小説『カオススクールG×B』
作者:零崎哀識()

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最近1話で閲覧数1万超えてない気がする(泣)

ー魔王戦隊ー

2度目の最強夫婦来訪から数日後

冥界

部長と2人でグレモリー領の山岳地帯に来ている。

そして目的地である石で出来た祠にたどり着いた。

リアス「はぁ」

先ほどから部長はため息が多い。ここは少しでも安心させるべきだろう。

零誠「部長。俺に任せてください。あなたの眷属なのだから最強じゃないはずがないでしょう?」

リアス「眷属………はぁ。そうよね。あなたはやっぱり眷属なのよね」

あれ?余計に落ち込んじまったぞ。

???『とうっ!!』

次の言葉を考えてる途中で頭上から5つの影が降り立つ。

………戦隊ヒーロー?

リアス「何者!?」

うん。俺も気になる。

???「ふっふふー!我こそは謎の魔王(スパン!)イタッ!?」

赤いのに黄色いのがハリセンで突っ込みをいれた。

レッド「すまんすまん。気を取り直して。我らは魔王戦隊サタンレンジャー!リーダーのサタンレッド!」

ブルー「同じくサタンブルー」

グリーン「めんどいけど、サタングリーン」

ピンク「レヴィアたんじゃなくてサタンピンク!」

イエロー「はぁ、えーっと、サタンイエロー」

ドカーン!

5人のバックだ爆発が起きる。

………4大魔王とグレイフィアさんだよね?

だってノリノリでサーゼクスさんとセラフォルーさんポーズ決めてるし。

うん。冥界は今日も平和です。

さて、俺が今しないといけないことはケータイを取り出し、

パシャッ

零誠「あーもしもし、ギャスパー?今送った写真をネットで拡散しといて」

イエロー「何をしてるんですかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

山岳地帯なのでイエローの声が木霊する。

零誠「皆さんのかっこいい姿(痴態)を多くの人に見てもらおうと思って(笑)」

レッド「そうだろう。そうだろう。昨晩息子と一緒に考えたポーズだからな」

ピンク「私だって可愛いポーズを考えたんだから!」

イエローは味方が居ないことに気づきピクピクと体を震わせている。

零誠「さて部長。どうします?」

リアス「レーセー。下手に手を出したらダメよ。魔王戦隊の名の通り、全員魔王クラスの魔力を感じるわ。一体何者なのかしら?」

気づいてないだと!?

