小説『フェアリーテイル ローレライの支配者』
作者:キッド三世()

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第四十話 間違えた選択








楽園の塔に聖なる光が、…エーテリオンが落とされた。

降り注ぐ眩い光を見、塔にいた誰もが生を諦めた。
この歪な塔と共に消滅する事が運命なのだと思い悟った。




あのカイルディア・ハーデスすらも……





「……………何?生きている……だと」


己の意識が残っている事に驚愕するカイル。
周りを見渡すと歪な塔はラクリマの塊になっていた。


「これは……どう言う事だ?」


【Rシステムだ。奏者】


オーフィスが語りかけてくる。どうやらこの塔がどういうものか知っているようだ。


「Rシステム?詳しく教えてくれ。推測でいい」


これは一度死んだ者を蘇らせるという、人道に反する禁忌の魔法。
ジェラールはこのRシステムを使い、黒魔導士 ゼレフの復活を企てているのだ。


【じゃがこのシステムのキーになるのは通常では考えられない膨大な魔力。あのジェラールという者はエーテリオンでその問題を解決したようじゃな】


て事はやはりジーグレインは奴の仲間か……あるいは本人なのかもしれないな。


「俺はどれくらい寝てた?」


【ほんの数十秒じゃ。心配いらん】


エーテリオンの溢れる魔力のお陰で少しは回復もしている。なんとかなりそうだ。


「急ぐぜ!!」












一方楽園の塔ではエルザをナツが気絶させ、ナツとジェラールが激しい戦闘を繰り広げていた。


「――――…この塔、つーかラクリマ?壊されちゃまずいってわけか」

「、!」


ジェラールの攻撃を喰らい、一度は地に伏せたナツだったが、ニィと笑みを浮かべ、再びゆらりと立ち上がる。


「運が悪かったなァ…!」


「…っ、よせ…ッ!」


ジェラールの制止の声も虚しく、打ち付けられたナツの拳は巨大なラクリマに大きな亀裂を走らせた。


このラクリマの搭が壊されれば、ジェラールが八年懸けて築き上げたものが水の泡となる。
ナツはそれを狙っていた。


「へへ…壊すのは得意なんだ…妖精の尻尾の魔導士は…!!」


「っ、このガキがァ…!」


「ハ…、ッ」


冷静さを失い、怒りに顔を歪めるジェラールをナツは挑発するかの様に嘲笑う。
しかし、その体には先の戦闘で負ったダメージが確実に蓄積されている。
隕石の如き威力の魔法を喰らったナツがこれ以上の戦闘をしようというのだ。


