小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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コメください。

ー7巻エピローグー

ロキを倒した夜

レーセー、黒歌、アザゼル、ロスヴィアセ、バラキエルがレーセーの部屋に集まっている。

アザ「そんじゃあ、会談が上手くいった祝いだ。乾杯!」

全員『乾杯!』

酒呑める組で宴会開始。

アザ「今日は無礼講だ!レーセー!代金は出すから出し惜しみすんな!」

零誠「仕方ないですね。俺の古今東西の酒コレクションを出しますかね」

ベッドの下から次々に出していく。

バラ「ビールに日本酒、カクテルまであるのか」

ロス「でも、ワインは無いみたいですね?」

零誠「流石にワインは温度管理しないといけないですから買った日には呑んじまうんですよ」

ロス「なるほど」

零誠「あ、もしかしてロスヴィアセさんはワインが好きでしたか?」

ロス「まぁ、北欧は本場ですから安いのですけど一番慣れてますからね」

零誠「ならオーディンさんならいいの持ってそうですね」

ロス「というよりオーディン様は来てないんですか?あ、またキャバクラとかに行ってるんですね。全く護衛をつけないで仕方ないですね」

バラ「ん?何を言ってるんだ?」

ロス「何がですか?」

アザ「ジジイなら会談が終わったらすぐに用事があるって帰ったぞ」

ロス「なっ!?」

バラ「というより知らなかったのか?てっきり了解を得てこの場にいると思ったのだが」

ロス「………一言も聞いてませんよ」

零誠「てことは、遠回しにクビ?」

ロス「ウワーーーーーーーーーーーーーーーン!!」

ロスヴィアセさんが泣き始めた。

ロス「てことは、私は無職ですか?お婆ちゃんに仕送りとかしないといけなのに!ていうか、普通あそこまで尽くしておいて簡単に切りますか?」

黒歌「レーセー。まだお酒を呑んでないののこのテンション困るにゃ。なんとかするにゃ」

呑んだ後のロスヴィアセさんの恐ろしさを知る黒歌が言ってくる。

零誠「仕方ない。あのう、ロスヴィアセさん」

ロス「何ですか?今は今後のことを考えるので忙しいんです!」

零誠「良かったら、俺が部長に推薦しましょうか?」

ロス「推薦?なんの推薦ですか?」

零誠「グレモリー眷属への推薦ですよ。オーディンさんの護衛への復帰は無理になりますが、結構いい待遇で迎えさせて貰いますよ」

ロス「どのような待遇なんでしょうか?」

零誠「このようになってます」

レーセーは紙をロスヴィアセに渡す。

ロス「ウソ!?ヴァルハラに比べて段違いじゃないですか!?」

零誠「ちなみにそれだけでなく、開拓されてない所になりますが冥界の土地が北海道くらいならついてくるという特典付き。グレモリーは優秀な人材を待っています。あなたもグレモリー眷属になってみませんか?」

ロス「なります!なります!私なります!」

零誠「それでは面接は明日行うことにしましょう。安心してください、身一つで構いませんから」

ロス「面接ですか、頑張ります!」

零誠「ちなみにもしグレモリー眷属になった場合は駒王学園オカルト研究会に所属して貰うのですが、高校3年生にしますか?もし、教員免許があるなら教職員ということにも出来ますが」

ロス「教職員でお願いします」

零誠「はい。そちらはソーナ会長に報告させていただきます」

黒歌「………凄いにゃ」

バラ「流れるような取り込み方だったな」

アザ「これが一級フラグ建築士の話術か」

ロス「それじゃあ、祝い酒です!」

零誠「明日は面接なんだから程々にしてくださいよ」

ロス「分かってますよ」

数分後

ロス「もーう、飲めましぇーん」

零誠「こりゃ確実に明日は二日酔いだな」

バラ「おい。赤龍帝」

零誠「はい。なんですか?」

バラ「お前は朱乃のことが好きか?」

零誠「ええ。朱乃さんは大切な仲間です。朱乃さんが必要とし続ける限り俺は支えますよ」

バラ「そうか」

そう言うバラキエルさんは嬉しそうだった。

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翌日

ロス「あ、頭が痛いです」

零誠「だから言ったじゃないですか。はい、スポーツドリンク」

ロス「ありがとうございます」

零誠「それじゃあ頑張ってください。ロスヴィアセさんと一緒の学園生活楽しみにしてますよ」

ロス「は、はい!(そうですよ!上手く行けば本当にレーセーくんを自分好みに育てることが出来るじゃないですか!)」

ロスヴィアセさんがやる気になり、二階に上がって行った。

朱乃「うふふ、ロスヴィアセさん張り切ってますね」

零誠「まぁ、無職からの脱出には張り切るでしょう」

朱乃「あらあら、やっぱりそういう認識なんですね」

零誠「ん?」

朱乃「いえいえ、なんでもありませんよ。それよりこれを食べてみてください」

朱乃さんが小皿を出してくる。

零誠「肉じゃがですか。それでは一口」

朱乃「どうぞ」

パクッ

零誠「んー美味しいですね。優しい味がします。うちと違いますがおふくろの味ってやつなんですかね」

朱乃「本当ですか?」

零誠「ええ。これなら毎日食べたいですね」

朱乃「毎日……」

朱乃さんが顔が真っ赤になった。

殺し文句を普通に吐くレーセーであった。

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アザゼルサイド

アザ「ほらよ。朱乃からだ」

バラ「こ、これは朱璃の味!?」


アザ「泣く程嬉しいのかよ」

バラ「あの赤龍帝になら娘をやっても平気かもな」

アザ「親バカなお前にそこまで言わせるなんて流石レーセーだな。だが、レーセーの周りは美人揃いだぞ」

バラ「朱乃が一番だから大丈夫だ」

アザ「本気の親バカ発言」

バラ「まぁ、もしもの為に後方支援は徹底的にやるつもりだからな」

アザ「本当に親バカ過ぎる。こりゃレーセーもキツいな。リアスの所も合わせりゃ家2つから挟まれてんだ。ま、自業自得か」

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