天龍が見れたので引き上げますか。それではまた邪魔しに来ます」

ロキとフェンリルは消える。

そしてロキと入れ替わるようにヴァーリチームが現れる。

ヴァー「流石は神だな。さて、赤龍帝。手を組まないか?」

ーーーーーーーーーーーー

兵藤家

VIPルームでヴァーリチームと向かい合って座っている。

零誠「で、手を組もうって話だったな」

ヴァー「ああ。流石のお前もフェンリルとロキを同時に相手にするのはキツいだろ」

零誠「ドライグと契約を結び直すことが出来ればキツいだけで無理ではないぞ」

全員『!?』

ヴァー「言い切るとは………なら、契約の仕方を教えるから戦いに参加させてくれ」

零誠「サーゼクスさんからの報告があれば困らないんだが」

ヴァー「おい!この辺りで妥協しろよ!何が不服だって言うんだ!」

零誠「てめえ等のキャラだよ!ロリコン、チャラ男、シスコン夢のチームが完成しちまったよ!」

アーサーの奴、話し掛けられると思ったらいきなり詰め寄って来て、ルフェイの事をしつこく聞いてきやがった。

今回でまだ会うの二回目だっつうの!

零誠「ぶっちゃけチャラ男はどうでもいい。問題はロリコンとシスコンの最強タッグ。つーか、シスコン率高いんだよこの世界!お前で4人目だからな!キャラ被せは止めろよ!もうシスコンはお腹いっぱいなんだよ!」

オーデ「落ち着くのじゃ。今はロキの方が先決じゃろ」

アザ「そうだぜ。こいつらの性格から英雄派とは関係無さそうだしな」

零誠「うっさい!エロジジイ共!」

アザ・オーデ「「エロジジイ!?」」

零誠「ああ、もう!なんか俺の知り合いの男ってサイラオーグさん以外変態じゃねえか!」

美侯「俺っちはチャラ男だが変態じゃねえぞ!こいつらと一緒にしないでくれ!」

5人『何だとっ!!』

バラ「ちょっと待て!俺も変態なのか!?」

零誠「なんかバラキエルさんからはアブノーマルな気配がします!」

アザ「よく見破ったな。バラキエルはドMだ。昔はSM夫婦として有名だった」
バラ「ばらすんじゃない!」

零誠「朱乃さんってSMのサラブレッドじゃねえか!?」

オーデ「ふん。男なんてエロくてなんぼじゃ。なぁ、アザゼル」

アザ「それは認めてやるが、俺はエロジジイじゃない!エロオヤジだ!」

零誠「なんの弁解にもなってねえよ!」

男6人が変態かどうかについて口論している状況。カオス。

リアス「いい加減にしなさい!!」

6人『は、はい。分かりました』

リアス「レーセーはいくつか条件つけることによって妥協しなさい」

零誠「了解しました」

リアス「ヴァーリ達はレーセーの言う事を死守すること」

ヴァー「無茶でなければ死守しよう」

リアス部長が完璧に話を進めていく。

クラス長とか向いてそう。

零誠「じゃあ、条件だが、まず契約の方法を教えること」

ヴァー「まぁ、それは前提条件だな」

零誠「次にシスコンは殺気を向けるな。心臓に悪い」

アーサ「仕方ないですね」

零誠「最後にヴァーリは白音、オーフィス、ドライグと同じ部屋に入んな」

ヴァー「何ぃっ!?何故だ!」

零誠「お前みたいな危険人物は近寄らさせるか!」

ヴァー「くっ。ここは天国だと思ったのにそるじゃあ生殺しじゃないか」

零誠「ルフェイはアーサーがなんとかするだろうからこの条件が飲めないなら共闘の件は無しだ」

ヴァー「くっ。俺はどうすればいいんだ?」

美侯「いや、条件を飲めばいいんじゃねえか?」

ヴァー「だ、だが…」

零誠「説得よろしく。それでアザゼル教諭に策があるんすか?」

アザ「『終末の大龍ミドガルズオルム』にフェンリルの対策を聞く」

零誠「ロキが作ったバカデカいドラゴンでしたっけ?」

アザ「ああ。ミドガルズオルムとコンタクト取るのにドライグの力が必要だから早く契約し直せよ」

やっぱりいい加減やんないまずいよな。

-80-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ハイスクールD×D 13 イッセーSOS (富士見ファンタジア文庫)
新品 \630
中古 \339
(参考価格:\630)