小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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感想ください。

ーVS0ー

他の4人の戦闘が終わった時

キン!キン!キーン!

レーセーと0はまだ戦っていた。

技術の面では同等なので武器が先に限界を超え壊れる。

それを何度も繰り返したらしく地面に折れたり、壊れた武器が地面に落ちている。

零誠「全く自分と同じ力を持つ奴とやり合うのは決着がつかなくて困る」

0「………もし本気で言ってるならお前は馬鹿だ。そして馬鹿にしてるにも程がある」

零誠「え?どういうことだ?」

レーセーの疑問に答えることなく、0は戦闘に戻る。

どういうことだ?

あいつは俺で俺はあいつなのに。

技術的には同じ、能力も同じなのにどこが違う?

0「考えごとかよ?余裕だな!」

0は鬼のような形相で迫ってくる。

零誠「はっ!?」

そういう事か。

確かに俺とお前は別人だ。

違うのは2つ。

俺が悪魔で0が人間だといいうこと。

負けたら俺は失う物が無く、0は全てを失うということ。

確かに使った武器はほぼ同じ数だった。

だが、能力作成を使った回数は0は俺の数倍。

零誠「確かにこれは失礼だわ」

能力作成。つまりレーセーの場合は『正喰者』なのだが、一度使ったら同じ物は使用不可という制限がある。

0に制限が無いわけではなく、むしろ0は武器でさえ同じ制限がある。

0が出し惜しみしない理由は人間だから同じ数じゃ負け、全てを失うから。

零誠「お前は今アーシアが攫われた時の俺と同じわけか」

なら出し惜しみするわけにはいかないよな。

最強を出し惜しみしないお前に最強を殺す繋がりを出し惜しみせずに使ってやるよ。

零誠「構築『デストロイヤー』」

レーセーに角が生え、爪が伸び、目が赤くなる。

0が奮った刀をまともに受けるが、刀が負ける。

零誠「安心しろよ。お前の攻撃を全て攻撃としてみてやるよ」

0「本気になったのはいいが………俺相手にそんなとっておき普通出すか?」

零誠「俺って過小評価って嫌いなんだよな。俺のドッペルゲンガー下に見るのって自分を過小評価するのと同義だろ?」

0「確かにそうだ。徹底的にやりあおうぜ」

0も角が生え、爪が伸び、目が赤くなる。

どちらかが消えるまで傷は癒えない。

0「これで負けるわけにはいかなくなっただろ?」

零誠「ああ。そういえばドッペルゲンガーって会ったら死ぬって言うけど殺し合うらしいな」

0「全くその通りになったな」

二人が使っている『デストロイヤー』は他の能力を一切受け付けない。

つまり、時間がかかるかもしれないが決着はつく。

能力が同じ場合は能力が収まる器の差が決着を決める。

数十分後、このゲームはプレイヤー側の勝利で終了した。

ーーーーーーーーーーーー

その日の夜

零誠「おい!駄神!どこにいやがる!」

ロキ「やーやー。零くんじゃないか。君から来るのが珍しいから模様替えしてみたよ」

零誠「模様替えで教室が浜辺になる理由が分からん」

いつもの教室ではなく、夕日が綺麗な浜辺になっている。

ロキ「模様替えなんて簡単だよ。君の家を完璧にトレースしてみたりしたし」

零誠「チートってよく言われるが、お前に比べたら全然マシだな」

ロキ「ま、やったらやったで虚しくなったんだけどね」

零誠「なんちゅう能力の無駄使い」

ロキ「それで、君は何か用件があったんじゃないかい?」

零誠「そうだった。今回のことはてめえが関係してるだろ?」

ロキ「まーね。どうだい?懐かしかっただろう?」

零誠「記憶が無いのにどう懐かしめと?」

ロキ「そういえばそうだったね」

零誠「それで用件はなんだ?」

ロキ「おや?どういうことだい?」

零誠「お前がなんか用件があっからあんなことして俺を文句言わせにこっちに来させたんだろ?」

ロキ「大正解。まさかそこまで分かってるとはね」

零誠「てめえの事は他の奴等よりは理解してるつもりだぜ」

ロキ「っ?また、そういうこと言うんだから」

ロキが顔を反らす。

零誠「で、用件は?」

ロキ「くす。私も物語に参加することになったよ」

零誠「………マジかよ?」

ロキ「マジマジ大マジ。君がロキをぶっ殺してくれたおかげでその枠に入り込むことが出来たよ」

零誠「しまったーーーーーーーーーーーーーー!!」

ロキ「それはいくらなんでも失礼だろう。だいたい神を殺して欠員出したらマズいだろう」

零誠「そこは反省している。別人とはいえロキに反応して容赦なく殺ったのはまずかった」

ロキ「分かった。表出ろや!」

零誠「はっきり言って浜辺なんだからここが表だろ」

ロキ「ここじゃ勝負にならないだろ。分身を外に出していて君を無理矢理ここに引き摺りこむことが出来ないほど弱ってるけど君には負けないだろう」

零誠「弱ってる?死ねゴラァ!」



ロキ「だから勝てないって言っただろ?」

零誠「ちくしょう……全然変わらねえじゃねえか」

砂浜でロキに椅子にされていた。

ロキ「それは水が100度で蒸発するのが変わらないのと一緒で1億度と1000万度も変わらないだろ?」

零誠「………分身の方をぶっ殺す」

ロキ「ま、彼は1万度くらいだから勝てる望みはあるんじゃないかい?」

零誠「倍化を7回分を継続か」

ロキ「もう倒し方を考えるなんて全く恐ろしい」

零誠「おい、そろそろ帰るからどきやがれ」

ロキ「なんか新しい扉を開きそうだから邪魔しないでくれ」

零誠「その扉はコンクリで固めて一生開けんな」

ロキ「名残惜しいがまたの機会まで我慢しよう」

零誠「二度とねえよ!」

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