あれってあなたのお兄さんですよ!まぁ、俺だったらいい年して戦隊物の格好した兄が居たら全力で他人のフリしますけどね。

レッド「我々はグレモリー家に雇われたのだ。この遺跡には3つの試練が待ち構えている。その試練を君たちのコンビネーションで乗り越えてほしい」

ピンク「あ、空に謎の飛行物体が!」

レッド「何!?みんなで一斉攻撃だ!『滅殺の魔弾(ルイン・ザ・エクスティンクト)』」

ブルー「『覇軍の方程式(カンカラー・フォーミュラ)』業の式」

ピンク「『零の雫と霧雪(セルシウス・クロス・トリガー)』」

グリーン「アスモデウス的な攻撃」

イエロー「一応、イエローショット」

空中に今まで見たことの無い程大きな爆発が起きる。

空間に亀裂が入ってオーロラまで出てるし

ブルー「ただの悪霊ではないか。驚かすなピンク」

ピンク「てへ」

たかが悪霊相手にオーバーキル。悪霊だが同情してしまう。

リアス「それで試練とは?」

零誠「今のところはスルーすか!?」

リアス「悪霊は倒すものよ」

零誠「確かにそうですけど!あれ?なんだこの状況?おかしいのは俺なのか?」

マジで最近自身を無くすよ。俺の常識が通用しないんだもん。

レッド「我々が各試験を受け持つ。君たち2人の絆を見せてほしい」

リアス「ああ、もう!いいわ!ここまで来たらやけくそよ!私たちの絆を見せ付けてあげるわ!」

第一の試練

ピンク「1つ目の試練はダンスよ!2人のコンビネーションを見せて頂戴」

冥界が平和なわけだ。トップの家の試練がダンスだもん。

音楽が流れ出したので踊り始める。この音楽は社交ダンスか。

リアス「レーセー、上手よ。あなたはなんでもそつなくこなすわね」

そして、音楽が終わり、一礼する。

パチパチパチ

ピンクが拍手を送り、

ピンク「合格よ。心配して損しちゃった。次の試練もがんばってね」

第二の試練

グリーン「2つ目の試練はテーブルマナー。原点方式でメイド2人がチェックしてるから持ち点が無くなったら失格ね」

全く持ってチョロイな。

数十分後

メイド「お二人とも完璧です。こちらから言うことありません」

零誠「あのう。あの料理は誰が作ったんでしょうか?」

メイド「私たち2人ですが」

零誠「美味しかったのですが、あのドレッシングに使われていた卵の数をもう1つ増やせばコクが増してよくなると思いますよ」

メイド「勉強になります。ありがとうございました」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後の試練に向かう途中

リアス「レーセー。私はね、お兄様とお義姉様に憧れてるの」

部長が少し悲しそうな顔で言う。

リアス「お兄様は魔王でお義姉様は最強のクイーン。本から尊敬しているわ。でも、同時に感じてしまうの。優秀な2人に比べて私はダメな妹ではないかと。私が本当に次期当主でいいのかってね」

零誠「はぁ。全く何をそんなことで悩んでいるんですか?」

リアス「そんなことって!」

零誠「そんなことでしょう?俺の主がダメなわけないじゃないですか。もし本当にダメなら俺は付いていきませんよ。部長に俺は一生付いていきますよ。それがあなたがダメではないという証拠です」

リアス「……あなたは私をちゃんと見ていてくれる。あなたに見られていると分かるだけで進んでいけるわ。それだけあなたに夢中ってわけね………けど、まだ部長なのね(ボソッ)」

零誠「最後に何か言いました?」

リアス「いえ、なんでもないわ。最後の試験に向かいましょう」

最終試験

ブルー「最後の試験は筆記試験だ。グレモリー家の歴史と冥界の一般常識だ。制限時間は1時間。始め!」

始まるの早っ!?まだ席にもついてねえよ!

慌てて机に向かって書きだす。

思ったんだが、石造りの神殿でダンスはまだいいが、テーブルに座って食事や机に向かってテストってシュールだよな。

1時間後

ブルー「そこまで」

ブルーが採点を開始する。

目の前で採点されるのってなんか心臓に悪いな。

ブルー「リアス・グレモリー合格。兵頭零誠合格だが、ここで問題。間違えたら即失格」

何!?なぜに俺だけ!?

ブルー「我ら悪魔は昔72柱という序列が存在した。1位から72位まで全て答えよ」

舐めるな!中級試験のためにその辺りはみっちり勉強したわ!

レーセーはスラスラと答えたいく。

ブルー「お見事。では、その中で断絶した家は?」

エグい!?まるで賞金を出したくないクイズ番組だな。

だが、ぶっちゃけ高校の勉強は前世でふざけてるほどやったから、悪魔の勉強にほとんど時間回してるから答えられるんだけどな。

ブルー「正解。正直転生悪魔だから答えられないと思ったんだが、やるじゃないか。合格を授けよう」

リアス「よくやったわ!これで私たちの仲を疑う者は居ないはずよ!」

部長が嬉しそうに抱きついてきた。

ブルー「少しばかり君の中の『悪魔の駒』を見せてもらえるかね?」

言うなり俺の胸に指を当てる。

ブルー「ほう。面白いことになっている。駒の色が赤が3つ、黒と金が2つ、白が1つに変わっている。『覇龍』の影響だろうな。だが上書きが雑だ。俺が一工夫加えておこう」

零誠「いいんですか?」

ブルー「構わないよ。身内の不始末を片付けてくれたし、なによりどうなるのか見てみたい」

リアス「レーセー。あなたブルーとなにか繋がりあったの?」

ブルー「気にしなくていい。さ、終わったから行きなさい。奥でレッドが待ってる」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

通路を進むと光が見える。

最奥は天井が無く、冥界の空が広がっていた。

そして、中央にあるのはコロシアム。

コロシアムの上にはレッドとイエローが待っている。

イエロー「お疲れ様でした。お2人ともおめでとうございます」

レッド「よくぞここまでたどり着いた。だがしかし、これで終わるほどグレモリー家の試験は甘くない。最終試練としてこの私サタンレッドと戦うがいい」

零誠「お疲れ様と言われた傍から1番キツイ試練盛り込んでくるなよ!」

レッドは赤いオーラもう纏ってるし!?