「へへへ…どうしたァ、掛かって来いよ…!」


「ッ、立ち上がったことを後悔しながら地獄に行け!!…――――、っ!?」


それは、激昂したジェラールが魔方陣を展開し、ナツ目掛けて攻撃を放とうとした時だった。

突如正体不明の悪寒を感じ、大きくその場から飛び退くジェラール。


「?…うわッ!?」


次の瞬間、先程までジェラールがいた場所に激しい攻撃の雨が降り注いだ。
驚きに目を見開く、ナツとジェラール。


「っ、な…何だ今の!?」

「くっ…一体…、…」


攻撃によって巻き上がった硝煙が二人の視界を遮断する。
予想外の状況に加え、相対していたジェラールと無理矢理に分断させられた事にナツは「くそ…ッ」と悪態を付く。


「良かった…まだ間に合ったか…」


「カイル!!」


喜色を顔に浮かべ見上げるナツ。そこには黒の着物のような戦闘服を着たカイルが立っていた。


「エルザ……お前がやったのか?ナツ」


「ああ、エルザがこいつと闘うのは無理だと思った」


「賢明だ。よくやった。それとここまでよく戦ってくれた、ナツ。強くなったな……本当に」


照れ臭そうに鼻の下をかく。


「へへ、いつかカイルも越えて見せるさ」


「楽しみにしている。なら今はまだ俺が守ろう。……下がっていろ、ナツ」


ジェラールに向き直る。皮肉気に笑みを浮かべている。


「ようやく来たか……ずいぶん遅かったじゃないか、カイルディア。斑鳩如きにそんなにてこずったか?」


「まさか……ちょっと神様と闘ってたのさ」


眉を顰めるジェラール。意味は分からないだろうがそれでいい。説明してやる必要はない。


「まあいい。それで?何しに来た…ゼレフ復活の立ち会いに、黒の騎士王が現れたのか?」


「な訳ねえだろ。出来の悪い弟の責任を兄貴がとりにきたんだよ。」


それを聞くと苦笑するジェラール。おかしくてたまらないと言った感じだ。


「まだ俺の事を弟だと思ってんのか。貴様は……ありがた迷惑な話だ」


会話が途切れたのを見計らい、ふと、Rシステム────…巨大なラクリマに目を向けるカイル。
蓄積された魔力が激しい戦闘のダメージにより、彼方此方で漏洩している。


………マズイ…時間がないな、…


「出来ればお前を救ってやりたかった……だがもう戻れないところまで来てしまった」


「…俺は戻るつもりなどない」


悲しみや怒りをチラつかせ、拳をきつく握り締めたジェラールがキッパリと言い放つ。


「俺たちを引き離した奴らを、…神を憎み、ずっと惨めに生きてきた。…だが、お前は俺を忘れ、生温いギルドなどに浸かり、そして今俺の前に立つ…!」


「…………………………」


「邪魔をするな!俺はゼレフを復活させ、自由の国を作るのだ!」


怒りに顔を歪めるジェラールからブワッと強大な魔力が溢れ出でる。
その魔力に顔を顰めながらカイルは諭すように静かに口を開く。


「ゼレフは復活なんかしないんだ。ジェラール」


「するさ!!このRシステムがあればな!!」


両腕を広げ、空を仰いでそう告げるジェラールを見、カイルは悲しげに目を伏せる。


キッと顔を引き締め、ジェラールを睨み付けるカイル。
その体からはジェラール同様、強大な魔力が溢れ出でる。

この地に集まった強大すぎるたくさんの魔力に地がゴゴゴと唸りを上げ始めた。


「ジェラール、俺はお前を止める」


「…邪魔をするなと言ったはずだ」


「俺は責任を取りに来たと言ったはずだ」


千の顔を持つ英雄で創造した天鎖斬月を握りしめる。


「これはお前の意思であって、お前の意思じゃない。
