小説『音羽さんちのボーカロイド!』
作者:歌音()

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?「ここが、音楽市なのかな?ルカさん?」
長い緑の髪をツインテールにした少女が言った。
ルカ「そうらしいです。ミクさん。」
ルカと呼ばれた女性が答える。
ミク「へぇ、新しいマスターってどんな人なんだろう。」
?「話聞いてないから…。」
妄想を膨らませるミクの後ろで黄色の髪の少年がぼそっと言った。
ミク「…何かなぁ、レン?」
レン「み、ミク姉ぇ、く、苦しい…。」
ミクにおもいきり首を絞められるレン。
?「レン、情けなーい!」
レンに似た少女がケラケラ笑いながらレンを見ていた。
ルカ「リンちゃん、心配しなきゃダメよ。」
リンとよばれた少女は「はーい」とだけ答えた。
ルカ「それよりもうすぐですよ。」

トゥルル…
コール音が聞こえる。
金色の長い髪がみだれたまま私は、コールに出た。
コールボタンを押すとスッと画面が現れた。
アリス「…もしもし?」
?「アリス、寝てた?」
コールの相手は母だった。
アリス「お母様どうしたんです?急ぎの用ですか?」
母「ボーカロイドたちがそろそろ着く頃だと思ったんだけど?」
私はその言葉で目が冴えた。
アリス「…着く?」
母「あら、言ってなかった?」
アリス「聞いてませんよ!」
母「じゃあ、そういうことだから。」
アリス「ちょっ…」
通話が切れる。
ツーツーと音が響く。
ピンポーン
チャイムが鳴った。
アリス「…どなたですか?」
玄関の外へ出る。
ミク「こんにーちわ!」
アリス「…。」
ルカ「ミクさん。驚いていますよ?」
ミク「え、そうなの?まあ、とりあえずこれからよろしく!」
私は急いで目の前にメール画面を開いた。
母からのメールが届いていた。
人数は4人。
アリス「あの、あと二人は…?」
ルカ「ああ、リンちゃんとレン君ですね。」
リン「ここだよー!!」
いきなり後ろから現れたリンに驚く。
リン「ほらレンも!!」
そしてまた一人ひょこっと出てくる。
レン「どうも…」
思わずため息が出る。
アリス「まあ、この家は私一人で住むには大きすぎますしね。」
…この出会いは私の生活を変えていくものになりました

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