小説『渡猫百年日記』
作者:猫紅葉()

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 どうも猫紅葉です。連続投稿ですよろしくお願いします。

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一ページ目[転生は迷路から]

????年 ?月?日 ????

side元生徒

 あれ?ココドコだ?なんで真っ白な部屋にいるんだ

 僕はさっき屋上からオチタハズナノニ

 〈確かにお前は屋上から落ちたし死んだ。だがそれで意識や魂が消えるもんじゃねぇ〉
どこからか声が聞こえる。

 誰ですか?

 〈ありゃ?驚かないの、普通は「ウオッ!」とか「俺って死んだのか!?」とか「なんで考えが読めんだ!?」って言うのに…〉
 声の主は白く、人の形をしており、顔には口以外ないおかしな影であった。

 そんなのどうでもいいです
 死んだのならさっさと輪廻の輪に入れるなり僕を消すなりしてください

 〈そりゃまだダメだ〉
 白い人影は口で弧を描き言う。

 なぜですか?

 〈待て待てそう睨むな、理由はちゃんとある〉
 白い人影は手を出し僕を制する。

 どんな理由ですか?(怒)

 〈まぁ、理由としてはお前に少し同情したのと命を勝手に捨てたのにブチギレたっていうのが主な理由だ。〉
 白い人影はブチギレたの部分を強くして言った。

 大半がブチギレたことですね

 〈そそそ、そんなことないぞ。(汗)〉

 どもってますよ

 〈それは置いといて!〉

  (にげた…)

 〈とにかく東方Projectの世界に転生させるからテンプレ通り特典を選んでくれ。〉

 転生なんて嫌ですよ。せっかく自殺したのに

 〈‘ありとあらゆる本を読める程度の能力’なんかもいいぜ〉
 ピクっ

 しょうがないですね、転生の話承けますよ

 〈(変わり身はやっ!)あ、ああどんな特典がいい?〉
 失礼ですね、僕は自分に正直なだけです。

 じゃあ、いろんなところを渡れるように‘ありとあらゆるものを渡れる程度の能力’

 いろんな本を見れるように‘文字を読める程度の能力’

 あと僕の魂の壊れてない部分を集めて新しい魂を作れますか?

 〈ああ、作れるがそれは魂は繋がってるがもうお前じゃなくて完全に別の存在だぞ?〉

 別にいいですよ。そして、その魂に苦難を乗り越えて生きていけるように力がつくようにしてください

 〈なんでそんなことをする?〉
 白い人影は真剣な雰囲気で聞いてきた。

 僕は自殺してしまいましたがその魂にはしっかりと生きて欲しいからです
 僕は相手の雰囲気に答え真剣に返した。

 それと僕〈ん?〉妹か弟が欲しかったんですよ
 白い人影はポカンと口を輪にした後、いきなり笑い始めた。

 〈ワハハハハハ!!!〉

 失礼ですね、真面目に答えたんですよ?
 僕は頬を膨らます。

 白い人影は涙目になりながら言った。
 〈スマンスマン、いいぜその希望、叶えてやる〉

 ありがとうございます。特典の希望はそこらへんですかね?

 〈ああわかった。‘ありとあらゆるものを渡れる程度の能力’の副産物として‘引きずり込める程度の能力’あとお前の頭に飼っているもの対策に‘忘れない程度の能力’も追加してやる〉

 頭に飼っている物ってなんですか!?

 〈お前の頭には“記憶喰らい”ていう化物が住んでやがって、それにお前が幸せな記憶を奪われたのがお前の自殺の原因の一つだ〉

 なら対策なんかよりもその化物を取ってください!

 〈すまんが、それは無理だ“記憶喰らい”は脳とほとんど同化する。他人には移るが一年以上住んでたらもう取れねぇ。ほんとうにすまん。〉

 わかりました…、だけどそれでも対策をとってくれるってあなた結構いい人なんですね

 〈当たり前だ。っとやっとお上から特典の申請が取れた…それとお前は罪があるから畜生道らしいがいいか?〉

 構いません、逆に人間よりましです

 〈それじゃーもうそろそろ転生だがいいか?〉

 大丈夫ですよ

 〈そういえば俺が誰か言い忘れてたな。俺は“神界第一種特別不干渉世界管理管理課課長” いわゆる神だ〉

 え?
 驚いているうちに足元に穴があいて落ちてゆく。

 〈あとタダで転生させるのも癪だから能力の練習のために半永久迷宮に落としてやる〉
 白い人影…神はイイ笑顔で穴の上から言ってきた。

 穴の中に落ちながら思った。

 やっぱりあいつは良い奴なんかじゃない嫌いだ。

sideout




side神

 ククククク…あ〜笑った。しっかしアイツ面白かったな

 反応が薄いと思えばしっかりとした部分を持ってるし
 淡白だと思えば意外と欲望に忠実だし
 かたっ苦しいと思えば以外に素直だし

 全く面白いヤツだ
 
 特に魂を分ける事に付いては驚いた
 それを行う方法は神界の中でも重役しか知らない方法だからつい警戒しちまったがやって正解だな

 きっと面白いことになる


 さっ、もっと面白くするためにもアイツの入った迷宮の中に罠や試練でも用意でもしてあそ…ケホンケホン、鍛えてやるか


sideout
                                  一ページ目[転生は迷路から]終
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(=‘x‘=)屋上裏

 どうも猫紅葉です。 『どうも自殺猫だニャ』

 一ページ目どうでしたか? 『こんな明るさだとほのぼの系はまだまだだニャ(じー)』

 ごめんもうちょっと頑張るから許して自殺さん

 『わかったニャ、だけどいい加減ほのぼのにしないと紅葉の小説はなんちゃってほのぼのになるニャ』

 わかった、そうならないように気お付けますm(_ _)m

 『というわけで』

 今回もこんな駄文を読んでいただき

 「『ありがとうございました!』」

 『じゃっ、次回まで飛び降りてくるニャ』ヒュ〜

 …ここって75m以上なかったっけ?(汗)

PS.少し修正しました。

-2-
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