小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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更新亀。コメ募集

ー試練ー

特に何も無い平和なある日

リアス「………まずいわ。お義姉さまがフリーだから来るらしいの」

どうやら知り合いが一人来るだけで我が家の平和は崩壊するようだ。

零誠「で、部長、具体的にどうまずいんですか?」

白音「………部長はお義姉さんになった時のグレイフィアさんが恐いんですよ。チェックが凄く厳しいらしくてね」

零誠「ここは和むところですか?」

リアス「怒るわよ」

零誠「息子さんと一緒にいたいだろうに休みにわざわざ来るなんてなんか重要な用件ですかね?」

朱乃「どうやら義姉としてリアスに言いたいことがあるらしいみたいですよ」

零誠「なら俺達は外にでも行きましょうか。邪魔になっても仕方ありませんし」

リアス「レーセー、あなたにも聞いてもらいたいから一緒にいて頂戴」

零誠「よく分かりませんがそう言うなら聞きますけど」

名指しで指定されたが自分が普通でないことは理解しているので触れないでおこう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピンポーン

呼び鈴が鳴ったのでインターホンで確認するとグレイフィアさんだった。

いつもは魔方陣なのに今回は玄関からか。

グレイ「ご機嫌よう。皆さん」

リアス「ご機嫌よう。お義姉さま」

ザ・お譲様って感じの挨拶だな。

???「お久しゅうございますな。お譲様」

声のしたほうを見るといたのは神獣の麒麟。

炎駒「これは赤龍帝殿。お初にお目にかかる。私はサーゼクス様のポーンを勤める炎駒と申します。以後お見知りおきを」

零誠「よろしくお願いします!握手………は無理か。じゃあ、写真一枚いいですか?」

イリナ「レーセーくんが夢中になってる」

ゼノ「ああいうのが好みなのか?」

零誠「だって、麒麟だぜ?超憧れるじゃん」

炎駆「こんなに喜んでいただけるとは足を運んだ甲斐がありました」

零誠「どうぞお上がりください。お茶とお茶受けをご用意していますので」

黒歌「レーセーの敬い方が行き過ぎて恐いにゃ」

炎駆「お言葉に甘えたいのはやまやまですが、私にはまだ仕事が残ってるのですぐに行かないといけません」

零誠「それは残念です。引き止めてご迷惑になってはいけませんし、またいらっしゃってください」

炎駆「そのお言葉だけで私は満足しております。では」

そう言うと炎駆は霧のように消えた。

いやぁ、良いもの見れた。

グレイ「炎駆を使えば案外簡単に婿に(ボソッ)」

グレイフィアさんが何か呟いたがよく聞き取れなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

グレイ「そう。リアスはご迷惑をかけていなくて安心したわ」

アー「リアスお姉さまにはよくしえもらっています」

グレイ「リアスは少々我侭ですから皆さんに迷惑をかけてないか心配だったんですよ」

白音「………少々のわがままなんてレーセー先輩の行動に比べたら可愛いものですよ」

全員『うんうん』

零誠「あれ?なんかこちらに流れ弾飛んできた?」

グレイ「良い学友に恵まれていることは分かりました」

グレイフィアさんが問題児の俺と横で固まってる部長を交互に見る。

グレイ「後は殿方ですね」

その瞬間に空気が死んだ。

夕麻「グレイフィアさんが来たってことはやっぱりそういうことなんですか?」

零誠「そういうことってどういうことだ?」

唐変木EX発動

グレイ「分からないなら気にしないでいいですよ」

リアス「ちょっとお義姉様!このことは私の好きなようにさせてくれるって」

グレイ「確かに結婚相手に関しては好きにさせると言いましたが、手を出さないとは言ってませんよ」

リアス「そんなの屁理屈です!大体そんなことして嫌われたら」

グレイ「あなたは自分が冥界でドラゴンで縁談を破談させたって有名なことを忘れずに」

零誠「そのことについては今回の新人戦で回復してるところでしょう」

グレイ「確かにそうですね。でも、それだけじゃ改善出来ないのも確かです」

零誠「ぐっ、でも………」

グレイ「でも、あなたに勝てば完璧に改善するかもしれませんね。しかし、兵藤零誠という人物はわざと負けることなんて出来ない」

夕麻「………主様が言い負かされてます」

グレイ「今現在悪魔は少子化の危機に瀕しています。だからあなたにもくどくどくどくど」

お説教が始まっちまいました。

グレイ「くどくどくどくどということで分かりましたか?」

リアス「は、はい!」

零誠「グーグー………あ、えっと分かりました」

グレイ「寝てましたね?」

零誠「………すんません。校長の話とか立ちながらでも眠ってしまうんで」

ゼノ「さすが問題児」

零誠「否定出来ねえ」

グレイ「はー。ま、いいです。先程のことだって私達はあなたのこと言えないですし」

零誠「縁談ぶち壊すより酷いって何したんすか?」

リアス「グレイフィア様は旧魔王派に仕える一族なんです」