レッド「魔王戦隊のリーダーとして一度ジゴロドラゴンと手合わせしたかったのだよ。どちらが冥界の真のヒーローにふさわしいか雌雄を決しよう!」

零誠「んなものくれてやるから簡便してくれ!」

リアス「サタンレッド!レーセーは北欧の悪神ロキを倒す実力を持つのよ!挑むなんていい覚悟ね」

零誠「ちょっ!?煽るの止めてもらえます!?」

サー「相手はあのロキを倒した赤龍帝だ。心が高鳴り、血が躍る!この感じ久しぶりだ!」

零誠「煽りに乗っかちゃったし!?ちょっとイエローさん!なんとかしてください!ただの悪魔と戦おうとしてますよ!」

イエロー「おや?写真をばら撒くほどの実力を持つレーセーくんなこれくらいどうってことないでしょう」

零誠「さっきのまだ根に持ってるんすか!?」

理解した。味方は居ない。実力者がこんなに居たら逃走も不可能。

ならやるしかねえよな。

零誠「禁手化。『正喰者』発動。『光化静翔(テーマソング)』」

髪が黒く染まる。

この一連の動作をする間レッドはポーズをきめていた。

サー「ヒーローが変身している間は攻撃をしないのがお約束だ!」

全く面白い人だ。

数十分後

さっきから同じ状況が続いている。レッドが滅びの魔力を放ち、レーセーがそれを避けるという状況が。

レーセーが避け続けられる理由は先ほど作成した『光化静翔』

文字通り、光と化して静かに翔るスピード上昇の能力。

姿が見えなくなったり、分身できる程の速度を出せるのだが、レーセーの方からの攻撃が一撃も放たれていない。

レッドはレーセーの速度を純粋な物量で潰そうとしている。

サーゼクスの攻撃量は開始時に比べ、10倍には増えている。

今では攻撃の量が多すぎてレッドが見えなくなるときもある。

本気でこれはまずい。

セラ「赤龍帝くんガンバー」

アジュ「これは凄い。まさかここまでサーゼクスの攻撃を相手できる者がいるとわ。速度だけなら上級悪魔の上位に食い込むな」

ファラ「zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz」

もうこれイジメじゃね?

リアス「滅びの魔力?まさか!」

零誠「やっと気づきましたか」

リアス「ええ!レッドはバアル家の者ね!」

そっちかー!?つーか、さっきアジュカさんが名前出してたよね?部長ってたっぱりダメな子?

サー「他のことを考えてるなんて余裕だね?もう少し数を増やそうか」

マズイ!マズイ!マズイ!考えろ!打開策を考えろ!考えろ!考えろ!

1人じゃキツイなら2人に増やせば。でも、どうやって?部長に協力してもらったらイエローが出てくるからマズイ。

2対2の状況には出来ないから1対1対1の3つ巴にすればいい!

零誠「セラフォルーさん!これは真の冥界のヒーローを決める戦いです!魔法少女レヴィアたんが参加しなくてどうするんですか!」

セラ「はっ!?そうね!1番最初にアニメをやっていた私が参加しないのはおかしいわ!」

釣れた!

セラ「カレイドステッキ来て!変身!魔法少女レヴィアたん!」

サー「まさかセラフォルー君が参加するとは」

一瞬だが、サーゼクスさんがセラフォルーさんに集中する。

零誠「構築『知られざる英雄(ミスター・アンノウン』」

『知られざる英雄』自分のことを忘れさせる能力。

この戦いがそもそもサーゼクスさんとセラフォルーさんのヒーロー対決だと思わせる。

その後は直ぐに帰りましたよ。魔王の相手は魔王に任せるのが一番でしょ。

ま、能力が切れた後にめっちゃ怒られましたけど。

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