たとえどんな事をしてでも、これ以上何かをする前に俺がお前を止めてやる。」


「俺を、止める…?邪魔をする事が俺のためだと…?っ、ふざけるな!」


激昂したジェラールから光が放たれる。襲いかかる光を手にした刀で斬り裂いた。


「…ナツ、お前はエルザの傍にいろ」


「は?何言ってんだよ!?」


「お前たちを巻き込まない自信は無い」


まだ何か言おうと一歩踏み出すナツだが、チラッと見せたカイルの表情に足を止め、言葉を詰まらせる。


「っ…わ、わーったよ…!」


懇願する様なカイルの声に遂にナツが折れる。
カイルは少し後ろを振り返り、「ありがとう」と口角を上げて呟き、そして再びジェラールを睨み付ける。


「さて始めようか、ジェラール」


「見せてもらおうか、黒の騎士王の力とやらを!!」


手を此方に向け、「来い」と挑発的な笑みを浮かべるジェラール。


…凄まじい魔力だ。伊達に聖十大魔導の称号を得たわけではないみたいだな。


刀を構えたカイルは一瞬でジェラールの前へと飛ぶ。
天鎖斬月の能力、超高速だ。


「っ速ェ…!」


「…フン」


天体魔法で作り出した剣で天鎖斬月を止めるジェラール。


甘いぜ、ジェラール。


刀の峰をそのまま殴りつける。
圧殺されたジェラールは態勢を大きく崩す。
そこに再び俺が斬りかかる。これ以上ないタイミング。


だがジェラールは身体に光を包むと一瞬でカイルの後ろに移動し、手に光を宿す。


眉を寄せたカイルは、ジェラールの腕を蹴りあげ、その勢いを利用して宙へと避ける。
遅れて放たれた光線は的を失い、ラクリマを抉る。


二人は体勢を立て直す様に一旦距離を取り、静かに睨み合う。


「…成る程。少しは出来るようだな」


「少し…ね…」







「すげー……」


一つ一つの動きを無駄にしない両者の闘いに呆気に取られるナツ。


「───…ぅ、…」


「、!エルザ!?」


二人が引き起こす破壊音に意識を取り戻し、エルザが小さな呻きを上げた。
ナツの驚いた様な声を聴きながら、エルザはまだ霞む視界に目を擦り、現状を把握しようと辺りを見渡す。


「ナツ…私は…、っ…ジェラール…ッ!?」


ハッとして上体を起こし、確認する様に周りを見渡すエルザ。


そして目を見開く。


丁度エルザの視界に飛び込むように、カイルとジェラールが空中で交差する。
どうやら二人はエルザが目を覚ました事に、まだ気が付いていないようだ。

見間違いではなかったのだ。


愛する男を……彼だけは決して闘わせたくなかった…
誰よりも優しいあいつが弟と闘うのに耐えられる訳がない。
だが私が弱かったせいで彼を闘わせる事になってしまっていた。


「っナツ!これはどういう事だ…!?」


「あ?何がだよ?」


「全部だ!私が気を失っている間、一体何があった…!?何故カイルが此処に…!」


「責任を取りに来たって言ってた……俺はジェラールの兄だからって…」


まだあいつは……ジェラールの、ショウたちの兄でいるつもりなんだ……なんて強い、なんて優しい…


「流星(ミーティア)!!」


再び光を体に宿し、超高速で飛行するジェラール。しかしカイルも負けてはいない。天鎖斬月を創造したカイルはジェラールの早さに完全について行っていた。


一人は光を纏い、もう一人は黒を纏って目では追えぬ速さでぶつかり合う。
力は互角。…どちらも凄い魔力だ。


ジェラールが無数の光線をカイルへと放つ。
カイルはそれを避けるべく、ラクリマの壁を蹴り上げ、高く跳躍する。…が、放たれた光線はカイルを追うように急に曲がり、目標を追跡する。