零誠「戦争中に相手方の大将とくっついちゃった訳すか」

朱乃「演劇になる程有名な話なんですよ」

サーゼクスさん自体がそういうの好きそうだしな。

グレイ「だからというわけじゃないけどあなたには周りにも肯定される形で幸せになって欲しいのよ」

リアス「………お義姉様」

なんか部長が嬉し泣きしそうです。

グレイ「その為にも、あなたにはくどくどくどくど」

零誠「お休みなさい」

サー「まぁまぁ、グレイフィア。リアスはよくやってるから、それ位にしてあげなさい。そして面白い話に移るからレーセーくん起きなさい」

零誠「グー………サーゼクスさんおはようございます。何時からここに?」

目覚めたレーセーが的確な疑問を投げかける。

サー「ついさっきね。お土産もあるよ。先日発売した『リーアたん成長記録』」

零誠「部長の写真集ですか」

リアス「なんでそんな物が!?」

零誠「俺だけ商品化なんて悪いじゃないですかー。なので他のみんなの写真集だけでも出してもらうことにしたんすよー」

全員『なっ!?』

零誠「自分の写真集なんて物が出回る羞恥心を味わうがいい!」

レーセー達は知らない。もうとっくに松田プロデュースの下、隠し撮り写真集が学校中に出回ってることを。

グレイ「それよりあなた。今日は四大魔王で会議があったはずですよね?まさか抜け出してきたのですか?」

固まった笑顔のままグレイフィアさんが聞く。

サー「ここから直接私の映像を会議場に送れば問題無いだろう」

グレイ「全くあなたは私が休みの日はいつもめちゃくちゃたって。今からでもメイドに戻ろうかしら」

ザザ…ザザー

ノイズが入り大画面に会議場の映像が映し出される。

セラ「もうサーゼクスちゃんったら何やってたの?アジュカちゃんもファラビーも時間に厳粛なサーゼクスちゃんが来ないから不思議がっていたんだから」

サー「ちょっと人間界に来ていてね」

セラ「ズルーイ!私も人間界に行きたかったのにー」

アジュ「君が人間界に行く時はなにか問題が起きたときか面白いこと考えているときだ。まぁ、今回は十中八九後者なんだろうがね」

ファラ「えー。めんどくさいことはやめてよねー」

新人悪魔の顔合わせのときにいた魔王の二人か。

サー「ああ、レーセーくんにはまだ紹介したなかったね。怪しげな雰囲気の彼がアジュカ・ベルゼブブ。技術専門だ。めんどくさそうにしてるのがファルビウム・アスモデウス。軍事専門だよ」

アジュ「怪しげな雰囲気は悪魔らしくていいじゃないか。初めまして。赤龍帝殿。噂は聞いてるよ」

ファル「ファルビウムだよ。よろしくね」

零誠「兵頭零誠です。色々と迷惑をかあけると思いますがよろしくお願いします」

サー「ちなみにセラフォルー君は外交専門だ」

零誠「少し前に堕天使陣営を滅ぼそうとしてませんでしたっけ………」

セラ「………そんな昔のこと忘れたわ」

ファル「全くサーゼクスもセラファフォルー働き過ぎなんだよ。僕は働いたら負けっておもってるからね」

零誠「あのヤンキー悪魔とはぜんぜん違いますね」

リアス「ちょっとレーセー。失礼よ」

ファル「かまわないよ。本当のことだし」

朱乃「ファルピー様は眷属集めに全力を注いでそれ以降は眷属に仕事の大半を丸投げしてるんですよ。簡単に言えば夏休みの最初の方に宿題を終わらせて後は全部休むタイプですね」

朱乃さんが耳打ちしてくる。

アジュ「で、サーゼクス。今回はどんな面白いことを思いついたんだ?」

サー「グレモリー家に代々伝わる遺跡での通過儀礼を受けてもらおうと思っていてね」

リアス「なっ!?」

アジュ「それは会議より面白い」

セラ「サーゼクスちゃん以来ね」

ファラ「先に祝っておくよ」

グレイ「というわけで、それがお義父様とお義母様からの言伝です。私たちを安心させてください。それとサーゼクス。帰ったら分かっていますね」

グレイフィアさんはサーゼクスさんの頬を引っ張り連れて行く。

サー「ほういうことだからふぁんふぁってね。リーアたんにフェーセーくん。応援ふぃてるよ」

最強夫婦が退場する。

零誠「てか、なんで俺まで参加することになってるの?」

リアス「そ、それはレーセーの実力がこの中で1番高いからよ!」

零誠「なるほど。でも俺だけってことは試練に連れてける眷族は一人ってルールがあるんですか?」

リアス「そ、そうよ。だから他のみんなの分までがんばってね」

部長以外の女性陣は集まってこちらに聞こえない程度の声で何か話してる。

イリナ「部長の家が外堀から埋めようとしてるだけよね?」

黒歌「十中八九そうにゃ」

アー「だ、大丈夫なんでしょうか?」

夕麻「大丈夫じゃないですか?主様の性格上そんなこと気にしませんし」

ゼノ「確かに。無理やりさせられそうになったら普通にぶち壊しそうだな」

白音「………では、私たちの方針は?」

朱乃「レーセーくんに気づかれないように応援だけはしておきましょう」

全く女性というものは恋愛において強かである。

そこに買い物から帰ってきたロスヴィアセさんが入ってくる。

ロス「見てください!生活に必要な物を全て100均で揃えました!」

そして彼女は残念である。

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