小説『フェアリーテイル ローレライの支配者』
作者:キッド三世()

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第一話 ようこそ!フェアリーテイルへ!




シロツメの街からマグノリアに帰ってきた俺達はフェアリーテイルをルーシィに紹介していた。


「凄い!おっきいね!酒場?」


「酒場兼魔導士ギルドってとこかな。ほら入るぞ」


ドアを開けるとたくさんの人たちが飲んでいた。ミラは口説かれてるよ。


「ただいまーー!」


「ナツ、あまり騒ぐなよ!ルーシィはあっちの白髪のねーちゃんのところにいって来な」


「ミラジェーンさんだよね!わかった」


さてと、ルーシィの事はこれでいいだろう。俺はちょっと飲むかな。


「てめえサラマンダーの情報嘘じゃねーか!」


「ふふっ、ナツが帰ってくるとまた店壊れそうね」


「もう壊れてるけどな。ミラ後片付けよろしく」


俺の声に気づいたミラはニコッと笑って俺に抱きついてきた。


「カイル!帰ってたのね!おかえりなさい!」


「おうただいま。それと帰ってくるたびに抱きつくのはやめてくんねーか」


「なんで?いいじゃない!」


いや俺は良いんだけどね。ミラのデカイ胸が押し付けられてて気持ちいいし。
だが周りの視線が色々痛い。看板娘が抱きついてる俺に向けて呪詛の声が聞こえてくるし。




とか思ってるともう大げんか勃発してるし…まったくしょうがねえな。


「なんか皆おかしいわよ。マトモなのカイルとミラさんだけじゃない」


「よう、ルーシィ。大丈夫か?」


「あ、カイル。いいの?あれほおっておいて」


「大丈夫だよ。そろそろじーさんがくる」


言ってる間に来たか。黒い巨人が一喝する。


「静まらんかこのばかたれどもがー!!!」


相変わらずうるせーな。あ、ルーシィビビってる。


「ん?なんじゃカイルこの子は?新入りか?」


「ああ,名前はルーシィだ」


シュルルルルル。みるみるもとのサイズに戻っていく。


「よろしくね。」


「カイル、なにあの人…」


「ウチのマスター」


なんかいう事があるらしくじーさんは二階に飛び上がった。


「また好き勝手やっとるようじゃな。ばかたれども」


抗議の羊皮紙を取り出し一人ずつ指摘していく。


「グレイ。密輸組織を壊滅させたはいいが、その後裸で徘徊。しかも下着を盗む」


「だって裸じゃまずいだろ」


裸になるなバカ


「カナ、大樽十五個のさけをガブ飲み。しかも経費が評議会」


「ばれたか」


当たり前だ


「そしてナツ。様々な建造物の倒壊。その上最近ハルジオンの港半壊。他にも色々色々色々色々色々色々!」


全員気まずい顔してる。バカめ暴れるんなら周りに気をつけろっての。


「まったく貴様ら……ワシは評議会に怒られてばっかりじゃぞ〜〜」


あ、ルーシィまたビビってる。


「じゃが評議会なんぞくそくらえじゃ。

理を超える力は理の中から生まれる。

魔法は奇跡の業ではない。己が内に流れる気を操り、研鑽を積んだもののみが扱える力じゃ。評議会のバカどもを気にするな。

天の目ん玉気にしていては魔道はすすめん」


じーさんはニッと笑い、


「自分の信じる道をゆけい!!!!それがフェアリーテイルの魔導士じゃ!!!!」


「「「「「「「「「ウオォオォオォオォオォオォオォ!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」


何だかんだ言ってもマスターだね、あの人は。


「カイルー!!今日は飲むよ!!」


「カナ、もう散々飲んでんだろ」


「なんだー。あたしの酒は飲めないっていうのかー!」


おっさんだな、こいつ。俺の肩にうで回して絡んでくる。当たってんぞ、イロイロと


「見て見てー!紋章いれてもらっちゃった」


「良かったな。「カイル、ダレこの子は?」ルーシィ。新入りだよ」


「ふーん、あたしはカナだよ。よろしくね」


「あ、はい!よろしくお願いします!」


「んでこいつはカイル。あたしの男だよ」


「えぇえぇえぇええ!!」


「適当な事言うなカナ。ルーシィも信じるな。んなんじゃねえよ。」


「そうそう、カイルはまだ誰のものでもないもんね」


おうミラ、いつの間に……てゆーかまだってなんだよ。


「いずれあたしのものになるよ」


「なるかバカ。俺は俺のもんだ」


「おーい!カイルー。このクエストいこーぜ〜」


ナツが依頼書持って俺のとこにくる。


「エルザいねーし内容次第で同行してやる。見せてみろ」


えーとなになに……ふーん面白そうだな。


「ルーシィも誘おうと思ってるんだー」


「あー。金髪だからね」


「え、なになに?あたしがどうかした」


「ナツ、交渉は任せる」


「おう!任せとけ」


その後うまいこと言って同行させることにしたらしい。


「ルーシィ金髪だから潜入できるねー」


「金髪のメイド募集中らしいからな」


「あたしの価値髪の色だけ!」


「まあいいじゃねーか。本探すだけで二十万Jだぜ。ボロいだろう」


こうして俺達はエバルーの屋敷へいく事になった。































「あー。本の依頼書なくなってるー。ちょっと迷ってたんだけどなー」


「行かんで良かったかもしれんぞ。レビィ。そのクエスト二百万Jに吊り上げることになったそうじゃ」


皆が驚愕する中、タバコを加えたグレイだけがニヤリと笑う。


「へえー。面白くなりそうじゃねーか」












どーも。キッド三世です。マカオの話は飛ばします。カイルの出番あんま作れなさそうだったんで……感想よろしくお願いします。酷評どんとこいです。

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