「トレーサーか!!」


避けるのを諦めたカイルは月牙を刀に宿し無数の光線全てを斬り裂いた。同時に爆煙が巻き起こる。


「あ…っ、おいエルザ!?」


ナツの制止を聞かず、エルザは痛む体に鞭を打ち、立ち上がる。
そこでやっとジェラールがエルザの存在に気が付いた。


「何だ、目を覚ましたのか…エルザ」


「ジェラール…!」


「だが、もうお前の相手をするつもりはない。大人しくそこで見ているのだな」


「…っ」


闘えぬもどかしさにギリッと歯を食い縛るエルザ。
魔力はもう尽き掛けている。換装し、武器や鎧を呼び出す事も出来ないだろう…


「余所見とは余裕だな、ジェラール」


煙の中から月牙天衝が放たれる。巨大な漆黒の斬撃はジェラールを吹き飛ばした。


「思ったより手こずりそうだ。もちっと下がってろナツ」


「、カイル…お前…」


「………起きたか、エルザ」


呼ばれた名前に目を向ければ、傷だらけで涙の跡が痛々しいエルザの姿が目に入った。


「………待ってろ。すぐ終わらせる」


刀を構え直し、再び跳躍する。


黒い斬撃はジェラールを捉え、吹き飛ばす。


飛ばされたジェラールはラクリマの壁に強く打ち付けられ、ガハッと血を吐き出した。


悲しげに顔を歪めるカイル。



本当は傷つけたくない。
血は繋がってない。だがあの幼い日に交わした兄弟の契り……どんなになっても、ジェラールは弟だ。

弟の血など見たくはない。


反撃とばかりに、ジェラールは壁を蹴り、流星を使って素早い蹴りを繰り出した。
天鎖斬月で受け止めるが勢いのままに吹き飛ばされる。


空中で態勢も整えるべく宙返りしようとした時だった……身体が動かない……
俺はそのまま壁に叩きつけられる。


「ガッ!!」


「「カイル…!」」



「あれは…!」





「拘束の蛇(バインドスネーク)。お前の動きはこれで封じた」


腕や足に目を向けると、赤い蛇のようなものが巻き付いている。


「くそっ!!何時の間に…」


「無駄だ。自力ではその拘束は解けん」


拘束を解こうと力を入れるが、逆に倍の力で体を締め付けられる。





「大層なことをぬかしていた割には、あっけなかったな……非力で甘いところも、昔から何も変わらない」


ニィと妖しく口角を上げ、ジェラールが高らかに語り出す。




「俺を見ろ!この強さ!そして魔力!全てゼレフが気付かせてくれた!」








「俺は変わった。お前のような屑と違ってな」


「…っうおらぁぁっ!」


突然、ナツがジェラールに飛び掛かる。
……が、ジェラールにあっさりと避けられてしまう。


「…懲りない奴だ」


「ハッ…俺は、ゼレフだとか、お前らの昔の話とか…そんなのは全然わかんねぇ…だけど…、カイルは……血は繋がってなくてもお前の兄貴なんだろ!?」


「…何が言いたい」


ゴゥッと、ナツが巨大な炎を纏う。敵意と悲しみを込めて叫ぶ。


「お前は兄ちゃんになんて事してやがんだぁあああぁああ!!!!!」


両手を振りかぶる…手に炎を宿して…


「火竜の煌炎!!」



「…っ!」



巨大な炎を、ナツはジェラールでなく、ラクリマにぶつける。

炎のあまりの熱に、ラクリマは次々と消滅していく。



「アイツ…!」


塔ごと壊そうっていうのか……


ざまぁみろ、と笑みを浮かべるナツに、ジェラールは怒りに拳を震わせる。



「俺が…俺が八年も懸けて築き上げてきたものを…っ…貴様ぁ…っ!」



「ヘヘヘッ…そりゃぁ、お気の毒様。
言っただろ?壊すのは得意だってなぁ…!」


激昂したジェラールが手を頭上に翳し、魔方陣を展開する。
同時に、邪悪な魔力を纏った激しい爆風が、三人を襲う。


「っ何だ…この魔力は…!気持ち悪ぃ…っ」


「ぐ…、っ!?影が光源と逆に伸びている…!」


「やばい!!」



ジェラールの頭上に、ブラックホールのようなものが出現する。



「まずは貴様だ!無限の闇に堕ちろ!ドラゴンの魔導士!」


「くそっ!!動かねえ!!逃げろーー!!!ナツーーー!!!!」


「っジェラール!貴様に私が殺せるか!?」



「な…!?」


両腕を広げ、ナツを庇うようにジェラールの前に立つエルザ。


「ゼレフ復活に必要な肉体なのだろう?」




「…あぁ。おおよその条件は聖十大魔導にも匹敵する魔導士の体が必要だ。
…しかし、今となっては別にお前でなくても良い…」


「何…っ」




「生け贄は“兄さん"がいるからな。
…だから、二人揃って砕け散れ!」




「お前…カイルを!!く…っ」



「っ、エルザ!どけ!」



必死に叫ぶナツ。
だが、エルザは笑みを浮かべ、動こうとしない。



「お前は何も心配するな…私が守ってやる」


「よせぇええ!!!エルザァアアアアア!!!!」


縛られた状態で必死に叫ぶカイル。しかし声は届かない…声ではあいつらを救えない。


何も…何もできないのか…っ!

弟だけでなく、大切な仲間すら守れないのか…!


「ちくしょおおおおぉおぉおおお!!!!!! 」


「天体魔法 暗黒の楽園(アルテアリス)!!!」



カイルの叫びも虚しく、エルザに向けて暗黒の魔法が放たれる。


闇が目前に迫り、エルザが目を閉じた。







ドグォオオオオオン!!!




