悪を憎む人間たちを引き合わせるのは神の為す奇跡か。
それとも単なる偶然か。
暗闇の中の慰めと希望の光は、奇跡のように思えるが、
対抗意識がなにかを革新に導くわけでなし。
しかしこんな場所に縛られて生きていても、救いを求めるのなら救いの業をもたらそうと
いつだってその人が乗り越えられるはずの試練を携えて待ち構えている。
なにかを目指して生きるのではなく、
救われている命と人の心の温かさのために生きる。
それらを手放すのは、あまりにも惜しいから。