鳴り響く爆発音。しかしエルザは無傷だった……受け止めた者がいたから……






「シモン…」


「そんな…」


エルザを庇うように立った男、シモン。
エルザに密かに想いを寄せていた、かつての仲間。


「う…エル、ザ…」


「シモン!」


倒れるシモンにエルザが駆け寄る。


「…まだうろうろしてやがったか、虫けらが」



少し歩み寄り、そして吐き捨てるようにジェラールが呟く。


「シモン…!何でお前が…!」



「よ、よか…た…。いつか…お前の役、に…立ち、たかっ…ガハッ」


多量の血を吐き出すシモン。
その瞳は虚ろで、今にも光を喪いそうだ。



「もういい…!喋るな…っ!」



エルザが止めるが、シモンは口を閉ざそうとしない。


「っ…お前は…いつも優しくて……」


「シモン!」



「やさ、…しく、て……」












大好き、だった…







シモンの体から力が抜け、大きな手が地面に落ちる。


死んだのだ……ジェラールが殺した…





「ぁ…、あぁ……いやぁぁァァぁぁああぁああああ!!!!!」


楽園の塔にエルザの悲痛な叫びが響く。



「フフフ…フハハハッ」


ジェラールは笑った。
かつての仲間が死んだというのに、笑った。






「くだらん、実にくだらんよ!そういうのを無駄死って言うんだぜ、シィィモォオン!」


対極は変わらん!どのみち、誰もこの塔から出られんのだからなぁ!」


怒りが頂点に達し、ナツがジェラールに殴り掛かろうとしたときだった……










ドックン……ドックン…




鼓動が塔全体に鳴り響く。
同時に放たれる凄まじすぎる魔力。


【竜の魔導士、そして騎士の魔導士よ……すぐ逃げよ。死にたくなければな…】


普段はカイルにしか聞こえないようにされている精霊王の声。だが今は皆に聞こえるようになっていた。


【星の魔導士……ジェラールと言ったか。貴様は………選択を間違えた……】





突如炎、雷、氷、光、闇、様々な魔力に包まれるカイル。


それは全てを掻き消す滅びの……そして始まりの力だった……


『我、目覚めるは――――』


【辿り着いてしまったか……当代の奏者は……】


『覇の理を奪いし支配者なり――――』


【いつだってそうだったわ……】


「無限を嗤(わら)い、夢幻を憂(うれ)う――――』


【世界を変えるのは……】


『我、精霊の覇王と成りて――――』


【いつだって愛だった……】


「汝を紅蓮の煉獄に沈めよう―――――」


解き放たれるありとあらゆる魔法。光が、闇が、炎が、辺りを暴れ狂う。
その中心に立つカイル。その姿はもはやあらゆるものを支配する神の姿だった


ジェラールの冷や汗が背を伝う。


突如嵐が収まった……立っているのはカイル一人。
強大な魔力に塔、地、空間が震える。


「……………」


魔力を確かめるように、カイルが手を握り開きする。


そうか……これが全ての精霊王を同時に結集させた力……


「これがローレライの……真の力…」


そう呟くカイルの魔力に、バインドスネークは耐えきれず、粉々に弾けて消滅する。


「貴様…、っぐぁぁああぁああああ!!!!!」



ジェラールが怒りを露にし、拳を握る。
だが、気付いたときには殴り飛ばされていた。


「速い…!」


流星よりも速く、目に写らぬ程の速さ。


「雷天大荘」











それは人では扱えない……王の力……













あとがきです。完全にジャガーノートドライブパクってます。やっぱ暴走といえばこれかな?と思ったので……
最近番外編に対する意見ばかりで本編面白くないのかな?と不安になっている小心者の筆者です。もしそうなら教えて下さい。速やかに立ち去り、番外編のみで書きます。(書けるかなぁ?もしかしたらその場合は去るかもしれません)そんな事ないよという人も教えてください。励みになります。それでは次回【甘いだけさ】でお会いしましょう!!

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